自然体験活動について

目的   自然体験を通じて五感や感性を磨き、生きる活力、生き甲斐、自然との調和、人に対する思いやり、愛情や友情などを回復する効果を期待する。ことに、不登校やひきこもりや閉じこもりの青少年たち及び若者たちが外界に出て社会性を育む契機づくりに役立てるよう実践する。

対象   ひきこもりや閉じこもり、いじめなどによる不登校生、人間関係の不得手な子ども達・若者、発達障害(LDADHD、アスペルガーなどの障害)を持つ子ども達、目・耳の障害、人格・精神障害の子ども達、うつ的症状・自律神経系・睡眠障害・摂食障害、生きる目的を失った子ども達、喜怒哀楽や五感を閉ざしている子ども達、無気力・自殺願望・人間不信・自傷行為・他害行為・家庭内暴力をしてしまう子ども達、親から虐待を受け心に傷を持った子ども達・・・・・・など。



@      水に触れる場所 

水辺に近い場所では、心が開くことが多い。特に水温が体温に近くなればなるほど、母親の胎内あるいは羊水の中で無償の愛を感じ取ることに似ている。特に生まれ変わりたい欲求には、体感できる利点が大きい。

A        自然環境保護の学習も織り交ぜる

自然との調和、環境保護を学び触れることによって、自己肯定感をなくしてしまい自信を失った青少年や若者が、自然の中の自分とその存在や価値を認め、自分を愛し自然を愛し、人や自然を大切にする気持ちを育み、意欲を持てるようになる。自然世界の中で、調和し、守ることの大切さを五感で感じ取ること、学ぶ(まねぶ)こと。

 B 心の傷を癒す

いじめや人間関係で疲弊した心を、自然体験や交流によって心を癒すセラピー・ヒーリング効果を期待することができる。ただし、ケア及びアフターフォローも含めて、セラピストやカウンセラー、自分を支えてくれる存在を認識する必要もある。

C 短期共同生活をする (7日以上)

人間関係が苦手であり、人間不信などに陥っている若者達にとって、社会性などを修復するのに7日以上の共同生活をすることがかなり効果的である。ただし、さまざまな規制を取り外し、ケアができる専門家や同行者とともに過ごすことによって、より効果を生み出すことが多い。ことに、参加人数に関しては、必ず8名以内としている。少人数にすることによって、人間関係の修復がよりスムーズに行われるだけでなく、ひとりひとりをきめ細やかにケアできる利点もある。

 D 国内と国外により効果に相違が出てくる

国内においてはなるべく人の少ない地域でエコ・キャンプをすることにより、より効果的になる。人間不信や人に対する恐怖心などがある場合が多く、時期・場所などで適応の違いが出てくる。

国外においては、自分があるがままに出せる効果がより大きくなるため、最近は国外が多くなっている。

ただし、国内・国外のどちらの場合もアフターフォローが重要な要素を持つ。リバウンドがかなり大きくなる場合(殊に地方からの参加者)は、その後のケアが大切なため、できるだけ参加者の地域からの協力者なども自然体験に同行し、リバウンドに対応できるアフターフォロー態勢が重要となる。


参加者の90〜95%が、その後良い経過を得ている。(300例以上あり)
また、そのうちの20%以上がリピーターとなっている。
子どもの変化に驚き、親御さんもその理由を知りたくて参加された場合も数例あり、親御さん自身も大きく変わり納得されました。
ケーススタディの1例は、本人も承諾の上、もうひとつの「学校」案内(21世紀教育研究所)、自分の学校(イカロス出版)、「大人が変われば子どもも変わる」(日本財団)など、数冊に載っております。

    
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★ ケーススタディが必要な場合は、特定非営利活動法人「統合教育研究センター」または info@jenoc.org まで、ご連絡下さい。