◆マイペース、ドーサン◆

2005.5.21,22

 

 2週間前の連休明けに、友人がドーサンに会いに行ってくれたのだが、熱発してしまっていたという。連休中、たくさんの人がコルツに来てくださって、初心者や子供たちに囲まれて、ドーサンは花のアイドル状態。小さい子は5歳から、またドーサンのことを気にいって3日間通い続けてくれた小学3年生の子も。飽きることなく、毎回40分みっちり騎乗していってくれたらしい。ドーサンは、多少たづなを操れなくても、ちゃんと馬場を廻ってくれるので、子供たちにも「自分でも乗れる!」という達成感があったようだ。しかし、ドーサンにはちょっとストレスだったかな?

 しかし、Tさん曰く「3日間安静にしてたんだけど、次乗ったらもう、走りたがって、気持ちは前へ、前へって感じやったね」あれほど走らなかったドーサンが・・・・変われば変わるというか、よほど「歩いてばかり」に懲りたというか・・・。

 

 21日、小松島で馬術大会があり、社長以下みなさん会場へ行かれてたのだけど、私たちが来ることを知ったTさん、コルツに戻って来られてドーサンに騎乗して下さった。この日も、「俺は走りたいんや〜〜!」とばかりのドーサン、早々に早足になり、Tさん苦笑。左手前ばかりで右手前が苦手なので、手前を変える練習をみっちりやる。

 ところでドーサン、私たちが見てると思いっきりソラを使う。走りながらこちらをチラチラ見てるのだ。しっかり気付いているのだぞ、ドーサン。

 それで、面白い話がひとつ。ドーサンが走っている間に、母がにんじんをカットして、厩舎の馬たちに配り歩いていた。そして戻ってきたドーサン、何かを欲しそうにガシガシ。「よしよし、水か?」とTさん。するとドーサン、思いっきり「違う!」はっと思い当たる母!「にんじんが・・・。」Tさん、にんじんを持ってドーサンの処へ。食う食う。満足。やっぱり、配ってたのチラ見してたな〜この子は!!

 この日、新しい無口・頭絡・たづなを注文した。

 そうして、2日連続馬房掃除、ブラッシング。初めて蹄に油を塗ってみた。本当に足をトントン叩くと足を持ち上げるんだ。

 

 先日撮ったビデオを見てたら初めて、馬房の周りでウロウロ私が動き回っていたら、ドーサンの視線が私を追っているのを知って、びっくりした。

 スタッフのKさんが、「珠姫さんが他の馬の写真撮ったりしてたら、じ〜っと見てるわよ」と教えてくれた。そうなのかな?だとしたら、ちょっと嬉しい。

 

 帰りの挨拶をしたら、珍しくドーサンが、私の右肩に頭をもたせかけてきた。暖かな鼻息が、頬にかかる。生きてるんやなぁ、ドーサン。ちょっと最近元気ない私を、力づけてくれてるんか?

ドーサン、お互い頑張ろうなぁ。ドーサンのことは、何があっても守るからなぁ。


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