めいぼ <名>[意]まぶたの出来物、ものもらい。「いんのくそ」に同じ。
【邦訳日葡辞書】「メイボ」目疣(めいぼ)、まつ毛のあたりにできる疣のような眼病(ものもらい)。
めえす <名>[意]ごますり、おべっか。[例]あんやたぁ、めえすんじょういうちから(あいつときたら、ごますりばかり言って)。
<参>「売僧」(まいす)という言葉がある。僧を罵って言う古語で、大辞林には「商売をする僧、仏法を種に金品を不当に得る僧。禅宗から起こった語」とある。「まいす」が「めえす」に転じた可能性があるのではなかろうか。
【邦訳日葡辞書】「マイス」売子、売僧。人をだます者、あるいは、詐欺師。「売子を言ふ」勝手気ままにいろいろな事を言って人をだます、あるいは、欺く。
めがまう <句>目が回う、目が舞う[意]目が回る。
めぐす <動・五>巡す?[意]まわす。めぐらす。
〔未〕めぐさん [意]まわさない。
〔未〕めぐそう [意]まわそう。
〔仮〕めぐさ [意]まわせば。
※『緒方町誌』
めくる <動・五>[意]めくる。標準語とは活用が一部異なる。
〔未〕めくらん [意]めくらない。
〔仮〕めくら [意]めくれば。
めくるる <動・中三>[意]めくれる。命令形は「めくりい」となるので、大分独特の変形下二段活用「中三段活用」である。
〔未〕めくれん [意]めくれない。
〔未〕めくりゅう [意]めくれよう。
〔仮〕めくるら [意]めくれれば。
めこじき <名>[意]目つき。[例]あいたぁ、めこじきが悪いのお(あいつは、目つきが悪いなあ)。
めって <副>[意]滅多に。[例]めってねえ、おもしりぃはなしゅう聞いた(滅多にないほど面白い話を聞いた)。
めにかからん <句>[意]見つからない。[例]はりゅうおとしたき、さがしよんのじゃけんど、めにかからん(針を落としたので探しているのだけれど、見つけられない)。
めのこしがおるる <句>[意]病気などで目がとろんとして見える。[例]ぐあいでんわりいんな、めのこしがおれちょんごたんで(具合でも悪いんですか、目がとろんとしているように見えるよ)。
めのたま <名>[意]眼球。目ん玉。
【邦訳日葡辞書】「メノタマ」眼の球。眼球。
めんくりだま <名>[意]眼玉。「めのたま」に同じ。
※清川・邦友さん
めんごろ <名>[意]メスの鶏、めんどり。<反>おんごろ。
めんどうしい <形>[意]@はずかしい。[例]人前じ、そげんこつうするなあ、めんどうしい(人前で、そんなことをするのは恥ずかしい)。A面倒だ。[例]めしゅうたくのも、めんどうしい(ご飯を炊くのも面倒だ)。
〔未〕めんどしかろう、めんどうしかろう [意]@はずかしかろう。A面倒だろう。
〔用〕めんどしなう、めんどうしなる [意]@恥ずかしくなる。A面倒になる。
〔仮〕めんどしから、めんどうしから [意]@恥ずかしければ。A面倒であれば。