す <名>巣?[意]穴[例]はなんす(鼻の穴)、みみんす(耳の穴)、けつんす(尻の穴)。
すいい <形>酸いい[意]酸っぱい。[例]こんみかんな、えれ、すいい(この蜜柑は、えらく酸っぱい)。
〔用〕すゆなる、すいなる [意]酸っぱくなる。
〔仮〕すゆから、すいから [意]酸っぱければ。
※緒方出身・Hiroさん
すいしい <形>[意]涼しい。
〔用〕すいしゅうなる [意]涼しくなる。
〔仮〕すいしから [意]涼しければ。。
すいちょる <句>[意]好きだ。好いている。
すいっちょん <名>[意]直翅目の昆虫、馬追虫。夏から秋にかけて「スイ〜ッチョン」と鳴く。
※緒方・入道さん
ずうごくる <動・中三>[意]ひどく転ぶ。命令形は「ずうごきい」となるので、大分独特の下二段活用の変形「中三段活用」である。
〔未〕ずうごけん [意]ひどく転ばない。
〔未〕ずうごきゅう [意]ひどく転ぶだろう。
〔仮〕ずうごくら [意]ひどく転べば。
ずうごろ <名>[意]だらしない奴。「ごろ」は対象の人物を卑しめる接尾辞。[例]あんしゃ、ねんじゅうよいたくろうち、ずうごろじゃあき、さあちゅうときい、やきいたたんので(あの人はいつも酔っぱらって、だらしない奴だから、イザという時に役に立たないんだよ)。
※『宮城 おらが村ん方言 がまだす』、竹田出身・水瀬さん
ずうしん <名>[意]なまけること。[例]まいにち、ずうしんぬ、しちょっち、しまたつかん(毎日、なまけてばかりで、手に負えない)。
※『宮城 おらが村ん方言 がまだす』、竹田出身・水瀬さん
ずうそうな <副>[意]だらしない。[例]そげな、ずうそうな、なりゅうしなんな(そんなだらしない恰好をしなさんな)。
※竹田出身・水瀬さん
すうたく <名>[意]冗談。
すうらいちめん <形>[意]辺り一面。[例]よんべん、おおかぜじ、いねい、すうらいちめん、べらべったりじゃ(昨夜の大風で稲が全部倒れてしまった)。
※清川・郷思さん
すうらへえ <名>[意]軽薄な人。
※『緒方町誌』
すえより <名>[意]年末の寄合。「おとより」「げぎょう」に同じ。
すおうちゃきい <形>[意]横着な、生意気な。<類>おうちゃきい
〔用〕すおうちゃきゅうなる [意]横着になる。
〔仮〕すおうちゃきから [意]横着ならば。
※清川・ひろさん
すおうちゃく <名>[意]生意気。
※清川・ひろさん
すく <動・五>[意]好む。
〔未〕すかん [意]好きではない。嫌い。この項の解説を参照。[例]あん、しぇんしぇいは、とっと、すかん(あの先生は、大嫌い)。あげんこつぅ、いうんで、すかんなあ(あんなことを言うんだよ、嫌だねえ)
〔用〕すいた [意]好んだ。
〔仮〕すか [意]好めば。
【解説】「好かん」を直訳すれば「好きではない」という婉曲表現のはずだが、大分ではそのまま「嫌い」を意味する。大分弁には「嫌い」に相当する言葉はなく、「好き」の否定形を使う。異性にこう言われると大分県民なら諦めなければならないことを悟るが、他県の人は「そうか、では嫌いでもないのだな。まだ脈はあるな」と思うかも知れない。それは大きな誤解であって、明確に拒絶されていると思わなければならない。ただし、場合によっては女性が「すかぁん、なんいいよんの」(いやだぁ、なに言ってんの)などと、感嘆詞的に使うこともある。
ずく <接助>[意]〜まま[例]飯も食わんずく寝た(ご飯も食べないまま寝た)。
ずくし <名>[意]熟柿。
※緒方・みっこさ
すくねえ <形>[意]少ない。<反>おいい
〔用〕すくのうなる、すくのなる [意]少なくなる。〔例〕
〔仮〕すくなから [意]少なかったら。[例]すくなから、おかわりゅう、しよえ(少なかったら、お変わりをしなさいね)。
ずぐらわする <動・中三>[意]強く殴る。命令形は「ずぐらわしい」となるので、大分独特の下二段活用の変形「中三段活用」である。
〔未〕ずぐらわせん [意]ぶん殴らない。
〔未〕ずぐらわしゅう [意]ぶん殴ろう。
〔仮〕ずぐらわさ [意]ぶん殴れば。
すくる <動・中三>[意]透ける。命令形は「すきい」となるので、大分独特の変形下二段活用「中三段活用」である。
〔未〕すけん [意]透けない。
〔未〕すきゅう [意]透けよう。
〔仮〕すくら [意]透ければ。
すくる <動・中三>[意]すける。下に敷く。下にあてがう。命令形は「すきい」となるので、大分独特の変形下二段活用「中三段活用」である。
〔未〕すけん [意]敷かない。[例]なんか、すけんと、がたがたするなあ(何かを下にあてがわないと、がたがたするね)。
〔未〕すきゅう [意]敷こう。[例]かみゅう、おっち、すきゅうか(紙を折って下にあてがおうか)。
〔仮〕すくら [意]敷けば。[例]そるう、すくら、ちったぁ、ようなろう(それを下にあてがえば少しは良くなるだろう)。
〔命〕すきい [意]敷け。[例]なり、そるぅ、すきい(なら、それを下にあてがえ)。
【邦訳日葡辞書】「スクル」何か物を支えたり、上へ上げたりするように、その下にほかの物をおく。
すぐる <動・中三>[意]過ぎる。命令形は「すぎい」となるので、大分独特の変形下二段活用「中三段活用」である。
〔未〕すげん [意]過ぎない。[例]のみすげんごとな(飲み過ぎないようにね)。
〔未〕すぎゅう [意]過ぎよう。[例]
〔用〕すげた [意]過ぎた。[例]ああ、のみすげた(ああ飲み過ぎた)。
〔仮〕すぐら [意]過ぎれば。[例]のみすぐら、おれい、つれちかいっちゃる(飲みすぎたら、おれが連れて帰ってやる)。
〔命〕すぎい [意]過ぎろ。[例]そんまんま、とおりすぎい(そのまま通り過ぎろ)。
<参>行き過ぐる、通り過ぐる、食べ過ぐる、飲み過ぐる、し過ぐる、言い過ぐる。
すぐる <動・中三>[意]剃刀や鉈、斧などの柄から刃の部分が抜けそうになっているのを、しっかりと差し込むこと。標準語では「すげる」。命令形は「すぎい」で、大分独特の変形下二段活用の中三段活用である。
〔未〕すげん [意]すげない。
〔未〕すぎゅう [意]すげよう。
〔仮〕すぐら [意]すげれば。
〔命〕すぎい [意]すげろ。
【邦訳日葡辞書】「スグル」挿。槍の柄などを刃の部分にはめ込む。
すくるる <動・中三>[意]筋肉が張って痛む。命令形は「すくりい」となるので、大分独特の下二段活用の変形「中三段活用」である。[例]きにょう、御嶽に歩いち参ったら、今日は足がすくれちょんに(昨日、御嶽に歩いて参拝に行ったら、今日は足が筋肉痛を起こしている)。
〔未〕すくれん [意]筋肉が傷まない。
〔未〕すくりゅう [意]筋肉が痛もう。
〔仮〕すくるら [意]筋肉が痛ければ。
【邦訳日葡辞書】「スクルル」馬が歩き回らないために、または、長期間外に出ないで厩の中に居るために、その馬の足が硬直したようになっている、または、歩行困難になっている。
【解説】大分では、運動不足の者が慣れない運動をしたために筋肉が硬直することをいう。ポルトガル人宣教師が誤解したのか、あるいは日葡辞書が世に出てから現在までの約400年の間に意味が変わってしまったものか。
すけぐち <名>[意]受け口。
すけだ(すけざ) <名>助座[意]地区の寄り合いなどの行事の当番「座前」を補佐する家。次の座前となる。
※緒方・みっこさ
すけもん <名>[意]物の下に敷く物。机や椅子などの脚の高さを調節するために下に敷く板や紙。
※清川・邦友さん
すこくりぼうず <名>[意]くりくり坊主。丸坊主。
※緒方・入道さん
すこどんな 〈名>すこ鈍な[意]「鈍な」は、間抜け。「すこ」は強調の接頭語。
すすくる <動・中三>[意]煤ける。
〔未〕すすけん [意]煤けない。
〔未〕すすきゅう [意]煤けよう。
〔仮〕すすくら [意]煤ければ。
【邦訳日葡辞書】「ススクル」家などがいぶって煤ける、または、黒ずみ古びる。
すすむる <動・中三>[意]進める、勧める、薦める、奨める。命令形は「すすみい」となるので、大分独特の変形下二段活用「中三段活用」である。
〔未〕すすめん [意]すすめる。
〔未〕すすみゅう [意]すすめよう。
〔仮〕すすむら [意]すすめれば。
〔命〕すすみい、すすめよ [意]すすめろ。
【邦訳日葡辞書】「ススムル」進、勧。説き勧める。
すたらく(すったらく) <名>素大楽[意]太平楽なこと。<参>たいらく(大楽)。
すったり <副>[意]さっぱり駄目なこと。台無し。[例]どげえな、釣るるな。いんね、すったりじゃ(どうですか、釣れますか。いいえ、さっぱり駄目です)。あ〜あ、こらいかれん、すったりじゃ(あ〜あ、これは駄目だ、台無しだ)。
<参>『東海道中膝栗毛』には「すったりと忘れた」(さっぱりと忘れた)との表現がある。
すっちぇんがん <名>[意]出たら目、支離滅裂。[例]あんしんいうこたぁ、すっちぇんがんのじょう(あの人の言うことは、出たら目ばかり)。
すっちぇんむうじぇん <句>[意]あれこれ試してみても。直訳すると「擦っても、揉んでも」で、「ちぇん」と「じぇん」は「〜しても」の意味。この場合の「擦る」「揉む」は何をそうするのだろうか。「揉み手、擦り手」ということだろうか。
※清川・康晴さん
ずつねえ <形>[古]術(ずつ)なし[意]どうしようもない、苦しい、つらい、情けない。
〔用〕ずつのうなる [意]情けなくなる。
〔仮〕ずつなから [意]情けなければ。
すっぱくろ <名>[意]嘘、でまかせ。
すっぱんぷう <形>[意]おかしな、ひょうきんな。[例]また、そげん、すっぱんぷう言うち(また、そんなひょうきんなことを言って)。
すっぺりこっぺり <副>[意]のらりくらりとしたさま。
※緒方・みっこさ
すつる <動・中三>捨つる[意]捨てる。標準語だと下一段活用だが大分では下二段活用となる。文語的表現の名残と言える。ただし、命令形が「すちい」となることから正確には中三段活用と呼ぶべきかも知れない。[例]そき、ごみゅう、すつんなや(そこに、ごみを捨てるなよ)。<類>うしつる
〔未〕すてん [意]捨てない。[例]なし、すてんのな(どうして捨てないの)。
〔未〕すちゅう [意]捨てよう。[例]もう、すちゅう(もう、捨てよう)。
〔仮〕すつら [意]捨てれば。[例]すつら、いいに(捨てればいいのに)。
〔命〕すちい、すてぃ、すてよ [意]捨てろ [例]はよ、すちい(早く捨てろ)。
<参>マッチ擦る つかのま海に霧ふかし 身捨つるほどの 祖国はありや(寺山修司)
【邦訳日葡辞書】「スツル」捨、棄。捨てる、あるいは、投げ捨てる。
すぼ <名>[意]@部屋の隅などにたまる綿埃。A仲間外れ。みそっかす。
※清川・邦友さん
ずぼらくる <動・中三>[意]勢い良く転落する。命令形は「ずぼらきい」となるので、大分独特の変形下二段活用「中三段活用」である。
〔未〕ずぼらけん [意]転落しない。
〔未〕すぼらきゅう [意]転落しよう。
〔仮〕ずぼらくら [意]転落すれば。
すま <名>[意]部屋や廊下の隅、角。[例]すまんほうも、よう、はわいちょけや(隅の方もよく掃いておけよ)
※緒方・入道さん
ずめくり <名>[意]蝋石。「つくいし」とも。滑石(かっせき)。昔、石板に文字を書く石筆として使用された。つるつるとした手触りで、固い地面にも白い線が引けた。
ずめる <動・五>[意]滑る。
〔未〕ずめらん [意]滑らない。
〔仮〕ずめら [意]滑れば。
※緒方・入道さん
すもしれん <句>[意]得体の知れない。素性もわからない。どこの馬の骨とも知れない。この場合の「す」が「家」を意味する「巣」なのか、「素性」を意味する「素」かは不明。[例]すもしれんやっちゃ(素性の知れないやつだ)。
すもつくれん <句>巣も作れん[意]くだらない、つまらない。「家さえ建てられない」から「取るに足りない」の意。「巣もひ(へ)っつくれん」は強調。[例]すもつくれんこつんじょう、いいよる(くだらないことばかり言っている)。
すゆる <動・中三>[古]饐ゆ[意]食べ物などが腐って酸っぱくなること。古語は「饐ゆ」。辞書には「饐える」として載る言葉だが、標準語では滅多に聞かれない。命令形は「すいい」なので、大分独特の下二段活用の変形「中三段活用」である。[例]こんめしゃぁ、すえっちょるど(このご飯は腐っているぞ)。
〔未〕すえん [意]饐えない。
〔未〕すゆう [意]饐えよう。
〔仮〕すゆら [意]饐えれば。
すゆる <動・中三>[意]据える。命令形は「すいい」となるので、大分独特の変形下二段活用「中三段活用」である。
〔未〕すえん [意]据えない。[例]そげんとこりい、すえんじくりい(そんなところに据えないでくれ)。
〔未〕すゆう [意]据えよう。[例]どきい、すゆうか(どこに据えようか)。
〔仮〕すゆら [意]据えれば。[例]どき、すゆらいいんな(どこに据えればいいのかな)
〔命〕すいい [意]据えろ。[例]そき、じわっと、すいい(そこに、そっと据えろ)。
すら <接頭>空[意]主に名詞に付けて、強調する。[例]すらごと(嘘)、えすらごと(絵空事)、すら馬鹿(ひどい馬鹿)。
すらばか <名>[意]程度のひどい「馬鹿」。「さらばか」に同じ。
すらとぼくる <動・中三>空とぼける[意]すっとぼける。命令形は「すらとぼきい」なので、大分独特の下二段活用の変形「中三段活用」である。
〔未〕すらとぼけん [意]すっとぼけない [例]すらとぼけんじょくれ(すっとぼけないで)。
〔未〕すらとぼきゅう [意]すっとぼけよう。[例]なぬ、きかれてん、すらとぼきゅう(なにを聞かれてもすっとぼけよう)。
〔仮〕すらとぼくら [意]すっとぼければ。[例]すらとぼくら、いいんじゃ(すっとぼければ良いんだ)。
すらまい <名>空舞い[意]空回り。[例]ねじやまい、すりへっち、すらまいしよる(ねじ山が擦り減って空回りをしている)。
※清川・邦友さん
すりがう <動・五>[意]すれ違う。行き違う。
〔未〕すりがわん [意]すれ違わない。[例]たったいま、でたんで、すりがわんかったな(たった今出たんだよ。すれ違わなかったかな)。
〔用〕すりごうた [意]すれ違った。[例]うん、すりごうたで(うん、すれ違ったよ)。
〔仮〕すりがわ [意]すれ違えば。[例]すりがや、きがついたろうけんどなあ(すれ違えば気づいたと思うけどねえ)。
※清川・邦友さん
ずりい <形>[意]ずるい。狡猾な。「こしきい」「ずりきい」に同じ。
※清川・邦友さん
ずりい <連語>[意]一緒に。連れ立って。[例]みなずりい、どきいくんな(皆で一緒に、どこに行くの)。
ずりきい <形>[意]ずるい。こすからい。「こしきい」「ずりい」に同じ。
※緒方・みっこさ
すりこみ <名>[意]水浴びで両手を伸ばして頭から飛び込むこと。
すりつくる <動・中三>[意]こすり付ける。命令形が「すりつきい」となるので、大分独特の中三段活用である。
〔未〕すりつけん [意]こすりつけない。
〔未〕すりつきゅう [意]こすりつけよう。
〔仮〕すりつくら [意]こすりつければ。
〔命〕すりつきい、すりつけよ [意]こすりつけろ。
【邦訳日葡辞書】「スリツクル」摺りつける。
する <動・サ変>[意]ある行為をおこなう。標準語とは活用が一部異なる。
〔未〕せん [意]しない。[例]なんもせんで(なにもしないよ)。
〔未〕しゅう [意]しよう。〔例〕なんか、しゅうえ(何かしようよ)。
〔仮〕すら、すらあ [意]すれば。[例]なぬ、すらあ、いいんか、わからん(なにをすれば良いのか分からない)。
〔命〕しい、しよ [意]しろ。[例]なんでんいいき、しい(何でも良いからしろ)。そうじぐれ、しよ(掃除ぐらいしなさい)。
する <助動>[意]五段活用の動詞の未然形について使役の意味を表す。標準語は「せる」で下一段活用だが、大分弁では多くの動詞同様に中三段活用をする。[例]いわする(言わせる)、かかする(書かせる)、きかする(聞かせる)、のまする(飲ませる)、よまする(読ませる)など。
〔未〕せん [意]〜せない。[例]かかせん(書かせない)。
〔未〕しゅう [意]〜せよう [例]みしゅう(見せよう)。
〔仮〕すら [意]〜せれば [例]きらすら(切らせれば)
〔命〕しい、しよ [意]〜せろ。[例]はこばしい(運ばせろ)。
する <動・サ変>[意]料理を作る。あらゆる行為の中で、奥豊後で単に「する」と言えば料理することをいう。[例]今なんかするき、まっちょきよ(今何か料理を作るから、待ってて)。はよ、なんかしちゃれ(早く、何か料理を作ってやれ)。<参>しちくわする。
〔未〕せん [意]よだきいけんど、なんかせんとなあ(億劫だけれど、何か料理を作らないとねえ)。
〔未〕しゅう [意]なにしゅうか(どんな料理をしようか)。
※清川・康晴さん
ずる <動・五>[意]かつがつ生きている。何とか生き永らえている。[例]おおかた、ずるじゃろうで(何とか生きていけるだろうよ)。どげえしよんな。おおかた、ずりよる(どうしていますか。何とか生きている)。
※清川・邦友さん
するる <動・中三>[意]擦(す)れる。命令形は「すりい」となるので、大分独特の変形下二段活用「中三段活用」である。
〔未〕すれん [意]擦れない。
〔未〕すりゅう [意]擦れよう。
〔仮〕するら [意]擦れれば。
ずるこむ <動・五>[意]@狭いところに入り込む。A他人の家にずうずうしくあがりこむ。
〔未〕ずるこまん [意]入り込まない。
〔仮〕ずるこま [意]入り込めば。
※緒方・入道さん
すれすれ <副>[意]ふらふらと。[例]ようもねえにい、すれすれ、でちあるくな(用もないのに、ふらふらと出て歩くな)。
すろおで(すろうで) <名>[意]手首。[例]きのうかり、すろうでい、いてえんじゃ(昨日から手首が痛いんだ)。
※『緒方町誌』
すわんなあ <句>[意]座りなさい。[例]まあ、ちょとすわんなあ(まあ、ちょっと座りなさい)。
すわぱあ <名>[意]帳消し、ご破算。
※『緒方町誌』
すわぶる <動・五>[意]しゃぶる。
すんな <句>[意]するな。[例]すんなち、いいよんのが、わからんのか(するなって言っているのが、分からないのか)。