フランスの鉄道網はパリを起点に広がっている。これはフランス国内に限らず、フランスに隣接する国を含めて言える事である。パリの北駅では、ユーロスター、タリス、TGVとプレミアトレインを3つも見ることが出来る。世界的に有名なユーロスターはドーバートンネルを抜け、ロンドンへ行く。そして、ワインレッドのお洒落なデザインのタリスは、ブリュッセルやアムステルダム、ケルンへ。TGVはフランス国内の他に、スイスに行くものもある。また、寝台車もパリを起点にしてフランス国内や周辺国へ行くものも多くある。ちなみに、パリからマルセイユまではTGVで約3時間で行けるので、パリと南フランスの旅行も簡単に出来る。一回の旅行でパリの街を楽しんで、プロバンスでラベンダー畑を見たり、ニースのコートダジュールに行くことも可能である。さらに時間があれば、そのままニースから寝台車でイタリアに行く方法もある。パリを起点にした鉄道での周遊は、ヨーロッパ旅行のベーシックとも言える。