チーズはどこへ消えた

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 「チーズはどこへ消えた?」を読んで、気に入った文章を書いてみました。

◎ ホーは言った。「ねえ、ヘム、物事は変わることがあるし、決して同じことにはならない。あのころと一緒だよ、ヘム。それが人生だ!人生は進んでいく。ぼくらも進まなくてはならいない。」

※ 変化に対応できなくなることを、「年を取った」という言葉に置き換えるなら、自分は、いつまでも年を取らずに若くありたいですね。(もっとも、若くても変化を恐れる人はいますが……)

 私は運のいい男で、自分の興味を持ったことが、たまたま時代の先端を行くものであっただけに、その好きなことをするだけで、変化への対応ができてしまいました。その一番いい例がパソコンです。33歳の時に100万円近い金を出して、当時の最先端のパソコンを買おうとした時、同僚に「あなたが買おうとしているパソコンは、あなたにはもったいない。買っても使いこなせない」と言われ、もっと安いパソコンを薦められました。でも、その時、自分なりに時代をみつめ、今は高度で自分にはもったいないけど、確実にこの方向にパソコンは進むと考え、躊躇なく最新式のパソコンを買いました。そして、みんなから、それ見たことかと言われないように、自分なりに努力をして、パソコンをものにしてきました。それが、今生きています。その後のインターネットの爆発的なブームは、その延長線上であり、ごく自然なものとして受け入れられました。

◎ 彼はくじけそうになるたび、自分に言い聞かせた。いまは望ましい状況ではないが、チーズがないままでいるよりずっといいのだ。なすがままになっているのではなく、自分で何とかしようとしているのだから。

※ 悩んだり、問題が起こった時に、一番いけないことは何もしないことです。何か問題が起これば、その問題をありとあらゆる方向から考え、そのための対策を考える。そして、それを確実に実行することが、問題解決の最も正しい方法です。とにかく、問題解決のために行動を起こしている時は、それがどんなに大変でも希望はあります。

 でも、いつまでも起こったことをくよくよ考え、あきらめきれない時に、人間は苦しみます。「覆水盆にかえらず」のたとえ通り、起きてしまったことを、仕方がないことだと、あきらめることが最も大切です。

◎ これからはもっと注意しよう、と彼は思った。変化が起こるのを予想し、変化を求めるのだ。いつ変化が起きるか本能的に感じ取り、それに適応する準備をするのだ。

※ 時代の変化を敏感に感じ取る。それには、どうしたらいいのでしょうか?新聞を読む、ニュースを聞く、本を読む、人の話を聞く。きっと、これらのすべてが必要でしょう。だから、そういう意識(時代の変化を見落とすまいという)で、毎日を過ごしていくこと。つまり、自分の毎日の仕事を、精一杯頑張っていけば、自ずと先がみえてくる気がします。

 新しいことに挑戦する勇気、自分を高めたいという向上心を常に持ちたいものです。年を取ると、新しいことに挑戦することを敬遠するようになります。それは、恥ずかしいという意識が働くからです。こんな事知らないのかと、世間の人から言われるのが嫌だからです。知らないことを知らないと言える勇気を持ちたいものです。