私の趣味<読書>

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 私は本は基本的に買って読みます。図書館で本を借りることもたまにはありますが、ほとんど買っています。ですから、書斎には今まで読んだ本が全てあります。正しい読書の仕方に、まず浅く広く本を読み、気に入った作家の本を深く読む進むのがいいと聞き、私はそれを実践してきました。大学時代は、ロシア文学(ドストエフスキーとトルストイ)社会人になってからは、井上ひさし、つかこうへい、連城三紀彦、立原正秋などです。最近では、永遠の仔に感動して天童荒太、太陽の子に感動して灰谷健次郎です。そのほか、その時々の気分によっていろいろな作家を読みます。

 昨年の秋に、東野圭吾の「白夜行」を見ました。それまで、日本の現代小説をバカにしていたのですが、この本で目覚めました。ストーリーがおもしろく、1週間ぐらいで読んでしまったことを憶えています。唐沢雪穂という悪女が出てきますが、彼女の魔性を秘めた美しさと魅力の虜になりました。その後、柔らかな頬(桐野夏生)理由(宮部みゆき)を読んだ後で、天童荒太の「永遠の仔」に出会い、そのすばらしさに彼の大ファンになりました。運命的な出会いを感じました。

 書物との出会いは、人との出会いと同じでいつ何時、訪れるか分かりません。ある意味で運命的なものを感じます。今までに出逢ったことのない書物(作家)に出逢うことは、すばらしいことです。それによって、自分の世界が広がったような、自分が豊かになったような錯覚さえ与えてくれます。