この街は古代ローマ帝国の植民地で、今でも多くのローマ遺跡が残っている。特に円形闘技場が有名で、大きさと保存状態はプロバンス一と言われる。2万5000人を収容できるこの闘技場では、猛獣狩りや剣闘士の戦いが行われた。今では、プロバンス地方の伝統的な闘牛に使われている。カマルグ闘牛とか飾り付き闘牛と呼ばれ、牛を殺すのではなく、牛の飾りを奪い取るという、人間が素手で牛に挑む力のぶつかり合いが特徴の闘牛である。毎年春には復活闘牛祭としてカマルグ闘牛が行われ、夏から秋にかけてはスペイン式の闘牛が行われる。アルルのローマ遺跡とロマネスク建築は、1981年、世界遺産に登録された。