◆生きたいよね、ドーサン◆

2005.9.23,24

 

 そろそろ秋めいてはきたものの、まだまだ暑い徳島の初秋。いつも通りドーサンに会いに行く。

 ドーちゃんは、相変わらずきょとんとした顔で迎えてくれて、相変わらずのマイペース。今日は馬房の掃除が仕上がっていたので、掃除は2日目の1回だけ。

 ドーちゃんの身体を洗ってあげることを覚えようと思うのだけど、ドーちゃんの背中は高く、ホースで水を背中に掛けながらブラシでごしごししようとすると、Tシャツの中に腕を伝って水が流れ込む。ああ下手くそ。ドーちゃんも「何やってんだか」という表情をしつつ、ボーっと佇む。

 8月から体調がよくなく、仕事などもどうしようか思案しているところ。でも、・・・・。こいつの行く末だけは気になる。

 全くこちらのことを介せず、馬房でマイペースのドーちゃんに向かって、思わず真顔で「おまえ、生きたいよな・・・。」と言った。すると、ドーちゃんは、この時、真顔でこちらをじっと見つめ返してきた。じーっとこちらを静かに見つめていた。こいつ、人の言葉判っているんだ・・・・。本当にそう思った。

わかったよ。もしも私が仕事を辞めたりするようなことがあっても、おまえだけはずっと見放さない。石にかじりついても、おまえの灰を拾うまで世話し抜いてやる。わたしの可愛いドーちゃん。

 今日は体調から気弱になっているが、来月はもっと明るい顔を見せるからね。


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