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引きこもりについてのレジュメ

これまでの内容

2009/04/27 「ひきこもり本人の気持ち」

今回は、子供側(当事者)の視点からの思いや感情、感覚、考え方、そしてこれからどうしたらよいかということを中心に、引きこもりに関しての解説、取り組み方について、実際の例を挙げながら述べることにする。

今までに関わった当事者の90%以上が回復し、自分の道を歩んでいる。

1.          引きこもりとは

斉藤環氏の引きこもりの定義
1980年代後半、筑波大学の稲村教授を中心にして、引きこもりに関する研究が進み、当時の研修生の斉藤環氏による社会的引きこもりに関する論文がメディアに載り、1991年以降に社会的に認知される。 1998年以降にマスコミ上で社会問題として取り上げられ、社会現象の一つとして不登校問題と同一線上にとらえられるようになった。

引きこもりとメディア
引きこもりに関する状況がメディアによって広く紹介され、メディア側から100万人以上という具体的数字が世間を驚かす。

現状 引きこもり100万人、ニート85万人
(重複の場合もあるが潜在化した引きこもりも含めるともっと多いかも)
実際には、家に引きこもるあるいは閉じこもる青少年(
15歳から50代を超える場合もあるが、通常は35歳くらいまでのことを指す)、平均年齢は30歳を超える、全国に約100万人以上の数字だが、実際はもっと少ないと思われる。
ニートに関しては、東大社会科学研究所の玄田有史氏によるとニートの数は
85万人で、そのうちの42万人は高等教育を受けている。
専門家によると、家でない場所(フリースクールや引きこもりを扱っている場所などに入りそこから出ない)に引きこもっている数も考える必要性も説いている。


日本と世界の違い
世界では
    欧米 → 若年層のホームレス急増、(VOAとの会議)
    豪州 → ホームレスのサッカー大会
    アジア → 引きこもりの増加(中国・韓国など)
          不登校の増加(シンガポールなど)

2.          引きこもりの系統

・ニート系
  何に対しても意欲を失い、活力がないためにやる気を失っている。
  良い高校や良い大学などに入学したり、良い会社に入社したりするが、燃え尽き症候群になっている場合も見受けられる。
  
  ・軽度発達障害系
  他とのコミュニケーションがうまくとれず、引きこもりがちになる。
  あるいは、追い出されて行く場所が無くなる。

・鬱系
  
人と接することを拒否し、薬を飲んで家から出ない。
    

  ・統合失調系
  
妄想などから恐怖感を感じ家から出られなかったり、幻聴などを避けるために外出を控えて閉じこもったりすることもある。
  
 
・自律神経失調症系
  不安神経症などから動けなくなったり、パニック障害などで家から出られなくなったりする場合もある。
  
 
・その他
    いじめや虐待などによるPTSDや人格障害など・・・
   競争社会の回避行動(スチューデントアパシーも含む)

   金銭関係の問題(借金問題)
   カードの使い込み
   裏金融

 

3.視点

親の視点      なぜ? どうして? 私たち親の責任?

当事者の視点    怖い、つらい、苦しい

          なぜこうなったのか

  情報過多

「怖い」の種類

人間関係が不得手

コミュニケーションがとれない

煩悩(求めている)

        憎しみ

        恨み            

        妬み



 

意欲・活力を持つこと

    A 社会状況の分析

社会の2極分極化

     B 意欲の喪失   

4.フリースクール英明塾(NPO JENOC)の取り組み

A 不登校や引きこもりに対して
 みんな違っていて、それを認め合うことが平等であり、志や信念を持つことが生きている証として五感や感性を磨き、器の大きな人間として羽ばたくことを子供たちと一緒に考えていくことが教育だと話している。守るものは、モラル・マナー・エチケット。

 B 引きこもりに関して
社会福祉協議会編 ガイドブック
    月刊 福祉  (国会図書館)
    引きこもりガイドブック
    文部科学省不登校審議会


   関わった当事者の90%以上が、各々の道を切り開いて飛び立った

   「ひと」と「場所」の重要性

 C 各障害を持っている子供達・青少年に対して
障害をハンデとせず、チャレンジドとして考えられるように接し方も公平に扱う。ただし、各障害についての知識や対応の仕方も大切であり、統合教育の一環として、誰もが一緒の場所で協力しながら学ぶ姿勢もつくられるようにする。
共生共存共育。どんな人も、区別も差別もしない。

 D セラピー・ヒーリングの重要性 
(対象は不登校生・いじめ・引きこもり・人間関係が不得手な若者・精神的な疾患を抱えている青少年など)
ドキドキしたことありますか? ワクワク心を躍らしたことありますか?
五感が働かなくなると、何も感じなくなり、喜怒哀楽さえもなくしてしまい、ロボットのような無表情になります。生きている活力・意欲を喪失しています。

 
  イルカ・セラピー(アニマル・セラピー)

   ネイチャー・セラピー

   アドベンチャー・セラピー

バイオフィリア・ネクロフィリアの話

志や信念を持つことの大切さ。

脳内物質の話

アルファー波・βエンドルフィンについて

引きこもりなどが外に出るきっかけ作り

摂食障害などの緩和

ワツ・ワタなどの効用

動物介在療法

その他

まとめ

質疑応答

 
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2009/06/17  「ひきこもりの現状」

今回は、東京都青少年・治安対策本部による若年者自立支援調査研究報告書「ひきこもる若者たちと家族の悩み」を中心に、当事者とその家族について分かり易く解説する。

都内の引きこもり

 引きこもり      0.72%   25,000

  引きこもり状態        4.8%    160,000(類似性)

 そのうち不登校がきっかけは 2割弱

  引きこもりの多くは

   高卒、専門学校卒、短大・大学・大学院卒

   職場不適応・就職活動不調

  人間関係の困難さ(人間不信)

  状態の分岐点  25歳前後

  男女比率   男 2 : 1 女

 心理面では

  自尊感情が最も低い

  強い自己へのこだわり(自尊心を傷つけたくない気持ちの裏返し)

  プライドに近い心的世界

  他者と争うことを避けたい(対人緊張)

  

  東京都教育委員会の調査

   小・中・高とも  →  自己否定的な回答が目立つ

 親和群的存在  ⇒  ひきこもり予備軍 (100万人以上)

 男性 ひきこもり =  摂食障害・リストカットなど 女性

三大要素

 集団の中に溶け込めない

 他人が自分をどのように思っているか不安

 知り合いに会うことを恐れている

  幼い頃の集団生活で、心に傷を負い、人間関係に対するアレルギー反応が生じてしまっているかもしれない  (指導者の在り方も含めて検証すべき)

されたくないこと

  自分の決めたことに人からとやかく言われたくない

  重要なことに人からとやかく考えを押しつけられたくない

  自分の生活のことで人から干渉されたくない

  (主体性・自己決定・自己責任)

医療関係について

 安易な投薬依存への不信感

 医療関係者の説明不足

メンタル・セラピストの不在(英明の考え)

 当事者とのパイプ役・相談者・不安の取り去りなど

 PSW(精神保健福祉士)の活用

座長の私見より

「近年、病理を抱えている子供たちに対する特別支援教育がスタートして、充実されることによってひきこもりに移行するということは今後減少していくかもしれない。しかし、発達障害以外の病理を抱える子供たちに対してのサポート体制は十分ではない。対人恐怖的な世界を子供の頃から有するものへのサポート体制が講じられているだろうか。医療機関によっての薬物投与、スクールカウンセラーを置くだけの方策でこうした子供たちの社会適応が促進されていない。十分な効果を上げていないのではないかと思われる。・・・」

まとめ

質疑応答



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2009/08/19  「ひきこもりから脱出するきっかけ」

今回は、ひきこもりから脱出する方策として、フリースクール英明塾(特定非営利活動法人統合教育研究センター)が95%以上の成果を上げているきっかけ作りを中心に、脳の活発化を図る活動について分かり易く解説する。

自然体験活動が引きこもり等に与える成果や効果

問題点

・最近になって少しずつ受け皿ができはじめているが、実際にそこに出ていくことができるかという問題が検討されていない。

・一歩を踏み出すためのきっかけ作りが必要であり、意欲や活力を取り戻してから、それらの受け皿で学ぶことが大切である。

・今までも、親たちはあらゆることを子どもたちにしてきたはずである。それでも出ることができなかった若者たちを、受け皿を作ったからといってすぐに立ち直ると思えない。

・そのための準備や、きっかけが必要である。

・本来は、引きこもり及びニートを悪と考えないことではないか。

概要

近年、10代・20代及び30代以上の若者・青少年の引きこもり・ニートや不登校、非行、すぐキレる若者等の様々な問題がマスコミを中心に大きく取り上げられている。しかし、実際には現実に悩みを抱える当事者自身がクローズアップされることは少なく、彼らの意思を蚊帳の外としたまま、大人側から問題解決が語られることが多いため、有効な対策が生まれにくく、現場は混乱していると言ってよい。人間関係の不得手、不登校、いじめ、引きこもり、LD(学習障害)やADHD(注意欠陥多動性障害)アスペルガーなどの軽度発達障害、睡眠・摂食・精神障害を抱える若者も増えている。また喜怒哀楽や五感さえも閉ざし、無気力・自殺願望・人間不信・自傷他害行為や家庭内暴力も増加の一途を辿っている。また、通学する子供たちの中にも、生きる目的・生き甲斐・活力を失って、無気力になっている者も多い。
 そこで、統合教育の実践の一環として、約200万人いると言われる不登校や引きこもり・ニートの青少年等に対して、環境保護教育活動・自然体験活動・国際交流活動によるセラピー・カウンセリングを継続的に実践し、外界に出る契機を提供する。
 この環境教育・自然体験・国際交流に参加した90%以上の青少年が社会に適応していく経験を持っており、ここから得られたケーススタディを基にした報告書を協力団体に配布、あるいは協力関係にある他団体からの参加者も広く受け入れることにより、多角的な視点から実践を行っていき、将来的には子供たちが自ら参画する場や、自律・自立する契機づくりができる場を各地にネットワーク化したいと考えている。また、同時に環境教育・エコボランティア研修生(研究生)も同時に育成していくことを目的とする。

背景、その目的・効果

概要にもあるように、不登校や引きこもりの青少年に対し、新しい魅力ある活動により、自発的にまずは外に出たい、何かをやりたいという気持ちを引き出すことを目的とする。また、精神的に未熟な青少年が内にこもっている時は、客観的に考える力を失っており、外から自分を見つめなおし、人間関係の修復を試みる為にも、子供たちや若者を外の世界へ誘う契機をつくる必要があると考えている。またその結果、自信を取り戻し健全な精神をもって社会で生きて行くことにつながって欲しいとも考えている。引きこもりや不登校生、いじめなどによる人間不信、人間関係が不得手な子ども達が、環境教育を学び、ボランティア活動・自然体験活動をすることによって、

   引きこもりの子ども達、不登校の子ども達に自律・自立の契機を促すことができる。

② 生き甲斐・生きる目的意識・意欲を持つことができる。

③ 他人に対する思いやり、人間関係の修復ができる。

④ 自然環境に対する調和・愛を感じ五感作用が働くようになる。

⑤ 海外という特殊環境に身を置くことによって、閉ざされた心を開くことができる。

などの効果が期待される。


なぜ海外まで出かけるか


青少年の精神疾患、あるいはそれにも属さない意欲を喪失した若者たちがこれほど多いのは、先進国と言われている国々ぐらいであるかもしれない。しかし、それにはデジタル化された合理主義や、経済の発展だけを考え人間性を無視した現代の社会に病理性が隠されているとも言い切れない。また、大都会だけでなく、地方都市においてもそれぞれ、精神疾患、引きこもりなどのケースが多数見られ、殊に地方においてのそれらに対する偏見は依然と消えていないどころか、最近は増幅している感さえあるようだ。そのため、まず子供の心を第一に考えると、最初に連れ出すのは人の少ない遠隔地や、原始の自然が残る海外が一番魅力的であり、開放感が得られやすい。海外においてはさらに、文化やコミュニケーションの違いなども体感でき、自然の中で生きる人々の暮らしに触れ、自らを振り返ったり、未来を考えたり、夢や意欲を持てるようになる機会が多くなる。
また、これからの国際社会で生きていくための国際感覚も身につけられるよう、国際交流や、自然・環境保護、国際協力体験に力を注ぐことを視野に入れている。


第2の誕生


人は2度誕生すると言われている。第1番目が母親の胎内からの誕生。そして2度目が自我に目覚め、自己が確立し、自律・自立する時である。その契機作りとして、体温に近い温度の海水にゆったりと浸かる体験を通し、我々の住む地球の息吹や自然、環境を見つめる体験を意図としている。つまり、母親の胎内の羊水に似た環境で、自然からの恵みといっぱいの愛情を肌で感ずる体験を通して、意欲や思いやり、自然との調和を再構築することを目的としている。そのための環境教育はなくてはならないものと信じている。新しい自分にふれ、自信を取り戻し、次代を背負う世代を作っていくことを目的としている。


事前事後カウンセリング

参加する子供たちのことをよく知り、問題点を把握し、顔を外に向けるための契機づくりのためには、事前カウンセリングが必要となる。参加するまでの不安感や引きこもり・閉じこもりからの脱却するヒントを与えながら、カウンセリングを行う体験時のケア・事後のカウンセリングに重要な意味を持つ。ことに、体験後のリバウンドには細心の注意ときめの細かいケアを必要とする。それらの心身発達のケーススタディは、今後の青少年の回復におおいに役に立つと考えている。特に、生きる目的などを喪失した青少年にとって、バイオフィリア(生命への愛=生きること・生きるものへの愛)の考え方が重要であり、βエンドルフィン(快適・快感=脳内麻薬)などの発生が、脳内物質に与える影響が、今後の課題になると考えている。また、脳内伝達物質のセロトニンやドーパミンが神経細胞の間で信号のやりとりをし、前頭葉皮質への働きを活発にすることによって、意欲や感性、思考力・判断力などを取り戻す、新しい試みにも興味を抱いている。

説明会・報告会の開催

上記のように、不安の解消、モチベーションの持ち方の基礎となるような説明会を開催し、参加する本人だけでなく、家族、それに関わる機関にも理解を得るための報告会は、意義あるものと考えている。


基本的活動内容


  パプアニューギニア環境保護・自然体験活動
 パプアニューギニアのマダンにて現地子ども達やWWF(世界自然保護基金)や環境保護観察官などとの交流をしながら、珊瑚礁、海の豊かさや森林について学ぶエコ野生体験活動を行う。村の子どもたちや学校との交流も視野に入れて活動しており、授業などにも参加している。現地の子供たちと一緒にブッシュ・ウォークで、森林伐採や植林についての考え方も共に学んだり、ウルルン体験をしたりしている。また無人島に行き、スノーケリングで珊瑚礁の観察を含め海辺の生物や自然に焦点を当てる。ロロアタでは、カヤックなどのゆったり体験を味わう。

  フロリダ・野生のイルカと学ぶ自然体験活動
 フロリダ州パナマシティにある自然環境教育・環境保護団体 Water  Planet の協力で、野生のイルカによるヒーリング・セラピー・エコ・キャンプを行う。世界各地からのセラピストやリラクゼーションの専門家及びWATSU(水中で行うボディーワーク)のインストラクターなどが集まり、また認知心理学者・海洋生物学者などとともにプログラムを作成、活動している。

  パラオ共和国で、イルカに触れ合う・州立公園をつくる・遊ぶ自然体験活動
 世界一大きなイルカの施設で、エンカウンターを行う。対象は、自閉症の子供を持つ家族や障害者も含める。また、国際珊瑚礁研究センターや現地高校生との交流も進めている。アウンガルでは現地村民とNPO法人O W S といっしょに州立自然公園の設立のお手伝い(ボランティア活動)をしながら、自然環境の学習をする。(現在休止中)

  北海道洞爺湖にてカナディアンカヌー・乗馬に挑戦する自然体験活動
 洞爺湖近隣にてカナディアンカヌー、乗馬体験を実施、地元の町や農家との交流を含めた自然体験活動を行う。また白老のポロトコタンなどで、アイヌの古老と対談したり、生活を見学したりする。小樽では、肢体不自由の青年のお宅を訪問したり、交流したりする。(現在受け入れていた団体が消滅したため、別団体を模索中)

  西表島・石垣島自然体験活動
 「森と海のまれびと」の協力でマングローブや亜熱帯の植物、そこにすむ動物や昆虫、珊瑚や海の生物の学習をしながら環境について共に考えたり、シーカヤック・スノーケリング体験をしたりする。西表の村との交流も含めた環境保護・自然体験活動を行う。

  オーストラリア・パースでのイルカ・エコセラピーの自然体験活動
 オーストラリアのNPO団体「アクアトピアフレンズ」とEcoV Academy の協力の下、イルカ・エコセラピーの体験などをする。また、ネイチャー・セラピストと一緒に秘境自然体験なども同時に実施するプログラムを考えている。
イルカ・セラピスト希望者はEcoV Academyの養成講座を経て、国際認定のイルカ・セラピストも取得することができる。

実施するプロジェクトの発展性

引きこもりや不登校、人間関係の不得手な子ども、LDやADHDなどの神経系・睡眠障害・摂食障害・精神障害のある青少年は増え続け、これらの青少年や身体障害を持つものたちは分離・隔離され、健常者や社会との相互理解や協力体制もできていないのが現状である。また、目や耳の不自由な人達同士の交流や、体の不自由な人達との交流なども、ほとんど行われていない。今、それらの世界に閉じこめられた者達が、生きる目的・生き甲斐・活力などを急速に失い始めているが、それに対処する政策やプログラムは最近になりやっと用意されるようになってきたが、まだこれというものはできていない。また、自然体験活動というと、従来から農場での農作業、牧場での牧畜作業の手伝いをさせながら、自立させるという手法を取ることが多く、結局はさせられるという形になったり、集団で行ったりするため、個人のケアまでは考えられていない。それらの青少年に、心が癒され、外界に出て社会性を育む契機づくりが必要であり、そのための自立支援活動が必要とされていると考える。
したがって、引きこもりや不登校生の青少年などと障害を持っている青少年たちとの交流を、専門家などとともにボランティア活動や環境保護活動・自然体験活動を通じ、健常者と障害者の区別や差別をなくし、自立・自律を促すことを目的とする必要があるだろう。自律・自立の契機を促し、生き甲斐・生きる目的意識・意欲を持ち、思いやりや人間関係の修復、五感作用が働く、また海外という特殊環境に身を置くことにより閉ざされた心を開くなどの効果を期待する。また、障害の種類による縦割り環境を改善、各施設、各種団体とのネットワーク化を図り、障害者と健常者が交流できる場を多く設ける。さらに、より良い統合教育の実現を目指し広く人々にバリアフリー精神を育み、理解や共感を得るように努める。同時に、国際化された現代において、国内だけでなく国外へも目を向ける国際性を持ち、国外の各施設、各種環境保護団体・自然保護団体とも協力体制を作ることに努める。また、引きこもりの青少年のための就職活動応援につなげる予定である。

邂逅。人と場所は大切。

信頼できる人、尊敬できる人、模範となる人、魅力ある人・・・との出会い。
自分が自分でいられて、両手両足を存分に伸ばせて、安心していられるような場所。
~しなければならない、~しないとだめ、~しないと…になれない、などは不安を抱えている子供たちや若者にとって、プレッシャー以外の何ものでもない。
Education とは、「引き出す」という意味。若者たちのこれから羽ばたこうとしている羽をむしり取って、飛べと言っても飛べるわけがない。
大きな目で見守り、どんなに傷ついても大丈夫だよと応援できれば、自己治癒能力がある子供たちを信じてあげれば、必ず志を持って、意欲的に生きていく。


フロリダやパースなどでドルフィンセラピー

イルカによるエンカウンターとエコロケーション
来年は7月下旬から開始予定で、現地自然環境保護・教育団体(Water Planet)と世界中から集まるセラピストたちと、準備中。4名以上

パプアニューギニアなどで自然保護環境教育・国際交流

暖かい水辺に近い場所では、心が開くことが多い。特に体温に近くなるほど、母親の胎内あるいは羊水の中で無償の愛を感じ取ることに似ている。
珊瑚観察・森林の伐採などの環境保護問題、現地の学校との交流、戦跡訪問なども含んでいるが、緩やかな時間の流れの中でのセラピー・ツアー。年齢は問わない。
次回は9月12日から7泊8日間のセラピー・ツアーを開催予定。同時に同行ボランティア研修生も募集。
参加希望者が4名以上(8名以内)集まればいつでも実施します。


意欲・活力を持つこと


社会状況の分析(社会の2極分極化)

現代の社会状況を分析してみると、あらゆる分野が二極分化し、フタコブラクダの背になっている。大きくはアナログとデジタルの二極あるが、例えば店はコンビニエンス化と専門店化、働く人も、フリーター化とスペシャリスト化、ブランド化と無印化、などなど。
アルバイトだけでコンビニやファミレス、ファーストフードは成り立ち、他方は専門職化しエキスパートを作っている。たかがラーメン、されどラーメン、マスコミもこぞって番組にしていく。
この二極化した軸が縦軸に変化して、勝ち組と負け組(勝者と敗者)・成功と失敗、正規雇用者と非正規雇用者など、格差社会を形成する。
現代社会の、IT化及びデジタル化した社会、つまり半家族社会、ストレス社会、ひとりっ子社会、ゲームやチャットに没頭する社会では、小さい頃からコミュニケーションをとる機会を奪われてしまっている。家族旅行もマイファミリーカーで出かけ、内風呂が増え銭湯にも行かなくなり、公共心を育む機会がどんどん失われている。それと同時に、感情のリズムも、ロボット化しつつある。
それらの歪みをただすには、対極にあるアナログ化を推進し、バランスをとり、感情や感性の調和をはかり、喜怒哀楽や五感を敏感に反応させる必要があると考えている。

意欲の喪失

希薄な人間関係、携帯電話依存、ネット中毒、チャット中毒、ゲーム漬け・・・・
非行化も目立ちたがりも、夢や希望、目標の喪失感の埋め合わせ。
生きる活力、意欲の減退。不安と絶望感による自殺願望。ロボトミー化による五感・感性の無力化。刹那的な快楽への憧憬のみが生きている証。

特定非営利活動法人統合教育研究センター(NPO JENOC)の取り組み

フリースクール英明塾の取り組み

別紙参照

参考(wikipediaなどより抜粋)

  「現代社会の人間像をとらえるために」
1 ネクロフィリアについて
 ネクロフィリア(necrophilia)とバイオフィリア(biophilia
 E・フロム『悪について』1964年鈴木重吉訳 紀伊国屋書店より。
 ネクロフィリアは死を愛好する。あるいは死体を愛好する。
 ネクロフィラスな人間は、死を愛好する性向のある人。生きていないすべてのもの、死体、腐敗、排泄物、汚物に魅せられる人 。
 現代日本の写真週刊誌に死体の写真が載ることがある。これは死体愛好の傾向である。より刺激の強いものを求めていくと、行 き着くところは死体である。
 一方セックスはバイオフィリア(生を愛好する)する傾向にあるが、そのテーマで、写真週刊誌では新奇な世界を切り開けなく なっている。それで写真週刊誌はネクロフィリアの傾向になっている。
 ネクロフィリアの傾向の人はケチで規律が好きで権力が好きである。その感情は本質的に感傷的である。クラシック音楽に涙す る一方で人殺しを命じることに無感動な人。ナチスの将官やマフィアなど、映画の登場人物として出てくるタイプが該当する。
 現在の日本映画は、泣かせる映画がはやっている。これも、感傷的になっている時代の傾向を表している。
 ネクロフィリアの傾向の人は法と秩序の冷淡な信奉者である。
 力に魅惑される。力とは人間を死体に変貌させる能力(ヴェイユ)。力には殺人への物理的な力が根底にある。人を殺す力が一番深いところにある。
 ネクロフィラスの人は極端になると、殺す人を愛し、殺される人を蔑視する。
常に子どもの病気、失敗、将来に対する暗い見通しに関心をもつ母親もそうである。よい変化に反応せず、子どもの喜びに無反応、彼女は表面上子どもを傷つけることはないが、徐々に子どもの喜びと成長期に育つ信頼感を絞め殺し、ついに自分自身のネクロフィリラスな性向を感染させる。


2 バイオフィリア 
 バイオフィラスな性向は生を保持し、死と闘うという傾向。合一と統合的な生長(異なる反対の存在と結合し、組織的に生長しようとする=性的結合による新しい存在の創造)、生産的性向、停滞するより組み立てようとする。
 バイオフィラスな人はつねに驚異に目を開き、古い物に確証を見出しそれに安住するよりは、何か新しい物を発見しようとする。確からしさよりは冒険に満ちた生き方をしたいと考える。機械的というより機能的、部分より全体を、総和より構造をみる。
 バイオフィラスな意識は生と喜びにひきつけられることが動機となっている。その道徳的努力は自己の生を愛する面を強化することにある。
 純粋なネクロフィリアは狂気である。
 すべて死に向かっていく。気に入らないものはつぶさないと気がすまない。現在でいえば核戦争にむかっている。権力を身につけると死に向かう。死を呼び込む狂気。
 バイオフィラスの純粋なものは聖者である。映画で観たマザーテレサはバイオフィリアの申し子のような人である。周囲の人々が寄付金集めの組織や広報を作ろうとするときに、マザーテレサは気が進まない。そればかりか、孤独になって倒れそうだという。組織として動くとネクロフィラス的な傾向が出るのを恐れているのだ。ここはゲッセマネで孤独に陥ったイエスを感じさせる。マザーテレサは気が進まないが押し切られていく。孤独で倒れそうになりながら、ネクロフィラス的な傾向に周囲がなることに抵抗している。


3 フロイトの考え方

 これまでの考え方は、フロイトの死の本能と生の本能(エロス)とどう関係するのか。
「もし生命が無生物から発生したということが本当なら、ある本能がそのとき発生し始めたに違いなく、その目的はもう一度生を放棄して無生物状態を再現することだった。」「すべての生物は必然的に内的な原因によって死滅する。」(反復・回帰)=快感原則の彼岸
 死の本能は分離と非統合の機能をもつ。エロスは統合と合一の機能。エロスの成し遂げようとすることを死の本能は本へ引き戻そうとする。有機体はその両者の戦いの場である。


4 E・フロムの考え方
 我々の生に接する態度がしだいに機械的になりつつある。物を製造する過程で、人は数量になっていく。マニュアル化していく。それは官僚化を招く。
 機械装置を、生命を持つ物よりも愛する。
 物の法則にしたがう。知性化、定量化、抽象化、官僚化、具象化など。現代産業社会の特徴としての力学の原理。
 生に冷淡で、死に惹きつけられていく。
 だが、人間は物ではない。物になれば破滅する。そうなってしまうまえに自暴自棄になってあらゆる生を殺したいと願望する。
 ネクロフィラスを助長する社会的条件とはオートマン(自動人形)の存在を助長すること。オーガニゼーション(組織人間)、オートマトン・マン(自動機械人間)、ホモ・コンシューメン(消費的人間)、ホモ・メカニクス(機械人間)の増殖。
 経済的・心理的にみて乏しい状態。人間のエネルギーが攻撃に対する自己の生命の防御、あるいは飢餓の防止に用いられるかぎり、バイオフィラスは妨げれら、ネクロフィラスが助長される。
 豊かな状態とは不正をなくすこと。不正とは人間が自己目的のためでなく、他人の目的を達するために利用されるような状態。

5 バイオフィラスな傾向の発達に役立つ社会的条件

ドーパミン
快感を増幅する神経伝達物質
脊椎近くにある腹側被蓋野  -10(エー・テン)と呼ばれる  という原始的神経核からはじまって、高度な人間らしさを司る前頭葉まで達している神経路があり、快感神経系と呼ばれています。
 この快感神経系のスイッチを入れるのがドーパミン。ドーパミンは、
A-10神経系で作られます。
 快楽神経系が興奮すると、ヒトは快感を感じ、身体の動きが活発になり、ユーフォリア(多幸感。ハイな感じ)を得ます。ドーパミンを過剰に消費するようになると、幻覚や幻聴、妄想などが生じるようになり統合失調症によく似た症状が出てきます。
 ドーパミンは覚醒剤ととてもよく似た構造を持つので、覚醒剤を使用するとドーパミンが放出された時と同じような「ハイな感じ」を得ることになります。覚醒剤依存がやがて統合失調症によく似た症状を来すのも、ドーパミンの過剰消費と同じ原理です。
 ドーパミンを抑制するのがGABA(ギャバ)神経と呼ばれる神経系で、ドーパミンを細胞内に取りこむことでドーパミンの過剰消費を防ぎます。
 が、このGABA神経による抑制機構が快楽神経系の末端(前頭葉)では欠けているため、ドーパミンが前頭葉でえんえんと過剰に消費されることがあります。また、GABA神経には脳内麻薬様物質(オピオイド)を放出する神経細胞がつながっていて、麻薬様物質の放出を受けると、
GABA神経の抑制作用が弱められてしまいます。

ノルアドレナリン
意欲と生き残るために必須の神経伝達物質
 脳幹の青斑核からはじまって、大脳辺縁系、視床下部、小脳などに広く分布している神経系が、アドレナリン作動性神経系と呼ばれています。アドレナリン作動性神経系とA-10神経系は相互に連絡しあうことが知られていて、片方の興奮が他方に伝わるという関係になっています。
 ヒトは恐怖・驚愕の体験に遭遇すると青斑核からノルアドレナリンを分泌し、闘争か逃避かの態勢に入り、ストレス体験を終息させるための行動に入ります。長期間回避不能のストレスにさらされた動物は、やがて無痛覚の症状に至り、ストレスを回避する行動を止めてしまいます。この無痛覚の状態は脳内麻薬様物質(オピオイド)の作用によるものと考えられています。オピオイドの拮抗物質であるナロキソンが分泌されると、無痛覚の症状は打ち消されれることになります。
 長期間回避不能のストレスにさらされた場合、動物実験ではノルアドレナリンが減少します。ノルアドレナリンの使用が合成を上回るようです。そしてこうした体験をもつ個体は、体験を持たない個体が反応しない刺激に対してもノルアドレナリン濃度を減少させます。
 ノルアドレナリン濃度の減少が繰り返された場合、脳内のノルアドレナリン受容体の感受性が上昇して、ささいな刺激に対しても過敏に攻撃・逃避反応をするようになります。
 また、幼少期に愛情剥奪(母親からの隔離)などを受けたサルに少量の麻薬様物質を投与すると、ノルアドレナリン濃度は普通に育てられたサルより上昇し、過敏で攻撃的な状態になります。
 
PTSDのベトナム帰還兵は、尿中のノルアドレナリン濃度が慢性的に高いことが知られています。アドレナリン作動神経系が慢性的に興奮し、現在にいたるまで戦闘態勢のままであることが示されています。


セロトニン
落ち着きと安定感をもたらす神経伝達物質
 脳幹の縫線核から網様体の、比較的せまい範囲にあるのがセロトニン作動性神経系です。せまい部位にありますが、他の神経系と連携しているので、広い範囲に重要な影響を及ぼしています。
 セロトニンは他の神経系に抑止的に働くことで、過剰な興奮や衝動・抑うつ感を軽減します。セロトニンが不足すると、鬱状態になったり、暴力的になったりします。
 幼児期に安全な環境になかった動物はセロトニンの分泌能力が低く、セロトニン濃度の低下が見られやすいといわれています。また、ストレス環境に長期間いた個体はセロトニンが枯渇に近い状態になっているので、興奮や衝動・抑うつ感を抑制することが難しくなると言われており、殺人・殺人未遂・自殺未遂を起こした成人や子どもは、セロトニンの濃度が低いことが確認されています。
 逆にセロトニンの過剰は、てんかんをもたらすと言われています。


脳内麻薬様物質(オピオイド)
最期にもたらされる残酷な救い

 脳内麻薬様物質(オピオイド)は交感神経系の興奮によって、GABA神経系から分泌されるエンケファリン、β-エンドルフィンなどを指します。オピオイドは阿片などの麻薬に極めて近い構造をもちます。
 オピオイドの大量分泌により、精神活動の麻痺や感情鈍麻といった状態に入ります。これは、闘争も回避もできない深刻なストレスにさらされた生物に、「最期の救い」をもたらします。精神活動の麻痺や感情鈍麻によって、完全な降伏と受身の態勢をとり、現実感のなさによって、生物は「静かに捕食者の餌食となる」のです。
 長期間反復的に回避不能のストレスにさらされた個体は、脳内オピオイド受容体の感受性が上昇します。これは阿片などの麻薬を反復投与された個体に見られるものと同じ、生理的な反応です。そしてこのような個体にストレス刺激や麻薬の反復投与を急に中断したり、オピオイドの拮抗物質であるナロキソンやクロニジンを投与すると、同じような退薬症状(禁断症状)を呈します。そのため、オピオイド受容体の感受性が上昇した個体は、強烈なストレス刺激……自分で自分の命を危険に晒したり、自分の身体や心を痛めつける行為……なくしては生きていけなくなります。
 オピオイドの過剰放出は、大脳辺縁系の扁桃体、海馬などにダメージを与えることで知られています。扁桃体に損傷を受けた個体は、「恐ろしいもの」「いやなもの」に直面しても、避けようとしなくなります。
 マラソン中にオピオイドが分泌されることはわりと有名で、マラソンによってオピオイドが分泌された状態のことを「ランナーズ・ハイ」と呼びます。オピオイド濃度の上昇は、他にも手術、接食障害者の嘔吐などで確認されていて、また、リストカット、車での暴走等の自傷行為によってもオピオイドは上昇するそうです。

 オピオイドの大量分泌は離人症的な症状をもたらします。現実感の喪失、自己と外界を隔てる透明な壁のある感じ、自分のことを遠くで自分が観察している感じ、自分の手足の消失する感じなどです。

デルタ波(δ波)
周波数0.5~4ヘルツ
深い睡眠状態にあるときに現われる波形。

アルファ波(α波)
周波数8~12ヘルツ
何かに集中した状態にあるときに現れる波形。心身をリラックスさせた状態でなおかつアルファ波がみられることもあり(深い瞑想、趣味の活動、くつろぎ)、脳がこの状態にあると自己の持てる能力を最大限に発揮可能といわれています。

シータ波(θ波)
周波数4~8ヘルツ
浅い睡眠状態にあるときに現れる波形。何かに集中した状態で見られるという説もありますが、特長に欠ける低周波だけに、電気的なノイズに紛れることも多く関連性の判断は困難。
 

ベーター波(β波)
周波数12~40ヘルツ
目覚めていて、五感(視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚)が働き、意識が緊張した状態のときに現れる波形。


どんなときにアルファー波が出るのか
目が醒めた状態で通常に活動しているとき、我々の脳はたいていベータ波を出しています。しかしながら、好きなことに打ちこむなど、心身がリラックスしながらも理想的な集中状態を作り出しているときの脳波はベータ波ではなく、アルファ波という別の波形となります。
アルファ波が注目されているのは、この脳波が出ている状態だとベータ波を出している場合よりも効率よく心身が活動しているらしいことがわかってきたためです。作業に集中でき成果があがる/リラックスしているのでストレスがたまらない/免疫力が高まる、などさまざまな利点があると言われています。もし自分で意図してアルファ波を出せるとしたら、我々はもっと健康で充実した生活を送れるのではないでしょうか。
しかしながら、アルファ波は意識的して出せるものではないのが厄介なところです。意図的にアルファ波を出すには、心身の緊張を解きなおかつ意識は集中しているような状態(修行をつんだ僧侶が座禅を組んで瞑想に入っている状況など)を自ら作り出す必要がありますが、残念ながら一般的にはやさしいことではありませんね。
では意識的が無理なら、無意識にアルファ波が出ている状況を真似てみるのはどうでしょう?
興味に誘われて知らず知らずに何かに集中しているとき
川のせせらぎや小鳥のさえずりに耳を傾けているとき
針葉樹のさわやかな香りを嗅いでいるとき
穏やかな音楽に耳を傾けているとき
こんなとき、アルファ波が出やすくなっています(もっとも、過労で体調を崩した人はアルファ波が通常より余分に出るという報告があり、疲れた脳が能動的にリラックスしようとしてアルファ波を出す場合もあるのではないかとも言われています。)
アルファ波については、まだまだ研究段階で詳しいことはわかっていませんが、少なくとも我々がガチガチの緊張状態にある場合に出るものではなさそうです。アルファ波を「誘発」するには、私達自身をある種リラックスした状態に置くことが必要といえるでしょう。そこで最近では、アルファ波誘導のために、リラックス状態と関わりのある自律神経(副交感神経)に注目するようになってきています。

副交感神経
我々の身体のコンディションは自律神経(交感神経と副交感神経の2種類)が支配しています。リラックス時には副交感神経が優勢的に支配し、反対にストレスがかかって興奮状態にある場合は、交感神経が優勢的になるのです。従って、(1)副交感神経を刺激すれば⇒(2)緊張を解いてリラックス状態になるので⇒(3)アルファ波を誘発出来る可能性が高くなる、と考えられるわけです。


まとめ

質疑応答



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2009/10/07  「心に関すること」

心とは

中国人は、「人が死ぬと心臓が止まる。つまり心は心臓にある」と考えた。
そして人間の心に活力を与えるエネルギーを「気」と考えた。
気分・気持ち・元気・気力・気が合う・気にくわない・気に入る・気に障る・気が散る・気が乗る・気が小さい・気難しい・気が重い・気が抜ける・電気・空気・・・
したがって、東洋では心と体は常に一体化したものとして捉えていた。
西洋では、心(mind)は頭にあり、感覚・記憶・理性を指し、喜怒哀楽のような感情(heart)は心臓にあり、人間が死ぬとmindheartは身体から分離してsoulspritになてどこかに出て行くと考えた。
東洋では、感情は五臓に別れて宿り、喜び・驚き・怒り・思い・悲しみ・憂い・恐れの7つの感情を「七情」と呼び、心には喜、肝には驚や怒、脾(消化器)には思、肺には悲や憂、腎には恐が存在していると考えた。

東洋と西洋の違い

mindheartsoulspirit

ユングの外向型と内向型の気質の相違

外向型

一般的に社交的、親切、話し好き。

おだてるのがうまい。

でしゃばり、世話好き。

交友関係が広い。

楽天的、積極的、多くに関心を持つ。

実行力はあるが軽率、上滑り、注意散漫、

周囲に合わせようとするので主体性を失いやすい。

内向的なエネルギーが内在しているため意外に幼稚、

自分本位な点も持ち合わせる。

内向型

  引っ込み思案、友達が少なく交渉下手。

  冷淡。意固地。付き合いが悪い。

  興味の範囲が狭く考えが深いが偏りやすく、何事も徹底し詮索しないと気がすまない。

  消極的で仕事などもやる前から自分の責任を考えてしまい、慎重を期して決断。

  だが、実行が伴わなくなりやすい。

  自分本位で独断的。他人に厳しい。

  外交的なエネルギーが内在しているため、人の顔色を気にしたり、心にもないお世辞を言ったり、周囲への不安などで壁を厚くしたり、自分は他人と変わっている存在のように見せかけたりする。

日本人とアメリカ人の相違 家屋の違い(アメリカ人化)

 日本人

  他人を気にし、依存的、甘えが強い。

  個人的に切り離されていない。

  子供と一緒に風呂に入り、子供と一緒に寝て、セックスに気を使う。

  どこにでも子供を連れて行く。

  子供を他人に預けてまで外出しない。

  親は子供が大学生になっても、結婚しても親子関係を継続しようとしている。

  気は優しいが、自立心に乏しく、甘えた性格になりやすい。

  など

 アメリカ人

  自我意識が強く、独立的・攻撃的。

  個人やプライベートを優先。

  親子関係よりも夫婦関係を重視。

  夫婦の寝室には子供を入れない。

  子供と一緒に風呂に入らない。

  子供は子供、大人は大人。 (ディズニーランド)

  子供が成長すると、お互い人間同士として大人・青年関係に切り替える。

  など

青年期の気質

.告白性・閉鎖性

  自分の心のすべてを打ち明けたいという気持ち

  ふだん無口でも、友達や恋人、先輩などに饒舌になることがある。

  反面、自分の心を頑なに閉ざそうともする。

  自分の弱点に触れたりすると、親や親友、恋人であっても全く口を閉ざす。

.仮面性

  青年は自分の長所・短所を探し、仲間と比較するだけでなく自分の現実と理想を比較する癖がある。

  友人に軽蔑されることを恐れて虚勢を張ってでも勇気を見せようとする。

  無理をしてまで背伸びしようとする。

.縮小性・拡大性

  自分のことを気にする割に自分の姿を客観的に把握していない。みんなと同じでも自分は劣っていると考えたり、小さな失敗を大きく考えたり、自己嫌悪感を抱き行動を萎縮して、ありのままの自分を出せないこともある。

  また逆に、ちょっとした成功に大喜びしたり、自分の能力を過大評価したり、すごくハッスルして自分を拡大した面を見せることもある。

アドレナリンとノルアドレナリン

アドレナリン (驚くと)   女性に多い。 受動的・消極的
ノルアドレナリン (怒ると) 男性に多い。 攻撃的・積極的
        アドレナリン : ノルアドレナリン
 ネコ           1:1
  ウサギ         20:1
  人間・ネズミ       5:1
 チェルビン(ノーベル賞学者) いじめる側 ネコ型 いじめられる側 ネズミ型


セロトニン(生体時計を目覚めさせる物質)

不足すると 自殺願望

  躁うつ病 人口の約0.5% (鬱病は全国に約400万人とも言われている)

活動的になり、はしゃいだり、誇大妄想的な話しをしたり、行動したりする。

   統合失調症 人口の約0.9%

    独り言、ニヤニヤ笑い、人を避け自室に閉じこもる。

    不精になり、何もしなくなる。被害妄想を持ったりする。


質疑応答


付録

邂逅。人と場所は大切。

信頼できる人、尊敬できる人、模範となる人、魅力ある人・・・との出会い。

自分が自分でいられて、両手両足を存分に伸ばせて、安心していられるような場所。

~しなければならない、~しないとだめ、~しないと…になれない、などは不安を抱えている子供たちや若者にとって、プレッシャー以外の何ものでもない。

Education とは、「引き出す」という意味。若者たちのこれから羽ばたこうとしている羽をむしり取って、飛べと言っても飛べるわけがない。

大きな目で見守り、どんなに傷ついても大丈夫だよと応援できれば、自己治癒能力がある子供たちを信じてあげれば、必ず志を持って、意欲的に生きていく。

フロリダやパースなどでドルフィンセラピー

イルカによるエンカウンターとエコロケーション

来年は7月下旬から開始予定(フロリダ)で、現地自然環境保護・教育団体(Water Planet)と世界中から集まるセラピストたちと。パースは12月から3月、国際認定のイルカエコセラピスト養成も現地(EcoV Academy)にて受けられる。4名以上

パプアニューギニアなどで自然保護環境教育・国際交流

暖かい水辺に近い場所では、心が開くことが多い。特に体温に近くなるほど、母親の胎内あるいは羊水の中で無償の愛を感じ取ることに似ている。

珊瑚観察・森林の伐採などの環境保護問題、現地の学校との交流、戦跡訪問なども含んでいるが、緩やかな時間の流れの中でのセラピー・ツアー。年齢は問わない。

次回は12月5日から7泊8日間のセラピー・ツアーを開催予定。同時に同行ボランティア研修生も募集。

参加希望者が4名以上(8名以内)集まればいつでも実施します。



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2009/12/09「セラピー・ヒーリングの効用」


心理セラピストの不在

スピリッチュアル・セラピストの不在(英明の考え)

 当事者とのパイプ役・相談者・不安の取り去りなど

 PSW(精神保健福祉士)の活用

セラピーとは(心理療法=サイコセラピー)

 カウンセラーとの違い

カウンセリングを行う。悩みや問題の相談、聞くことを基本とする。
カウンセリングの基礎技法として「傾聴」がある。これは、いかなる心理療法であってもこの「傾聴」というスキルを使って話を聴く。
米国においては、心理療法,精神療法,カウンセリングは区別されているが、日本においては両者を混同して使っている心理学者も多い。
米国においては、カール・ロジャーズがカウンセリングブームの火付け役。
日本ではカウンセリングは臨床心理学の一分野として位置づけられている。その為、カウンセリングは心理療法・心理査定・地域援助・臨床研究と共に臨床心理士の業務の中に数えられており、主要なものとして認識されている。ただ、日本ではアメリカのようにカウンセリング心理学という学問体系はまだ認知されてはいない。

セラピーとは

     カウンセリングに加えて、悩みや問題を自分で解決していくための具体的な方法やアドバイスをすること。

セラピスト

  ヒーリングとは

    自己啓発・自己探求・自己実現・自己責任と自己成長

    自己回復力・自己免疫力・自己治癒能力

セラピー・ヒーリングの重要性と効果  

 イルカ・セラピー(アニマル・セラピー)

 ネイチャー・セラピー

 アドベンチャー・セラピー

志や信念を持つことの大切さ。

アルファー波・βエンドルフィンについて

引きこもりなどが外に出るきっかけ作り

摂食障害などの緩和

ワツ・ワタなどの効用

動物介在療法

アニマル・セラピーとは、動物と触れ合わせることでその人に内在するストレスを軽減させたり、あるいは当人に自信を持たせたりといったことを通じて精神的な健康を回復させることができると考えられている。
不登校引きこもりといった問題、あるいは小児がん(→悪性腫瘍)などの治癒力強化を目指す技術の1つとして知られ、イルカなど、情緒水準が高度と言われる哺乳類との交流を通じて、他者を信頼できるようになるという。馬を通じたアニマル・セラピーは、モンゴル国で盛んに行われている。他にも高齢者医療(→高齢者福祉)や難病など長期間の入院を余儀なくされている患者の気晴らしになどペットと触れ合わせたりといった活動も知られており、情緒面での好作用によるクオリティ・オブ・ライフの改善といった期待ももたれている。難病で生存への意欲が低下している患者にペットないしコンパニオンアニマルを宛がい、動物の世話を介して生活習慣を付けさせるなどの活動も報告されている一方、情緒障害精神疾患などで対人関係に疲弊していた人の回復期に行ったり、または身体の障害でリハビリテーションを必要としている人に「動物の世話をさせる」という目的を与えて、それら作業を通じてリハビリを行うという様式も行われている。しかしこれらの応用は始まったばかりでもあり、様々な分野で試行的に行われている部分があり、今後の研究に期待が寄せられている。
  (wikipediaより)

その他

 ウツ(鬱)など

  104万人(2008年)、今年は120万人以上になっているかも

  光トポグラフィーの検査について

   先進医療・鬱症状の鑑別診断補助

   ・国立精神・神経センター

    光トポグラフィーNear-infrared Spectroscopy; NIRS専門外来

    検査の対象となる方

本検査の対象は、2009331日時点で『国際疾病分類第10(ICD-10)においてF2(統合失調症・統合失調症型障害および妄想性障害)に分類される疾病及びF3(気分(感情)障害)に分類される疾病のいずれかの疾病の患者であることが強く疑われるうつ症状の者(器質的疾患に起因するうつ症状の者を除く。)に係るものに限る。』として認可されています。)

来年より、東大病院など各大学病院でも受け付け開始

癒しについて

癒し効果の大きい自然体験に関して

対象 いじめ・不登校・引きこもり・ニート・人間関係の不得手な若者・生き甲斐や生きる活力を得たい若者・意欲を取り戻したい若者

目的 いじめ・不登校や引きこもり・ニートの青少年が外界に目を向け、社会性・協調性などを身につけ、生き甲斐、生きる活力、自然体、愛、五感などを感じ、意欲、夢、目標などをもてるような契機を作り、支援する。

「~しなければならない、~しないとだめになる、~しないと…になれないなど」を
「~したい、~できるといいね、 ~に行きたい、~になりたいなど」に
ベーターエンドルフィン・アルファー波の発生

  感動を与える(わくわく・ドキドキさせる)

  思い切ったところへ行く(ドルフィンセラピー・ネイチャーセラピー)


付録1

心理療法の一覧

提供: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

EFTEMDR(眼球運動による脱感作と再処理)、Systematic Treatment SelectionSTS)、アクセプタンス&コミットメント・セラピーACT)、エネルギー療法エンカウンターグループカップル・セラピークリエイティヴ・セラピーグリーフ・セラピーグループ・アプローチゲシュタルト療法コラージュ療法サイコドラマソリューションフォーカストアプローチダンスセラピードラマセラピーナラティブセラピーハコミ療法バイオフィードバックパーソナルコンストラクト理論PCT)、フェミニスト・セラピーフォーカシングプライマル・スクリームプレイバックシアタープロセス指向心理学ポジティブ心理学マインドフルネス認知療法MBCT)、メンタライゼーションに基づく治療MBT)、ロゴセラピー交流分析人間性心理学催眠療法(ヒプノセラピー)、児童心理療法内観療法再評価カウンセリング分析心理学刺激療法Provocative Therapy)、力動的精神療法回復記憶療法回想法多面的療法実存療法家族療法対人関係療法対象関係論弁証法的行動療法DBT)、思考場療法TFT)、曝露反応妨害法ERP)、曝露療法来談者中心療法森田療法植物神経療法機能分析心理療法FAP)、現存在分析現実療法相互カウンセリング短期力動精神療法短期療法(ブリーフセラピー)、社会療法神経言語プログラミング箱庭療法精神分析学力動的心理学・深層心理学)、系統的脱感作統合的心理療法絵画療法(芸術療法) - 例…ライフシンボル絶叫療法臨床動作法自己間関係理論自律訓練法行動療法表現療法親子のための相互交流療法PCIT)、認知療法認知行動療法CBT)、論理療法(合理情動療法、理性感情行動療法)、身体心理学(身体心理療法)、転移焦点化精神療法TFP)、遊戯療法長時間曝露療法PE)、集団精神療法・集団療法非暴力コミュニケーション音楽療法

森田療法

森田療法1919大正8年)に森田正馬により創始された精神療法心理療法)である。日本で生まれた代表的な神経症(現在でいう不安障害と重なる部分が大きい)の精神療法として知られる。神経症を治療の対象とし、入院治療が主流であるが、外来治療が行われることもある。現在では日本だけでなく、世界20カ国以上で紹介されている。

概要

森田学説は、主として3つの仮説からなる。まず、ふとしたきっかけで不安感を覚え、心気症になりやすい性質を持つ(ヒポコンドリー性基調)。そして、悩み・不安・恐怖などの不快な反応に注意を向けると、不快な反応はますます強まる。するとさらに不快な反応に目が奪われる、という悪循環が起こる(精神交互作用)。さらに、これらの反応を「こうあってはならない」「もっと強くならなければならない」という考えによって排除しようと努めれば努めるほど、一層それを強く意識してしまう(思想の矛盾)。
森田療法の基本は、「あるがまま」という言葉が用いられることが多い。「あるがまま」とは、「(1)不安を排除しようとせず、そのままにしておき、(2)生活の中で必要なことや、やってみたいことを行う」ことである。
入院治療は、4つの時期に区分される。第一期絶対臥褥(がじょく)期患者を個室に隔離し、食事・排泄時以外の活動を制限して布団で寝ているようにさせる。第二期軽作業期臥褥時間を減らし、外界に触れさせ、軽作業をさせたりする。第三期重作業期睡眠時間以外はほとんど何かの活動をしているという生活にし、肉体的な重作業を行う。第四期社会生活準備期日常生活に戻れるよう、社会生活訓練を行う。上記の課程を40日~6ヶ月間程度かけて行い、入院治療を終結する。
外来治療は、面談と患者の記録してきた日記に対する添削が主である。医師は、日記へのコメントやアドバイスを通して、患者が自分自身の心理的なとらわれに気づくことを促す。患者自身もこの気づきをきっかけに、日常生活における行動パターンを自ら修正していく。
治療については森田療法専門医の指導のもとで行われる。また、治癒に到るまでの期間は数ヶ月から数年と個人差がある。治療効果を得るには、患者自身の「治したい」という意思が重要であり、このような心構えがないと、治療の過程で脱落しやすい。森田療法は、神経症の症状を「病気」として治すのでなく、患者自身の気づきと行動パターンの修正を通じて、神経症の症状を受け入れていくことで治癒に到る治療法と言える。他の療法と比べると、厳しく感じられる治療法のため、一部の患者には敬遠される場合もある。しかし、神経症に対する治療効果と「禅」にも通じる東洋思想的な側面から、日本だけでなく、中国、アメリカ等にも広がりを見せている。

付録2

邂逅。人と場所は大切。

信頼できる人、尊敬できる人、模範となる人、魅力ある人・・・との出会い。
自分が自分でいられて、両手両足を存分に伸ばせて、安心していられるような場所。
~しなければならない、~しないとだめ、~しないと…になれない、などは不安を抱えている子供たちや若者にとって、プレッシャー以外の何ものでもない。
Education とは、「引き出す」という意味。若者たちのこれから羽ばたこうとしている羽をむしり取って、飛べと言っても飛べるわけがない。
大きな目で見守り、どんなに傷ついても大丈夫だよと応援できれば、自己治癒能力がある子供たちを信じてあげれば、必ず志を持って、意欲的に生きていく。

フロリダやパースなどでドルフィンセラピー

イルカによるエンカウンターとエコロケーション

来年は7月下旬から開始予定(フロリダ)で、現地自然環境保護・教育団体(Water Planet)と世界中から集まるセラピストたちと。パースは12月から3月、国際認定のイルカエコセラピスト養成も現地(EcoV Academy)にて受けられる。4名以上

パプアニューギニアなどで自然保護環境教育・国際交流

暖かい水辺に近い場所では、心が開くことが多い。特に体温に近くなるほど、母親の胎内あるいは羊水の中で無償の愛を感じ取ることに似ている。
珊瑚観察・森林の伐採などの環境保護問題、現地の学校との交流、戦跡訪問なども含んでいるが、緩やかな時間の流れの中でのセラピー・ツアー。年齢は問わない。
次回は来年3月に7泊8日間のセラピー・ツアーを開催予定。同時に同行ボランティア研修生も募集。
参加希望者が4名以上(8名以内)集まればいつでも実施します。


フリースクール英明塾・NPO法人統合教育研究センター

1320032 東京都江戸川区西小松川町15-6

Tel & Fax   03-5678-6599

 URL   http://www.eimei-jp.org  E-mail   eimei@eimei-jp.org


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2010/02/10「ひきこもりについてのまとめ」

重要なこと

「こわい」とは

 「人が怖い・会うのが怖い・行くのが怖い・乗り物が怖い・何もしないのが怖い・母親が怖い・生きていくのが怖い・将来が怖い……など」

 それらの対象物が怖いのではなく、自分との葛藤が怖い

 価値観が変わることが怖いこともある。

 自己保存、自分を守りたくて怖い場合もある。

 怖さが、痛みや乗り物酔いや辛さに…か転化することもある。

God helps those who help themselves.

「天は自ら助くる者を助く」

 誰かに何かしてもらえるのではなく、自分がどうするのかが重要。

 「人事を尽くして天命を待つ」ように、できるかできないかと考えずに、先ずしてみることが大切。

 することによって、次に何をするかが見えてくる。

 ただし、「慌てない、焦らない、急がない」こと。

自己回復力・自己免疫力・自己治癒能力

 短所や弱点は美点に変え、長所を伸ばすには。

 自信を持ち、壁を乗り越えるには。

 自分の意思や信念・信条や志を持つこと。

 失敗は成功の元。

 セラピー・ヒーリングの効用

 心の傷を癒してから、次の段階に進むこと。

 傾聴からアドバイスに。

引きこもり例

A.Aさんの例(女性・30代)

  母親との確執

  母が怖い

  理解とつながり(イルカ・セラピー)

  現在、母娘仲良く仕事をしている

B.Bさんの例(女性・30代)

  母親との確執

  眉の間の川の字(ネイチャー・セラピー)

  10年間の引きこもりから脱出

C.Cさんの例(男性・40代)

  父母との確執(統合失調症)

  精神病院に強制入院

  退院後引きこもり

  現在大学在学中

D.Dさんの例(男性・20代)

  不安神経症

  引きこもり(ネイチャー・セラピー、アドベンチャー・セラピー)

  現在大学在学中

その他の例

Eさん(鬱・退社・ネイチャーセラピー後に就職)、
Fくん(ADHD・ネイチャーセラピー、イルカ・セラピー、高卒資格を取り介護系専門学校に進む)、
Gさん(不安、イルカ・セラピー、国家資格を取る)、
Hくん(大学4年で中退・ネイチャー・セラピー、アドベンチャー・セラピー、大学復学・教員免許取得中)、
Iくん(小・中不登校で現在大学生、イルカ・セラピー、ネイチャー・セラピー)…
など多数

質疑応答

引きこもりなどのご相談はいつでもお受けします。

訪問相談も致します。

詳しくは下記サイトをご参照下さい。

フリースクール英明塾・NPO法人統合教育研究センター

1320032 東京都江戸川区西小松川町15-6

Tel & Fax   03-5678-6599

URL   http://www.eimei-jp.org  E-mail   eimei@eimei-jp.org

寄付金・募金・ご相談などの振込先

朝日信用金庫 江東支店 普通 1092151

みずほ銀行 小松川支店 普通 9348649

「フリースクール英明塾 代表 川合雅久」 宛 


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2010/04/20Needs(必要)とWants(欲求・欲望)について


Necessity is the mother of invention

必要は発明の母である。

Necessity とは

 Needs(必要)とWants(欲求・欲望)の2つの表現法がある。

Needs  今までの経験から割り出した必要性

Wants  自分の内部から出てくる必要性(二次的欲求・心理的欲求)

      大脳新皮質に基づく高度な精神機能 欠乏するとフラストレーションになる

欲求の種類

  しなければならない   やる気・意欲

    生理的欲求(一次的欲求、食欲・性欲など)

飢・渇・性・苦痛など

    安定(安全)の欲求

生活を安定させたい。

    帰属と愛情を求める欲求

組織や人の中に帰属し、愛されたい。

    尊敬(承認)を求める欲求

他人から尊敬されたい。(尊厳欲求)

    自己実現の欲求

意欲とやる気


   啐啄(そったく)

    機を得て両者が応じ合うこと・逸してはならない好機


防衛反応


相談は随時行っています。(訪問相談も受けます)

<連絡先>

フリースクール英明塾・NPO法人統合教育研究センター

〒132-0032 東京都江戸川区西小松川町15-6

Tel & Fax   03-5678-6599

 URL   http://www.eimei-jp.org  E-mail   eimei@eimei-jp.org


資料

アブラハム・マズローwikipediaより)

マズローは、人間の基本的欲求を低次から

  1. 生理的欲求(physiological need
  2. 安全の欲求(safety need
  3. 所属と愛の欲求(social need/love and belonging
  4. 承認の欲求(esteem
  5. 自己実現の欲求(self actualization

5段階に分類した。このことから「階層説」とも呼ばれる。また、「生理的欲求」から「承認の欲求」までの4階層に動機付けられた欲求を「欠乏欲求」(deficiency needs)とする。生理的欲求を除き、これらの欲求が満たされないとき、人は不安や緊張を感じる。「自己実現の欲求」に動機付けられた欲求を「成長欲求」としている。

人間は満たされない欲求があると、それを充足しようと行動(欲求満足化行動)するとした。その上で、欲求には優先度があり、低次の欲求が充足されると、より高次の欲求へと段階的に移行するものとした。例えば、ある人が高次の欲求の段階にいたとしても、例えば病気になるなどして低次の欲求が満たされなくなると、一時的に段階を降りてその欲求の回復に向かい、その欲求が満たされると、再び元に居た欲求の段階に戻る。このように、段階は一方通行ではなく、双方向に行き来するものである。また、最高次の自己実現欲求のみ、一度充足したとしてもより強く充足させようと志向し、行動するとした。

詳細

生理的欲求(physiological need

生命維持のための食欲・性欲・睡眠欲等の本能的・根源的な欲求

この欲求が満たされない場合、人間は生きていくことができなくなる。

安全の欲求(safety need

安全性・経済的安定性・良い健康状態・良い暮らしの水準など、予測可能で、秩序だった状態を得ようとする欲求

病気や不慮の事故などに対するセーフティ・ネットなども、これを満たす要因に含まれる。

この欲求を満たすために一生涯を費やす人が、世界にはたくさんいる。

所属と愛の欲求(social need/love and belonging

情緒的な人間関係・他者に受け入れられている、どこかに所属しているという感覚

この欲求が満たされない時、人は孤独感や社会的不安を感じやすくなり、鬱状態になりやすくなる。

この欲求が十分に満たされている場合、生理的欲求や安全の欲求を克服することがある。

承認(尊重)の欲求(esteem

自分が集団から価値ある存在と認められ、尊重されることを求める欲求 

尊重のレベルには二つある。低いレベルの尊重欲求は、他者からの尊敬、地位への渇望、名声、利権、注目などを得ることによって満たすことができる。マズローは、この低い尊重のレベルにとどまり続けることは危険だとしている。高いレベルの尊重欲求は、自己尊重感、技術や能力の習得、自己信頼感、自立性などを得ることで満たされ、他人からの評価よりも、自分自身の評価が重視される。

自己実現の欲求(self-actualization

自分の持つ能力や可能性を最大限発揮し、具現化したいと思う欲求。すべての行動の動機が、この欲求に帰結されるようになる。

マズローは、欠乏欲求、成長欲求を質的に異なるものと考えた。この欠乏欲求がかなりの程度満たされると、終局的に自己実現の欲求が現れるという。自己実現を果たした人の特徴として、客観的で正確な判断、自己受容と他者受容、純真で自然な自発性、創造性の発揮、民主的性格、文化に対する依存の低さ(文化の超越)、二元性の超越(利己的かつ利他的、理性的かつ本能的)などを挙げている。自己実現を果たした人は少なく、さらに自己超越に達する人は極めて少ない。数多くの人が階段を踏み外し、これまでその人にとって当たり前だと思っていた事が当たり前でなくなるような状況に陥ってしまうとも述べている。 また、欠乏欲求を十分に満たした経験のある者は、欠乏欲求に対してある程度耐性を持つようになる。そして、成長欲求実現のため、欠乏欲求が満たされずとも活動できるようになるという(ex.一部の宗教者や哲学者、慈善活動家など)。 晩年には、「自己実現の欲求」のさらに高次に「自己超越の欲求」があるとした。この考えが、後のトランスパーソナル心理学の源流ともなる。

自己超越

マズローは晩年、5段階の欲求階層の上に、さらにもう一つの段階があると発表した。それが、「自己超越」(self-transcendence)の段階である。 自己超越者(transcenders)の特徴は

  1. 「在ること」(Being)の世界について、よく知っている
  2. 「在ること」(Being)のレベルにおいて生きている
  3. 統合された意識を持つ
  4. 落ち着いていて、瞑想的な認知をする
  5. 深い洞察を得た経験が、今までにある
  6. 他者の不幸に罪悪感を抱く
  7. 創造的である
  8. 謙虚である
  9. 聡明である
  10. 多視点的な思考ができる
  11. 外見は普通である(very normal on the outside

マズローによると、このレベルに達している人は人口の2%ほどであり、子供でこの段階に達することは不可能である。 マズローは、自身が超越者だと考えた12人について調査し、この研究を深めた。

批判的意見

マズローの欲求段階説」は、人間性心理学動機づけの理論を進展させたと評価されているが、個人的見解あるいはごく限られた事例に基づいた人生哲学に過ぎず、普遍的な科学根拠や実証性を欠いているのではないかという疑問も呈されている。例えば、欠乏欲求が満たされていても、成長欲求の満足を求めず生活の安定を求める労働者の例がある。しかしこれは、欠乏欲求が十分に満たされていない(十分に自尊心が育まれていないなど)ために、自己実現の欲求が現れていないとも考えられる。


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2010/05/20「こわい」とは 

 「人が怖い・会うのが怖い・行くのが怖い・乗り物が怖い・何もしないのが怖い・母親が怖い・生きていくのが怖い・将来が怖い……など」

 それらの対象物が怖いのではなく、自分との葛藤が怖い

 価値観が変わることが怖いこともある。

 自己保存、自分を守りたくて怖い場合もある。

 怖さが、痛みや乗り物酔いや辛さに…転化することもある。

怖いの種類

ウツ症状

  新型ウツも含める。

  つい最近、女性のウツにオキシトシンが効果的であると発表。

希死念慮症状

  自分が何をするか分からない。

  「死にたい」の連発

不安障害症状

  分離不安障害

  社会恐怖

  全般性不安障害

  パニック障害

  急性ストレス障害(PTSD)

強迫性障害症状

気分障害症状

妄想的対人恐怖症症状

  自己臭恐怖

  自己視線恐怖

  醜形恐怖、190万人

「プライドが高い」とは

 自分を誇りに思っているわけではない。

 理想が高いわけではない。

  自信のなさが自己防衛として表出したり、相手を威嚇する行為として出たりする。

 自分の苦しさや辛さが周囲に理解されないために、プライドを保とうとする。

  変化を求めようとしない ・ 改善しようとしない

     屈辱として考えるため

     過去の経験・体験、それらの記憶が拒否につながる。

     攻撃的になることも多い。

     自分の正しさを主張しようとする。

 メンタル・セラピストが必要

   FacilitationNavigationPilot

God helps those who help themselves.「天は自ら助くる者を助く」

 誰かに何かしてもらえるのではなく、自分がどうするのかが重要。

 「人事を尽くして天命を待つ」ように、できるかできないかと考えずに、先ずしてみることが大切。

 することによって、次に何をするかが見えてくる。

 ただし、「慌てない、焦らない、急がない」こと。

自己回復力・自己免疫力・自己治癒能力

 短所や弱点は美点に変え、長所を伸ばすには。

 自信を持ち、壁を乗り越えるには。

 自分の意思や信念・信条や志を持つこと。

 失敗は成功の元。

 セラピー・ヒーリングの効用

 心の傷を癒してから、次の段階に進むこと。

 傾聴からアドバイスに。

相談は随時行っています。(訪問相談も受けます)

<連絡先>

フリースクール英明塾・NPO法人統合教育研究センター

〒132-0032 東京都江戸川区西小松川町15-6

Tel & Fax   03-5678-6599

 URL   http://www.eimei-jp.org  E-mail  eimei@eimei-jp.org



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2010/06/17

1.「気分障害症状」について

2.セラピー・ツアーに関して

 前回の終了間際に、次回は上記の2点の話を聞きたいとのことでしたので、取り上げることにする。

 1.気分障害症状
  
有病率 児童期 0.5%~2.5%  青年期 2.0%~8.0
  
自殺企図や重度の引きこもりなどを引き起こす可能性がある。
  DSM--TR による診断カテゴリーとして、以下の2つとなっている。

   
A.うつ病性障害
   B.双極性障害    ソウとウツの時がある。

  
薬物療法
  SSRI系(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)、三環系抗うつ薬
   
認知行動療法
    
三項随伴性

   認知の歪み(坂野雄二ほか、2005
    
破局的推論
    
読心術推論
    
個人化の推論
    
選択的抽出推論
    
トンネル視
    
レッテル貼り
    
全か無か推論
    
自己と他者のダブルスタンダード
    
「すべし」評価

   技法
    
リラクゼーション
    
段階的エクスポージャー法
    
トークン・エコノミー
    
ソーシャル・スキル・トレイニング

 2.セラピー・ツアーに関して
   
   
認知行動療法のひとつとして考えている。
   
のんびり、ゆったり気分を満喫する。
   
新しいことにチャレンジして、自信をつける(無理をしない)
   
ハプニング・アクシデントを楽しむ
   
少人数のため、緊張しない。
   
日本人の目を気にしなくて良い。
    
……など

     時間に縛られない。
  
 好きなものを食べる。
  
 活動や行動はみんなの意見を取り入れる。
  
 無理はしない。
  
 自分たちが体験する。
  
 ウルルン


   参加者 当事者・当事者の関係者(親など)・一緒に行く

   
出発前・直前
  
 空港にて・搭乗口にて・機内にて・到着後にて
  
 食事にて・銀行にて・ホテルにて
  
 活動にて プール・無人島・シュノーケリング・ジャックナイフ・カヤック
  
 村訪問・学校訪問・戦跡訪問・歴史資料館訪問
  
 鳥(極楽鳥など)・動物(クスクス・木登りカンガルー・フルーツバットなど)
  
 植物(オーキッドなど)・昆虫(マダンクィーンなど)
  
 船チャーター・車チャーター
  
 シンシンショー・子どもたちとの交流

  
ハプニング・アクシデントを楽しむ。

  リバウンドのための対策及び利用。


座談



相談は随時行っています。(訪問相談も受けます)
<連絡先>
フリースクール英明塾・NPO法人統合教育研究センター
〒132-0032 東京都江戸川区西小松川町15-6
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2010/07/15 「メンタル・セラピストについて

★簡単な概要

 現在日本においてのセラピー及びセラピスト部門が蔑ろにされ、なおかつ曖昧にされている。

 殊に不登校・いじめ・引きこもり関係においては、カウンセリングが主体になっており、相談者としてよりも傾聴に重きが置かれていて、実際的ではない。本来は先ず心のケアを担うセラピーが施されてからカウンセリングなどが成されたり、カウンセリングとセラピーが同時に協力し合いながら行われたり、セラピストがPSWらと各関係機関へのつながりを行っていたりしていて成立するのであるが、そのセラピストの養成がほとんどされていないし啓蒙活動も遅れている。先進国においては、各ネットワークが協力し合いながらケアしていることを考えると日本においても対応できるセラピストが必要と考える。

現在日本では、自殺者が増え続け毎年3万人を超え世界でも第6位(2009年)にあげられ、不登校生もいっこうに減らず、引きこもりの若者も増加の一途を辿っている。

 ただ憂慮するばかりでなくきちんとした対応及び予防のためにも専門知識を兼ね備えた引きこもり専門のセラピストを養成することが必要と考えます。

★名称

メンタル・セラピスト養成(仮称・引きこもりの青少年を対象としたセラピスト)

★定義

セラピーとは(心理療法=サイコセラピー)

 カウンセラーとの違い

  カウンセリングを行う。悩みや問題の相談、聞くことを基本とする。傾聴

 セラピーとは

  カウンセリングに加えて、悩みや問題を自分で解決していくための具体的な方法やアドバイスをすること。

メンタル・セラピストの不在

  当事者とのパイプ役・相談者・不安の取り去りなど

  PSW(精神保健福祉士)の活用も含めて

 セラピストは、当事者との信頼関係を取りながら、カウンセラー、教師、医師、親や大人、友達関係などのパイプ役となり、あるいは対立した相手との間に入り、具体的な解決策を共に考えていく役割を担う。そのためには、教育・心理・医療・福祉・介助などの総合的な教養と、ヒーリング作用を伴うテクニック、対処法などを学ぶ。また、医師、カウンセラー、PSW、教師、保護者などとの連携を助ける手法を、様々な研修を通して身につける。



2010/08/20「デジタルとアナログ」と「引きこもり親和群」について



2010/09/16 「加点法について

★減点したら加点もする

 なぜテストは減点法ばかりなのか?
 良いところは加点し、
弱点とか短所は長所にも変えられる。使い方や応用を知れば長所にもなる。

 大学に通っていたとき、フランス人の先生が「1問間違えたので本来は90点だけれど、あなたの考え方、文字の書き方、読みやすさなどプラス点がたくさんあったので、このクラスの最高点 99 .75(99と4分の3)にしましたよ。」と説明された。
良い所は加算するという教師が必要だと思った。

 ただ褒めるだけよりも、加算された・加点された理由を述べる方が心に響く。才能を開花することにもなる。

 何ごともさせられることから、自らする・やってみるという自立の道に進む。 なるべく加点法を進める理由でもある。



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2010/10/19 引きこもりなどの若者支援団体(支援者・経営者)向けセミナー講演レジュメ

「訪問支援と家族会の運営について」


いじめ・不登校生などとの係わりは今年で35年目を迎えます。
22年前からは引きこもりや人間関係が苦手な若者たちの支援、発達障害などの青少年たちにも係わり、できる限りの力を注いでいます。殊に、自然体験などのリラクゼーションやイルカなどの動物介在療法、認知行動療法による癒し効果に主眼を置き、90%以上の成果を上げています。

すぐ学校や職場に戻すための訓練などやすぐに外に連れ出すことよりも、まず意欲や活力を再度引き出すためのきっかけ作り、生まれ変わるための準備のお手伝いをしています。

その結果、自ら進んで他の団体や新天地に飛び込む自信につなげていますので、~させる、~しなければならない、~しないとダメ、~しないと…になれないという考え方よりも、自分が望むところへ自分から意欲的に活動して行きます。

訪問支援(アウトリーチ)について

 アウトリーチ(outreach)とは

  本来は福祉関係(福祉辞典出典)
  (Reach out) 知らない人に手を差し伸べて、必要な情報を伝える

   → 援助を求めている人のところへ援助者の方から出向く方法のこと

   → 要援助者である = 強制ではない・無理に踏み込まない


 現在の訪問支援の状況

  教育分野

福祉分野

医療・保健分野

更正(矯正)・保護分野

雇用分野

総合分野

の各分野がある。

  当事者の

生活支援

就学支援

就労支援

活動支援

当事者の家族支援

  それらのフォローアップ

アフターフォロー

など


  若者支援の各ネットワークの活用

アウトリーチの特殊性

  出会いの重要性

人と場所(信頼できる人との出会い・リラックスできる居場所)

安心できる人・尊敬できる人・理解してくれる人・魅力のある人

 安心できる場所・手足の伸ばせる場所・居場所になれる

  Keyは何か?

   支援者   心安らぐ人・魅力ある人・こわくない人

支援方法  強制しない、無理させない、優しく接する、心配りがある

      知識・能力・言葉だけではない。

      人を支えるのは誰かがそこにいてくれるという事実

             信頼できる人

      成果や結果ばかり、解答ばかりを求めることをしない

マニュアル化よりオーダーメード  ひとりひとりを大切に

ゴールの設定  半年ごとの見直し、2526歳がターニングポイント

   訪問相談が不要な場合も想定

  導入時期   啐啄 = 好機

   いつかの見極め、本人の要望が重要

上記に加え、信頼の獲得を中心に啓蒙・啓発活動

危機管理(リスク・マネジメント)

特に女性の場合 携帯や住所に関しては知らせない

希死念慮などは注意を要する(医師・カウンセラーなどとの協力)

  カウンセリングとセラピーの併用

     教師や大人に対する不信、家族兄弟・親類縁者への不信、級友や同年齢への不信、上司・同僚・友への不信、病院・医師や臨床心理士への不信、

それらを払拭するためのメンタル・セラピストの必要性(養成)

 傾聴のみだと不信感が増えるため、ヒント・アドバイスを加える

   統合失調症や発達障害などの対応

    光トポグラフィーの活用

  きっかけの作成

   心に傷を持っている場合が多いため。

    ヒーリングの重要性

    すぐに就学や就労よりも、自己の確立、自律と自立

    意欲・活力を回復し、自信を取り戻し、認知の歪みを正す

魅力のある・輝く・五感が働く・ワクワクドキドキ感の発揚

的確なアドバイスとヒント など

引きこもり支援と家族会 

  関わった当事者の90%以上が、各々の道を切り開いて飛び立った

   (例 女性 Yさん・Mちゃんの例 男性 静岡県の例・横浜本牧の例)

   家族との関係性が必要

    とやかく言われたり、押しつけや干渉されたりすることを嫌う

    安心する家庭があれば、家族の修復ができる

  家族会の重要性

   家族の理解と対応

   同時に、家族の孤立化を防ぐ意味が大

   不安感からの脱却と希望や明るい展望への道標

  セミナー

   「こわいとは」  心の傷

     集団の中に溶け込めない

     他人が自分をどのように思っているか不安

     知り合いに会うこと、同年齢の人と出会うことを恐れる

   リラクゼーション

     自然体験などにより、意欲を取り戻し、回復のきっかけを作る

段階的エクスポージャー

  こわいものを少しずつ取り去る

トークンエコノミー

  小さな成功の積み重ね・けなさず褒める

SST

  社会性の訓練

   個別の対応相談

     守秘義務による安心感の創出

グループセッション

  共感の連鎖が仲間意識の基になる

  運営上について

   当事者  費用かけたくない(自己責任)

    行政からの資金的援助がないと継続が困難

      引きこもりの多くは出費を控える

    メンタル・セラピストの育成と後継者作り(予防につなげる)

 現在の引きこもり対策の課題

    防止策のための青少年育成の必要性

     先進国での問題として

アジアの引きこもりと欧米のホームレス問題

クローズアップされることによりメディアの独走も問題

 社会悪や犯罪者の象徴にされ、晒されることを危惧する

    エビデンスベーストについて

      成果だけを求めることにより、人間形成性の欠落

      同時に効率のみを求めるために、プロセスの軽視

    親和群の増加と引きこもりの予防対策

      155万人の引きこもり親和群(予備群)の対策

      引きこもりの予防対策

質疑応答

フリースクール英明塾・NPO法人統合教育研究センター

〒132-0032 東京都江戸川区西小松川町15-6

代表 川合雅久

Tel & Fax   03-5678-6599

 URL   http://www.eimei-jp.org  E-mail  


2010/10/21 「加点法についてその2

★減点したら加点もする



2010/11/18 「こわい」とは 

 「人が怖い・会うのが怖い・行くのが怖い・乗り物が怖い・何もしないのが怖い・母親が怖い・生きていくのが怖い・将来が怖い……など」

 それらの対象物が怖いのではなく、自分との葛藤が怖い

 価値観が変わることが怖いこともある。

 自己保存、自分を守りたくて怖い場合もある。

 怖さが、痛みや乗り物酔いや辛さに…転化することもある。

怖いの種類

ウツ症状

  新型ウツも含める。

  つい最近、女性のウツにオキシトシンが効果的であると発表。

希死念慮症状

  自分が何をするか分からない。

  「死にたい」の連発

  不安障害症状

  分離不安障害

  社会恐怖

  全般性不安障害

  パニック障害

  急性ストレス障害(PTSD)

強迫性障害症状

気分障害症状

妄想的対人恐怖症症状

  自己臭恐怖

  自己視線恐怖

  醜形恐怖、190万人

「プライドが高い」とは

 自分を誇りに思っているわけではない。

 理想が高いわけではない。

  自信のなさが自己防衛として表出したり、相手を威嚇する行為として出たりする。

 自分の苦しさや辛さが周囲に理解されないために、プライドを保とうとする。

  変化を求めようとしない ・ 改善しようとしない

     屈辱として考えるため

     過去の経験・体験、それらの記憶が拒否につながる。

     攻撃的になることも多い。

     自分の正しさを主張しようとする。

 メンタル・セラピストが必要

   FacilitationNavigationPilot

God helps those who help themselves.「天は自ら助くる者を助く」

 誰かに何かしてもらえるのではなく、自分がどうするのかが重要。

 「人事を尽くして天命を待つ」ように、できるかできないかと考えずに、先ずしてみることが大切。

 することによって、次に何をするかが見えてくる。

 ただし、「慌てない、焦らない、急がない」こと。

自己回復力・自己免疫力・自己治癒能力

 短所や弱点は美点に変え、長所を伸ばすには。

 自信を持ち、壁を乗り越えるには。

 自分の意思や信念・信条や志を持つこと。

 失敗は成功の元。

 セラピー・ヒーリングの効用

 心の傷を癒してから、次の段階に進むこと。

 傾聴からアドバイスに。


 こ わ い  の 1 例 

親側                 子側

  子どもに言う・親類に言う・他人に言う     誰彼となく言われてしまう

                          知られたくない・孤立化

 ~しかできない            ~しなくてはいけない

 ~は、~も ダメ           ~しなければならない

 ~ができない             ~しないと…になれない

 できない・やらない・しない      ~できなければダメ


  やりたいけれど・できない・もう無理・しない・やらない



こわい親                動けなくなった子(自信がない)

 大声・早口・怒鳴り声          無口・消極的・萎縮

 こわいだけ               失敗を恐れる

 ダメ出しだけ              話そうとしてもできない

 包容力がない              受け入れてもらえない

 理解がない               分かってもらえない

 してやっている             干渉され過ぎる

 させている               させられている

 ~してもらっているくせに        強いられる



             聞く耳

             頷き

             優しい声かけ


「自分はダメな人間だ」と固定的な自己否定になる。

「もし、ミスをしたら親から嫌われる。みんなから嫌われる」

「もし、挨拶もしてもらえない人間だったら・・・」

「もし、みんなとうまく話せなかったら・・・」

「もし、少しでも相手が嫌な気持ちになったら・・・」

「もし、誰からも話し相手になってもらえなかったら・・・」



失敗がこわいとき

失敗をしないためには、一日何もしないで過ごす。自己防衛本能

ただし、ゲームの中(バーチャルの世界の中も含む)では失敗できる。

セーブとロードで失敗しても何回でもやり直せる。



認知の歪みを質す

破局的推論・読心術推論・個人化の推論・選択的抽出推論・トンネル視・レッテル貼り・全か無か推論・自己と他者のダブルスタンダード・「すべし」評価

技法として(セラピー・ヒーリングの効用及び成果)

リラクゼーション・段階的エクスポージャー法・トークン・エコノミー・SST



<連絡先>

相談は随時行っています。(訪問相談も受けます)

フリースクール英明塾・NPO法人統合教育研究センター

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