つう <名>[意]①かさぶた。古語辞典「字訓」によると、古代、「血」は「つ」と発音された。血が乾いてかさぶたになることから、関連があるのではないか。[例]つうは、はがすなや(かさぶたは、はがすなよ)。②唾、唾液。「つづ」とも。

つうじけ
 
<句>[意]走って行け。[例]汽車に間に合わんど、はよ、つうじけ(汽車に間に合わないぞ、早く、走っていきなさい)。<参>とぶ

つうずる 
<動・四>[意]通じる。道が開かれる場合のほか、言葉の意味が相手に理解される場合などにも使う。一応は四段活用としたが、中三段の活用が使われることもある。
 〔未〕つうぜん、つうじらん [意]通じない。[例]まだ、でんわい、つうぜんがな(まだ電話が通じないよ)。はなしが、つうじらんのじゃ(話が通じないんだ)。
 〔未〕つうじろう、つうじゅう [意]通じよう。[例]あしたにゃ、つうじゅうで(明日には通じるだろうよ)。
 〔仮〕つうずら [意]通じれば。[例]はよ、つうずら、いいになあ(早く通じればいいのにねえ)。


つうだらだった
 
<句>[意]走ったら疲れた。「つうだら」は「走ったら」の意。[例]きにょう、地区ん運動会じ、つうだらだった(昨日、地区の運動会で走ったら疲れた)。

つえ <名>[意]山崩れ。
 ※『緒方町誌』


つかう 
<動・五>[意]使う。標準語とは活用が一部異なる。
 〔未〕つかわん [意]使わない。[例]めって、つかわんきなあ(滅多に使わないからねえ)。
 〔用〕つこうた [意]使った。大分ではウ音便の形になる。[例]つこうたら、つこうたまんま、なおさせん(使ったら使ったまま、しまやしない)。
 〔仮〕つかわつかや [意]使えば。[例]おまえい、つかわ、いい(お前が使えばいい)。


つかむ 
<動・五>[意]掴む。標準語とは活用が一部異なる。
 〔未〕つかまん [意]掴まない。[例]りょうてじ、つかまんと、ぬけんど(両手で掴まないと抜けないぞ)。
 〔用〕つこうだ [意]掴んだ。大分ではウ音便の形になる。[例]つようつこうだき、もげたんじゃ(強く掴んだからもげたんだ)。
 〔仮〕つかま [意]掴めば。[例]かるう、つかま、いいんで(軽く掴めばいいんだよ)。


つかる 
<動・五>[意]湯船、川や海の中に体を入れる。
 〔未〕つからん [意]つからない。[例]ゆにゃ、かたまじ、つからんと(湯には肩までつからないと)。
 〔仮〕つから [意]つかれば。[例]ゆっくり、つから、いいわ(ゆっくりとつかればいいよ)。
【邦訳日葡辞書】「ツカル」漬。湯か水の風呂に入る、川などに入る、水の中に入る。


つかる 
<動・五>[意]漬物がちょうどよい味加減にできる。[例]もうそろそろ、大根がつかるころじゃがの(もうそろそろ、大根の漬物がおいしくできるころだがな)。
 〔未〕つからん [意]漬からない。[例]だいこんな、まだ、つからんな(大根はまだ漬からないかな)。
 〔仮〕つから [意]漬かれば。[例]だいこんが、つから、だしちょくれ(大根が漬かればだしておくれ)。


つかるる 
<動・中三>[意]疲れる。命令形は「つかりい」となるので、大分独特の変形下二段活用「中三段活用」である。
 〔未〕つかれん [意]疲れない。[例]つかれんごと、よこいよこいしよえ(疲れないように休み休みしなさいね)。
 〔未〕つかりゅう [意]疲れよう。[例]やんがち、つかりゅうで(すぐに疲れるだろうよ)。
 〔仮〕つかるら [意]疲れれば。[例]つかるら、よこいなあ(疲れたら休んでね)。
【邦訳日葡辞書】「ツカルル」疲れる。

つかるる <動・中三>[意]突かれる。
 〔未〕つかれん [意]突かれない。
 〔未〕つかりゅう [意]突かれよう。
 〔未〕つかるら [意]突かれれば。


つかわるる 
<動・中三>[意]使われる。命令形は「つかわりい」で、大分独特の変形下二段活用の中三段活用である。
 〔未〕つかわれん [意]使われない。[例]こげなもなあ、つかわれん(こんなものは、使えない)。
 〔未〕つかわりゅう [意]使われよう。[例]これなり、つかわりゅう(これなら、)
 〔仮〕つかわるら [意]使われれば。
【邦訳日葡辞書】「ツカワルル」使われる。


つきやかす 
<動・五>[意]おちょくる、からかう、ちょっかいをかける。[例]あんしゃ、すぐつきやかすようなことを言うきい、信用ならん(あの人は、すぐにからかうようなことを言うから信用できない)。
 〔未〕つきやかさん [意]からかわない。
 〔仮〕つきやかさ [意]からかえば。

 ※荻町・はらよしえさん


つく 
<動・五>[意]ペンやマジックのインクが十分にあって文字などが書ける状態。[例]そんペンな、つくな(そのペンは書くことができるかな)。<反>つかん
 〔未〕つかん [意](ペンが)使えない。[例]こんペンな、つかんが(このペンは、インクが出ないよ)。
 〔仮〕つか [意](ペンが)使えれば。[例]まだ、つか、つかいいなあ(まだインクが出るのなら使いなさい)。


つぐ 
<動・五>[意]食べ物をよそおう。大分では汁物以外にご飯の場合にも「つぐ」を使う。
 〔未〕つがん [意]よそおわない。[例]みそしるは、つがんのな(味噌汁はつがないの)。
 〔仮〕つが [意]よそおえば。[例]もう、ごはんぬ、つが、いいわ(もう、ご飯をよそおえばいいよ)。


つくいし 
<名>[意]蝋石、「ずめくり」に同じ。
 ※緒方・入道さん


つくじる
 <動・五>[意]ほじくる。[例]あんまれ、はのお、つくじると、はなぢがでんのど(あまり鼻をほじくると、鼻血が出るんだぞ)

つくつくいっしょ 
<名>[意]半翅目セミ科の一種、ツクツクホウシ。鳴き声をよく聞くと、「ツクツクホウシ」と聞こえる時と「ツクツクイ~ッショ」と聞こえる時がある。
 ※緒方・入道さん


つくばう 
<動・五>[意]しゃがむ。うずくまる。辞書に載る言葉だが、標準語で耳にすることは稀。
 〔未〕つくばわん [意]しゃがまない。
 〔用〕つくぼうた [意]しゃがんだ。
 〔仮〕つくばわ [意]しゃがめば。


つくる 
<動・中三>[意]付ける。着ける。漬ける。点ける。標準語では下一段活用だが大分では下二段活用となる。ただし命令形が「つきい」となることから正確には中三段活用と呼ぶべきである。
 〔未〕つけん [意]つけない。[例]なし、ひをつけんの(どうして灯りを点けないの)。
 〔未〕つきゅう [意]つけよう。[例]うみゅう、つきゅうえ(梅をつけようよ)。
 〔仮〕つくら [意]つければ。[例]おまけを、つくら、よろこぶわ(おまけを付ければ喜ぶよ)。
 〔命〕つきい、つけよ [意]つけろ。[例]ひを、つきい(灯りをつけろ)。

つくる <動・四>[意]作る。造る。
 〔未〕つくらん [意]作らない。造らない。
 〔仮〕つくら [意]作れば、造れば。


つくれん 
<副>[意]つまらない。[例]そげんつくれんこつんじょういうな(そんなつまらないことばかり言うな)。

つぐり 
<名>[意]蛇が体を丸くすること、とぐろ。
 ※緒方・入道さん


つし 
<名>厨子[意]農家の厩や物置の屋根裏の梁に板や柱を渡して簀の子などを敷いた簡易的な物置き場。辞書に載る言葉であるが、こうした厩や物置が少なった今では、死語になりつつある。
 ※清川・小野新一さん


つちぼ 
<名>[意]羽化する前の蝉の幼生。「土坊」か。

つづ 
<名>[意]唾、唾液。「つう」に同じ。

つっかくる 
<動・中三>[意]ぶつける。命令形が「つっかきい」となるので、大分独特の下二段活用の変形「中三段活用」である。[例]うしろかり、つっかけられたんで(後ろからぶつけられたんだよ)。
 〔未〕つっかけん [意]ぶつけない。
 〔未〕つっかきゅう [意]ぶつけよう。
 〔仮〕つっかくら [意]ぶつければ。
 〔命〕つっかきい [意]ぶつけろ。
 ※緒方出身・Hiroさん


つっくりあう 
<動・五>[意]ぶつかりあう。
 〔未〕つっくりあわん [意]ぶつかり合わない。
 〔用〕つっくりおうた [意]ぶつかり合った。大分ではウ音便の形になる。
 〔仮〕つっくりあわ [意]ぶつかり合えば。


つっくりかやす 
<動・五>[意]勢いよくひっくり返す。
 〔未〕つっくりかやさん [意]勢いよくひっくり返さない。
 〔用〕つっくりかええた [意]勢いよくひっくり返した。
 〔仮〕つっくりかやさ [意]勢いよくひっくり返せば。


つづくる 
<動・中三>[意]続ける。命令形は「つづきい」で、大分独特の変形下二段活用の中三段活用である。
 〔未〕つづけん [意]続けない。[例]なんがなんでん、つづけんと(何が何でも続けないと)。
 〔未〕つづきゅう [意]続けよう。[例]まちっと、つづきゅうえ(もう少し続けようよ)。
 〔仮〕つづくら [意]続ければ。[例]こるう、つづくら、なんかいいこといあるで(これを続ければ何か良いことがあるよ)。
 〔命〕つづきい、つづけよ [意]続けろ。[例]くじゅう、いわんじ、つづきい(文句を言わないで続けろ)。
【邦訳日葡辞書】「ツヅクル」続ける。


つっこかす 
<動・五>[意]突き飛ばす。
 〔未〕つっこかさん [意]突き飛ばさない。
 〔用〕つっこけえた [意]突き飛ばした。
 〔仮〕つっこかさ [意]突き飛ばせば。


つっこする 
<動・五>[意]強くこする。
 〔未〕つっこすらん [意]強くこすらない。
 〔仮〕つっこすら [意]強くこすれば。
 ※緒方・入道さん


つっこむ 
<動・五>[意]突っ込む。標準語とは活用が一部異なる。
 〔未〕つっこまん [意]突っ込まない。
 〔用〕つっくうだ [意]突っ込んだ。大分ではウ音便の形になる。[例]なえぇ、くるまい、つっくうだらしい(納屋に車が突っ込んだらしい)。
 〔仮〕つっこま [意]突っ込めば。[例]あれい、つっこま、あぶねえで(あれが突っ込めば危ないよ)。


つつみ 
<名>[古語]堤[意]溜め池、沼。標準語では川の氾濫を防ぐために岸に沿って築いた土盛り、つまり堤防を指すが、古くは貯水池のことを言った。
 ※緒方・入道さん、清川出身・あんちゃん


つとむる 
<動・中三>[意]勤める、務める、努める、勉める。命令形は「つとみい」となるので、大分独特の変形下二段活用「中三段活用」である。
 〔未〕つとめん [意]つとめない。
 〔未〕つとみゅう [意]つとめよう。
 〔仮〕つとむら [意]つとめれば。
 〔命〕つとみい、つとめよ [意]つとめろ。


つなぐる 
<動・中三>[意]つなげる。命令形は「つなぎい」となるので、大分独特の変形下二段活用「中三段活用」である。
 〔未〕つなげん [意]つなげない。
 〔未〕つなぎゅう [意]つなげよう。
 〔仮〕つなぐら [意]つなげれば。
 〔命〕つなぎい、つなげよ [意]つなげろ。


つば 
<名>[意]唇。[例]いいくれ水かりあがりなあ、つばいまっさいいじゃねえな(いい加減に水から上がりなさい、唇が真っ青じゃないですか)。
 ※緒方・みっこさ
【邦訳日葡辞書】「ツバ」唇。


つばくろ 
<名>[古]燕(つばくら、つばくろ)[意]つばめ。夏の季語。「つば」は大分弁の「くちびる」の意か。
 ※清川出身・和弘さん
【邦訳日葡辞書】「ツバクラ」ツバメ。


つばな
 
<名>[意]辞書に載る標準語だが、耳にすることは稀。イネ科の多年草、茅萱の穂。春先、葉にくるまれた白い綿状の穂をチュウインガム代わりに噛んだ。ほのかに甘い。「春の水 すみれつばなを ぬらし行く」(与謝蕪村、『蕪村俳句集』=岩波文庫)
【邦訳日葡辞書】「ツバナ」茅花。パンヤのような白い穂を生ずる野原の草の一種。「チバナ」茅花。子供が食べる白い芯のある或る種の草。

つぶるる <動・中三>[意]潰れる。命令形は「つぶりい」となるので、大分独特の変形下二段活用「中三段活用」である。
 〔未〕つぶれん [意]潰れない。
 〔未〕つぶりゅう [意]潰れよう。
 〔仮〕つぶるら [意]潰れれば。
 〔命〕つぶりい、つぶれよ [意]潰れろ。
【邦訳日葡辞書】「ツブルル」潰れる。


つぼ 
<名>[古]坪、壺[意]庭、庭先。古語では「建物や垣根に囲まれた(屋外の)土地や庭」の意で、大分弁と同じ。大分弁では「庭」は屋内の土間を指す。これも古語と同じである。
<参>入道云ひけるは、「其の男、縁の上より引き落とし、◆(口偏に音=さけ)び泣かせよ」と曰へば、侍共此れを承り、成親卿の手足を取っての内に引き下す(源平闘諍録)。


つまらん 
<句>[意]だめだ。標準語の「つまらない」は「面白くない」「取るに足りない」の意だが、大分では更に強い否定の意がこもる。[例]あいたぁつまらん(あいつは駄目だ)。つまらんごつしちしもうた(駄目にしてしまった)。

つまるか 
<句>[意]良いわけがあろうか、いや駄目だ。良いはずがない。[例]そげんこつじ、どしちつまるか(そんなことで、どうして良いわけがあろうか)。

つみあぐる 
<動・中三>[意]積み上げる。命令形は「つみあぎい」となるので、大分独特の変形下二段活用「中三段活用」である。
 〔未〕つみあげん [意]積み上げない。
 〔未〕つみあぎゅう [意]積み上げよう。
 〔仮〕つみあぐら [意]積み上げれば。
 〔命〕つみあぎい、つみあげよ [意]積み上げろ。


つみかさぬる 
<動・中三>[意]積み重ねる。命令形は「つみかさにい」となるので、大分独特の変形下二段活用「中三段活用」である。
 〔未〕つみかさねん [意]積み重ねない。
 〔未〕つみかさにゅう [意]積み重ねよう。
 〔仮〕つみかさぬら [意]積み重ねれば。
 〔命〕つみかさにい、つみかさねよ [意]積み重ねろ。


つみしゃぐ 
<動・五>[意]握り潰す。卵など脆いものを手で持とうとして潰してしまうこと。[例]じわっと持てや、つみしゃぐなや(そっと持てよ、握り潰すなよ)。
 〔未〕つみしゃがん [意]潰さない。[例]つみしゃがんごと、しよえ(握りつぶさないようにしてね)。
 〔用〕つみしぇえだ [意]潰した。
 〔仮〕つみしゃが [意]潰せば。[例]つみしゃが、すつるしかねえんど(握りつぶしたら捨てるしかないんだぞ)。
 ※緒方出身・Hiroさん


つむ 
<動・五>[意]頭髪を刈る。[例]そろそろ、あたまぉ、つんじもろうちこい(そろそろ、髪を刈ってもらってこい)。
 〔未〕つまん [意](頭髪を)刈らない。[例]そろそろ、あたもぉ、つまんとおかしいで(そろそろ散髪しないとみっともないよ)。
 〔仮〕つま [意](頭髪を)刈れば。[意]いま、つま、さみいがえ(今、散髪すれば寒いよ)。


つむる <動・中三>[意]詰める。命令形は「つみい」となるので、大分独特の変形下二段活用「中三段活用」である。
 〔未〕つめん [意]詰めない。[意]これも、つめんと、わりい(これも詰めないといけない)。
 〔未〕つみゅう [意]詰めよう。[意]いっしょに、つみゅう(一緒に詰めよう)。
 〔仮〕つむら [意]詰めれば。[意]そりゅう、つむら、わりい(それを詰めたらいけない)。
 〔命〕つみい、つめよ [意]詰めろ。[意]いいき、つみい(いいから詰めろ)。
【邦訳日葡辞書】「ツムル」詰める。


つらびがもゆる
 <句>面火が燃ゆる[意]「顔が燃える」から、赤面するほど恥ずかしい。
 ※『岡藩のひらくち』

つりあがり <名>[意]お調子者。後先を考えずに舞い上がってしまう者。[例]ちったぁじっとしちょらんか、こんつりあがりが(少しは大人しくしていないか、このお調子者が)。

つりあぐる 
<動・中三>[意]吊り上げる。命令形は「つりあぎい」となるので、大分独特の変形下二段活用「中三段活用」である。
 〔未〕つりあげん [意]吊り上げない。
 〔未〕つりあぎゅう [意]吊り上げよう。
 〔仮〕つりあぐら [意]吊り上げれば。
 〔命〕つりあぎい、つりあげよ [意]吊り上げろ。


つりさぐる <
動・中三>[意]吊り下げる。命令形は「つりさぎい」となるので、大分独特の変形下二段活用「中三段活用」である。
 〔未〕つりさげん [意]吊り下げない。
 〔未〕つりさぎゅう [意]吊り下げよう。
 〔仮〕つりさぐら [意]吊り下げれば。
 〔命〕つりさぎい、つりさげよ [意]吊り下げろ。


つる 
<名>津留[意]川や小川のある開けた地形に付く地名に多く使われる。「水流」と書くこともある。宮津留(みやづる)、中津留(なかつる)、大津留(おおつる)など。九重連山にある湿地帯「坊がつる」もほぼ中央を鳴子川が流れる。『山の名前で読み解く日本史』(谷有二著 青春出版社)によると、韓国・朝鮮語では平野を「トゥル」と呼ぶ。関連性があるのかも知れない。

つるっとする
 
<句>[意]わずかな時間、眠りに落ちる。[例]いつんなかまにか、つるっとしちょった(いつの間にか、眠り込んでいた)

つるる <動・中三>[意]釣れる。命令形は「つりい」となるので、大分独特の変形下二段活用「中三段活用」である。
 〔未〕つれん [意]釣れない。[例]なし、つれんのじゃろうか(どうして釣れないんだろうか)
 〔未〕つりゅう [意]釣れよう。[意]夕方なり、つりゅうで(夕方なら釣れるだろうよ)。
 〔仮〕つるら [意]釣れれば。[意]つるら、おかずにしゅう(釣れたら、おかずにしよう)。
【邦訳日葡辞書】「ツルル」釣れる。


つん
 
<接頭>[意]動詞について強調する。「つんくじる」「つんくずす」など。

つんくじる <動・五>[意]強くつねる。
 〔未〕つんくじらん [意]つねらない。
 〔仮〕つんくじら [意]つねれば。

つんくずす <動・五>[意]ぶっ壊す。「ちっくずす」に同じ。
 〔未〕つんくずさん [意]ぶっ壊さない。
 〔用〕つんくじいた [意]ぶっ壊した。
 〔仮〕つんくずさ [意]ぶっ壊せば。

つんくずるる 
<動・中三>[意]ぶっ壊れる。大分独特の変形下二段活用の中三段活用である。[例]やすもんぬかうと、すぐつんくずるるど(安物を買うと、すぐにぶっ壊れるぞ)。
 〔未〕つんくずれん [意]ぶっ壊れない。
 〔未〕つんくずりゅう [意]ぶっ壊れよう。
 〔仮〕つんくずるら [意]ぶっ壊れれば。


つんのうち 
<句>[意]連れ立って。[例]きにょう、おいさんとつんのうち、たけてえ、いちきた(昨日、おじさんと連れ立って竹田に行って来た)。
 ※緒方・入道さん


つんまがる
 <動・五>つん曲がる[意]ひどく曲がる。
 〔未〕つんまがらん [意]ひどく曲がらない。
 〔仮〕つんまがら [意]ひどく曲がれば。


つんむしる <動・五>つん毟(むし)る[意]ひきむしる。
 〔未〕つんむしらん [意]ひきむしらない。
 〔仮〕つんむしら [意]ひきむしれば

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