「天人=Salon de AManTO」  


2005/04/27〜2005/05/01

 


 『だけど、あきらめたくない。  希望の道を。  光の道を。  消え行く中で…』


奥田氏の曲「imagine」最後のフレーズが流れ、
天人の中央に広げられた100インチのスクリーンに、
映し出された一人の女の子の写真が、徐々に大きくなってゆく。
彼女の「EYE」を見る度に、僕の体は熱くなる。
帰国してから2年以上。
そしてこの活動に入ってからはもう毎日のように見ているのに。
涙があふれる。
この目をみていると涙が止まらない。
なぜだろう。
僕は最後の舞台挨拶で伝えた。


  『彼らの写真がそれぞれの人に何を伝えたかはわかりません。
  でも、僕は彼らの目を見る度に、体中に電気が走るような感覚におちいります。
  今回来てくれた一人の方も、僕と同じように電気が走ったと言ってくれてました。
  
「EYE」を見に来てくれた方々が、何かを感じ取り、僕の想いと共感する。
  毎回こうやって少しずつイベントをすることで、伝えたいことが徐々に伝わってゆき、
  いつか素敵な世界になると、そう信じています』


・「うまく言葉では言えないけど、見ているうちにちょと泣きそうになりました。」20代女性
・「写真本当に見てて嬉しくなって、笑顔になりました」30代女性
・「たくさんのひとみにすいこまれて、私もたくさん笑顔になりました」20代女性
・「毎日過ぎていく日々の中、自分が悩んだり、考えたりすることが小さく見え、気持ちが楽になりました」20代女性
・「スライドショーは伝わってくる何かがあって胸が熱くなりました」20代女性
・「やっぱりやっぱり何度見ても写真の中の目の輝きに引き込まれる。この写真展に来ただけで、
世界中の人々に
  会えた様だ。どこの国の人々も精一杯生きていて、その人たちの目にはpowerが秘めれているね」20代女性

 


 

『天人salon de amanto』

 そこに訪れた人は全て、天下人になる場所。
 ひとりひとりが自分の存在を思い出し、社会での役割を定めていける。
 全てが、この星の一部と機能し、全てに還元していく。
 人生の時間が芸術となった時、その人は光り輝く。
 幸せはその昔、与えられるものではなかった。
 誰に与えられずとも、人そのものが幸せ自体だったから。
 人が大地と調和して、すべての人がそれぞれの道で天下人となった時、
 人類は天の人となる。

 

大阪でこれほどまでに、人間の原点に返ったカフェはない。
居心地のよさ。最高の場所での今回のイベント。
天人は様々な世代とジャンルに触れ、世界に共通する文化を想像していく天下人の生まれる場所。ここはカフェではなく、第二の『おうち』。
連日子供たちがこの店に押し寄せ、地元の方々が差し入れを持ってくる。一人の人間の可能性をもっと広げようと試みる地域通貨制度とカフェ大学。地域に密着し、お年寄りから子供までが集まれる公園目指すべく、次々と施策を打ち出すオーナーJUNさん。

・「ふらっと寄って、帰るはずだったのに、色んな人に紹介されて、
  知らぬ間にみんな知合いになってました」20代女性

 

イベント中ここ天人では、停電の騒ぎもあった。厨房の搬入替もあった。 店がばたばたしていようと、壁の塗り替えがあろうと店を閉めない。 いや、店を閉める理由がないからだ。それが天人スタイル。
「休日に、外に出て、遊びに来たという感じよりは、子供の頃の自分にタイムスリップした感じやな」
僕の両親が初日に来店して、こんなことを言っていた。
また、20代男性。
「街中にあるのに、不思議と山中にいるような雰囲気」


この空間に、4月27日から5月1日まで。 5日間で171名の人々が押し寄せた。
そして、全ての人がスライドショーを見て元気となり、 自分たちのの生活へと帰って行った。

 

・「今までの自分を失わずにいたいなと思いました」20代男性
・「私も頑張ろうと思いました」30代女性
・「自分を大切にしようって思わせてもらいました」20代女性
・「ちゃんと生きたくなりました」20代女性
・「忘れていたものを思い起こした気がします。少し涙がでそうになりました。」20代女性
・「一人一人に幸せは違うのだろうと思いました。生きてるってすばらしい事ですね」20代女性
・「自分の心の奥底と向き合わなければいけない一面と対面させられました」20代女性

 

 

 
1部のパペットで、観客の心を和ませ、
2部のマル秘ビデオで、観客の心をリラックスさせ、
3部のスライドショーで、観客の心を熱くさせる。

観客の心を見事に捉えていたスライドショー、
我ながら今回イベントのレベルの高さに感嘆する。
準備に時間をかけただけはあった。

 

『写真フレーム』
フレームの種類は無数にある。
無機質な空間に写真を飾るのは簡単だが、ここ天人の空間に合わせるとなると話が変わる。
黒で統一を考えていたフレームも、ここでは重苦しい材料のひとつ。
黒はこの空間にマッチしない。 もちろん高級なフレームだとなおさら、全体が浮いてしまう感じだ。

考えを変えて、ぬくもりをイメージし、木目を基調にしたフレームにする。
しかし自宅でばっちりだと思った作品が、 この場所に置かれると、同時に全ての調和が乱れる。
うまくいかない。
天人は、この写真たちに何を求めているのだろう。



その後、120年の歴史と融合させるため、
和紙や新聞を使ってみるが、写真の魅力は衰えるだけ。
そんな矢先にひとつの情報を耳にした。
「ノーマルなフレームにやすりをかけて、
墨を薄く延ばしてみれば??」
半信半疑で1枚のサンプルをつくり、会場に合わせると、 その場にいた者全員より、
「ええ感じやん!」
そして、その場で全てのフレームが決まった。

 

あとは、飾るための下地を作成する。
20年以上使われていない実家の襖を4枚繋ぎ合わせ、屏風を作る。
コラボ友人、あっきーのアイデア「立看板」。
僕の作品を輝かせるアイテムが次々と仕上がって、当日を迎える。

 

 

一度も出会ったこともないのに、ホームページを見てかけつけてくれた大勢の方々。
東京や名古屋から、写真展のために来てくれた方。
多くの友人だけでなく、家族をも引き連れて来てくれた方。
大切な家族や恋人に見せたいと一緒に来てくれた方。
パペットの友人と、EYEの友人との間に、全く知らない人々もが入り混じる。

 

・「1枚の写真にたくさんの想いがこめられている。とてもとても強いモノとういう感じです」20代女性
・「たとえファインダー越でも、人の笑顔が人の心を和ませるものだと改めて気づきました」20男性
・「人の温かさを感じれる作品で、愛があってうれしくないました!」
・「一人一人がきれいに撮れてました」20代女性
・「とっても良い笑顔を1枚1枚におさめられておりますね。
 人の透明度、または純度のようなものを感じておられるのでしょうか」20代女性

・「人の呼吸が見える素敵な写真だなぁ…。」20代女性
・「写真がいっぱい飾ってあって上から見るとすごい空間に出会いました」12歳少年

 

「EYE」と「ゆきどけのうた。」。そして、「天人」。
全てが融合しきった空間に 来てくれた全ての人々が、
温かみと、温もりと、喜びと元気をもらって帰っていった。

 

一人の女性がコメントにこう残してくれた。
『「EYE」って底深いですね。
「I」であり、 「哀」であり、
「逢い」であり、 「合い」であり、
そして「藍」であり、
やっぱい「愛」なんですね』

20代女性
「ステキな人達と、ステキな写真と、
ステキなお話と、ステキな映像と、
ステキな笑顔と、美味しいゴハンと、
ステキにゆっくりした時間と、ありがとでした。」

 

「パペットアニメ」
全てのキャラから深い製作者の愛情を感じる「ゆきどけのうた。」
今回コラボをやってよかった。前回一人でイベントをする辛さを覚えているだけに、あっきーのサポートが身にしみるほど強く感じる。

人形と、写真。
最初見に来た人は、どういうつながりなんだ?!と思ったかもしれないが、きっと心の奥にあるものが似ていた二人だから、今回成功したのかもしれない。表現の材料は違ったものであっても、伝えたいことは一緒。世の中そんなものはたくさんある。

人の出会いって不思議だ。PCで知り合ったバーチャルな仲間。以前までは避けて通っていた道なのに、使い方次第では、心を通わせられる、仲間探しにもなる。

 

名古屋から来た友人がコメントくれた。
「色々あったやろうけど、何かやっとよっしーらしいとこに落ち着きましたな。最近ええ顔してまっせ」
何よりうれしい言葉だった。

 

高校時代の先輩からもらった言葉。
「10年前までは、まさか実家のそばでコーヒーを飲みながら吉村の写真を見ることになるとは思ってもみなかった。
でもそんな時間を今過ごせる自分は幸せであります。これからもガンバって。応援してます」
褒める事をめったにしない先輩の、思いもかけない言葉に胸が熱くなった。

 


「楽しみ」は必ず伝播する。自分で楽しみ、笑い続けていくことが、何よりも周囲を巻き込み、世界を幸せにしていく。ここ数年心がけていたことが実践でき、僕はみんなのコメントを読みながらにんまりしていた。

 

 

最後に、
この企画、最初の出会いから、最後まで全面的に応援してくれた天人店長JUNさん。レンタルスペースを増床するだけでなく、いつも常連のお客さんに「この写真はほんといい!」と広告塔のように話してくれた、天人イベント担当吉田さん。店を盛り上げるだけでなく、毎日営業をこなし、僕たちを癒してもくれた魔女?!亜紀さん。疲れた頃に、特製チャーハンを作って、僕の元気を支えてくれた、奇術師?!クマさん。ペンキ塗りを手伝ってくれた父。仕事の合間にやすりで大量のフレームを磨いてくれた母。POSTCARDのデザインから印刷まで行ってくれた丸さん。イベント設営の相談にメールにてのってくれていた池澤さん。この天人に出会うきっかけを作ってくれたMeguMiさん。最終日前にはオールナイトで会場に駆けつけ、当日も4日間多くの友人と家族を呼んでくれ、準備やレイアウト相談、精神面も含め僕のサポートを常にしてくれていた絵美里。このイベントが成功できたことを心より感謝します。
そして、今回のコラボ相手という立場だけでなく、僕の出展準備及び体調管理含め、サポートし続けてくれた、あっきー、ようこりー、本当にありがとう。二人に出会わなかったら、僕のイベントはこんなにも成功しなかったかもしれません。素敵な仲間に出会えたこと、深く感謝します。またやろうね!


 

「EYE」 in Salon de AManTO

コラボ・パペットアニメ「ゆきどけのうた。」 あきたきよみ・かわだようこ