2010年
2010年12月30日 (多摩川河原) 先週宿泊したアダージオのオーナーの方から我が家の近くの多摩川河原にトラフズクが6羽来ていて大騒ぎになっているとの情報を頂いた。お嬢様が川沿いのマンションに住んでおり、連絡があったとのこと。早速、早朝より自転車で300mmを持ち出し、探すことにした。トラフズクのいる柳の木はすぐに見つかり、6羽を確認することができた。我が家から10分程の所である。2005−6年ころまで多摩川の河原では毎年トラフズクやコミミズクが越冬していたと聞いている。20名ほどのカメラマンが来たが、トラフズク達は柳の木の少し高いところでくつろいでおり、上から下界を眺めているようであった。トラフズク、ヒドリガモ、アメリカヒドリ、オオバン、ユリカモメ、セグロカモメ、ウミネコ、キジバト、ヒヨドリ、ムクドリ、タヒバリ、せグロセキレイ、ハクセキレイ、ヒメアマツバメ、カワラヒワ。
2010年12月24日〜25日(山梨県北杜市〜長野県蓼科) ずいぶん前からクリスマスは冬鳥の撮影をするために長野方面へ行こうと考えていた。できればオオマシコが撮影できるところと思いネットで調べてみた。赤い鳥を期待し、野鳥で有名な蓼科高原にあるペンション・アダージオに泊まることにした。出発直前のアダージオからの情報では、今年はまだオオマシコが来ていないとのことであった。24日早朝に自宅を出発し、北杜市の八ヶ岳倶楽部に立ち寄った。偶々日本野鳥の会会長の柳生博さんとお会いし、お話しすることができた。そこで昼食をとっている時にスタッフの方からオオマシコが来ていると聞き、あっさりと八ヶ岳倶楽部でオオマシコをみることができた。
宿泊したアダージオは素晴らしいペンションである。蓼科リゾートの奥の標高1500Mの所にあり、すぐ脇には小川が流れ、冬の野鳥たちには最高の環境である。24日は強い冬型の気圧配置になり、深夜から雪が降りはじめ、25日早朝には数センチの積雪となり、思わぬホワイトクリスマスとなった。外気温は氷点下10度であったが、暖かい食堂から餌場に次々とくる野鳥をゆっくりと観察・撮影することができた。オオマシコアトリイカルハギマシコエナガヤマガラシジュウカラヒガラコガラシメウソカワラヒワホオジロ、コゲラ、ニホンリス @アダージオ。ラッキーにも帰りに立ち寄った尖石縄文考古館の脇の林でヤマシギも撮影することができた。世の中は狭いもので、アダージオのオーナーの方のお知り合いが私の会社の先輩だったり、25日の宿泊予定の方が10年ほど前に香港に探鳥に来られ、探鳥場所を説明した方であったり、何かみえない縁のようなものを感じた。また昨日まで飛来していなかったオオマシコが今朝から現れるなど大満足の鳥観であった。
2010年12月23日(千葉県〜茨城県稲敷市) 先日、7月4日のフィールドノートでご紹介したIさんよりサバクビタキが千葉で出ているとの連絡を頂いた。9時過ぎに現地に到着したが既に50名ほどのカメラマンが撮影をしていた。サバクビタキはアフリカ北部からアラビア半島・チベット高原にかけて分布し、乾燥した荒れ地や農耕地に生息するツグミの仲間だ。何故日本にやってきたのか分からないが、迷鳥・珍鳥とのことだ。人をあまり恐れず、すぐ近くで撮影できた。写真は少し逆光ぎみであるが、全てノ-トリである。あっさりと撮影できたので、本埜村の白鳥飛来地へ立ち寄り、稲敷方面へ足を延ばすことにした。稲敷ではホシムクドリが出ているが、たくさんいるムクドリの群れと一緒に移動しており、10人ほどのカメラマンが根気よく探し、撮影に成功していた方もいたが、時間の制約もあり、程々に切り上げ次への楽しみとした。サバクビタキ、ツグミ、コハクチョウ、アメリカコハクチョウ、オオハクチョウ、オナガガモ、ハクセキレイ、せグロセキレイ、タヒバリ、ヒバリ、カワラヒワ、モズ、ムクドリ、タゲリ、タカブシギ、チュウヒ、チョウゲンポウ、トビ。
2010年12月12日(神奈川県平塚市)  昨晩、明日は三番瀬へ行こうと考えていた。朝起きてネットで高速道路情報を確認すると辰巳から葛西まで大渋滞。渋滞のないところで近場で行けるところを探すと、東名が渋滞なしとのことで平塚方面へ出かけることにした。確か平塚方面にはケリがいるはずだと思い、ケリは何度も見ていたがまともな写真がなかったので早速行くことにした。現地に到着してタゲリの群れはすぐに発見できたが、ケリが見つからない。地元のバーダ―ともお会いしたが、最近ケリは観ていないとのこと。猛禽を探している方から2週間ほど前に水を張った休耕田にいたとの情報を得、30分ほど探し回りやっと見つけることができた。ケリタゲリ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、タヒバリ、ヒバリ、カワラヒワ、ツグミ、チョウゲンポウ、トビ、アオサギ、コガモ、カルガモ。
2010年12月5日(東京港野鳥公園) 自宅から一番近い探鳥地は多摩川の河原であるが、わざわざカメラを持って鳥観にはなかなか行かない。その次の近場は東京港野鳥公園だ。フィールドノートによると1月以来11カ月ぶりである。この季節のいつもの鳥が戻ってきていた。キンクロハジロ、ホシハジロ、ハシビロガモ、マガモ、ヒドリガモ、カルガモ、オカヨシガモ、カワウ、コガモ、カイツブリ、ツグミ、ヒヨドリ、ムクドリ、キジバト、メジロ、コサギ、イソシギ、シジュウカラ、オオタカ、チョウゲンポウ、ノスリ。キンクロハジロを見るといつもディズニーのドナルドダックを連想する。
2010年11月20日(新潟県 朝日池) 16日にハクガンが飛来したとの情報をもらった。積雪前に是非今年はハクガンを見に行きたいと思っていた。19日の22時ごろ出発し、北陸道の米山SAで仮眠し、日の出前に朝日池に到着した。11月下旬とは思えないほど暖かい天気であった。ハクガンは全部で17羽飛来していた。昨年は30羽を超えたらしい。日の出後の6時40分ごろに飛翔し、餌場に行った後、9時過ぎに戻ってきた。ハクガンサカツラガンシジュウカラガン ヒシクイマガンカワアイサコハクチョウ、マガモ、カルガモ、ヨシガモ、オナガガモ、ホシハジロ、オシドリ、カンムリカイツブリ、ハジロカイツブリ、カワウ、オオバン、ハヤブサミサゴ、オジロワシ、トビ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、アオサギ、セグロセキレイ、ユリカモメ、セグロカモメ。
後日談であるが、ハクガンは暖かい日が続いた為、21日に津軽地方へ移動したようだ。昨年も同様に北へ移動し、12月に再来したとのこと。一日で数百キロを移動するなんて自然の力強さを感じる。
2010年11月6日〜7日 (大洗〜苫小牧航路) 航路の海鳥第五弾。大洗〜苫小牧航路を往復した。春と比べて鳥の数は少ない。暖流の流れていると思われる金華山手前までと津軽海峡あたり以外はほとんどミズナギドリ類を見ることがなかった。天気は冬型が崩れ快晴で気温も北海道で最高気温が10度を超え、船上でもダウンの上下防寒具だけで十分であった。オオミズナギドリ、ハシボソミズナギドリ、ハイイロミズナギドリ、コアホウドリ、フルマカモメ、トウゾクカモメ、オオセグロカモメ、セグロカモメ、ウミネコ、ミツユビカモメ、クロガモ、スズガモ、マガモ、ウミスズメ、ハヤブサ、キジバト。番外でコビレゴンドウの大群。
2010年9月26日 (葛西臨海公園) 4月以来の葛西臨海公園である。ツルシギアカアシシギはまだ鳥類園の汽水池にいた。観察窓から数メーター先のツルシギとアカアシシギを観察した。こんな近くで肉眼でみるのは初めてである。いつもレンズを通して見ていたが、それと比べると思ったより小さいので驚いた。ツルシギ、アカアシシギとも幼鳥らしい。良く似ているが、嘴の長さを比較してみるとすぐに判別できる。時々、猛禽が来て飛散したがすぐに戻ってきた。これから越冬地を目指すのか、それともここで越冬するのかとにかく無事を祈りたい。ツルシギ、アカアシシギ、アオアシシギ、コアオアシシギ、イソシギ、セイタカシギ、ダイサギコサギアオサギ、カワウ、カイツブリ、コガモ、バン、カルガモ、ヒヨドリ、ハクセキレイ、オナガ、カワセミ、キジバト、ツバメ、オオタカ、ノスリ。
2010年9月20日 (水元公園) 秋の渡りもそろそろ後半に入るので、野山の鳥の渡りの確認に葛飾区の水元公園へ行ってみた。先週の日曜日にはノビタキ、ツツドリの赤色型が出たらしいが、すでに抜けたらしい。それでもヒタキ類がまだ残っていて、ひっきりなしに出たり入ったりしてくれ、退屈せずに遊ぶことができた。エゾビタキは一か所で5羽もでた。エゾビタキはシベリヤや樺太で繁殖し、春・秋に日本を通過する旅鳥である。一方コサメビタキは日本以北で繁殖する夏鳥である。エゾビタキ、コサメビタキ、キビタキ♀、シジュウカラ、ムクドリ、コゲラ、ヒヨドリ。
2010年9月14日 (秦野市権現山 水場周辺)  9月に入っても厳しい猛暑が続いているが、夏鳥の渡りも確実に始まっている。秋に夏鳥が渡りの途中に立ち寄る秦野市権現山のバードサンクチャリーの水場へ出かけた。朝6時過ぎに到着したが、既に10名ほどのカメラマンとバードウォッチャーが来ており、カメラを設営する場所が無いほどであったが、親切なご夫婦が譲ってくれ場所を確保することができた。9月半ばというのに早朝からミンミンゼミが鳴く中、水場近くで野鳥を待った。メジロ、シジュウカラ、ヤマガラエゾビタキ、キビタキ♀、エナガ、ガビチョウ、ヒヨドリ。
2010年 9月4日 (大洗〜苫小牧航路)  航路の海鳥第四弾。大洗〜苫小牧航路に挑戦した。台風7号の接近があり心配されたが、前日までの濃霧警報が嘘のように晴れ渡り、視界は10KMを超えていた。9月というのにまだ真夏のような気候だ。海も夏が続いているようだ。その分鳥の種類は少なかった。オオミズナギドリ、ハイイロヒレアシシギ、ウミスズメ、カンムリウミスズメ、ウミガラス、アジサシ、オオセグロカモメ、ウミネコ、アジサシ、コガモ、番外にコビレゴンドウ。コビレゴンドウは、クジラの仲間だ。この写真から、呼吸の際、親が子を下から支えて子に呼吸させているのが良く分かる。
2010年 8月29日 (稲敷市周辺) 8月最後の週末だが厳しい猛暑である。早朝よりシギチの秋の渡り目当てで、稲刈りが始まった稲敷へ出かけた。今年は休耕田が少なく、休耕田を探すのに苦労した。それでも田んぼ2−3枚に水を張った休耕田があり、そこにシギチが集まっていた。ハヤブサが数度現れシギチを飛ばしてしまったが、いつもの顔ぶれを概ね確認できた。鳥は体温の調整の為に口をあけて呼吸する。亜熱帯の香港で、夏に多くの鳥が口をあけて呼吸しているのをみた。猛暑の日本でも鳥が口をあけて呼吸している。まさに温帯から亜熱帯の気候に変わりつつある。エリマキシギ、アオアシシギ、コアオアシシギ、タカブシギ、クサシギ、イソシギ、ソリハシシギ、オオハシシギ、ヒバリシギ、ムナグロ、ツバメチドリ、コチドリ、トウネン、オジロトウネン、タシギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、アマサギ、アオサギ、カワウ、ハクセキレイ、セッカ。
2010年 7月19日 (印旛沼 北調整池) 海へ行くのは止め、早朝、印旛沼へ出かけた。ヨシゴイ、カワウ、オオバン、カイツブリ、カルガモ、オオジュリン、ホオジロ、オオヨシキリ、ツバメ、ダイサギ、アオサギ、ハシボソガラス、セッカ。
2010年 7月9日〜11日 (大洗〜苫小牧航路と落石ネーチャークルーズ) 夏休みに入る前に大洗〜苫小牧航路に再チャレンジと最近話題の落石ネーチャークルーズに参加しようと以前から計画を立て実行した。大洗〜苫小牧航路は霧が出て、途中視界がかなり悪くなったが、5月とは異なる海鳥が観察できた。落石ネーチャークルーズは思わぬ低気圧の接近で10日午後に予定していたクルージングが中止になったが、11日の午前中に参加でき無事に目的であったエトピリカを撮影し、予定通り帰京することができた。観察できた鳥(大洗〜苫小牧航路)クロアシアホウドリ、オオミズナギドリ、ハシボソミズナギドリ、ハイイロミズナギドリ、アカアシミズナギドリフルマカモメトウゾクカモメ、ウトウ、ハイイロヒレアシシギ、オオセグロカモメ、セグロカモメ、ウミネコ、キセキレイ。今回この航路上でイルカやクジラの群れを3度みた。航路上でみる確率を考えると相当数が日本近海の太平洋に生存していると推測する。東北沖から北海道にかけての北太平洋は、この様な多くの生物を育むことができるほど豊かな海だと思った。今回はこの航路上ではコアホウドリは一羽も見ることがなかった。(落石ネーチャークルーズ)エトピリカケイマフリ、ウトウ、ウミウ、ヒメウ、カモメ類、オジロワシ。
2010年 7月4日(九十九里浜) さんに九十九里のアジサシ類の場所を聞き出かけた。さんは取引先の方だが未だお会いしたことが無い。取引先の社長に趣味はバードウォッチングと話したことからさんとのお付き合いが始まった。お互いのフィールドがかぶっていて、同時に同じ場所にいたこともある。ブログやフィールドノートで確認できる。さんとは奇妙な楽しい関係である。アジサシ、コアジサシ、ベニアジサシクロハラアジサシ、オオソリハシシギ、オバシギ、キョウジョシギ、シロチドリ、オオセグロカモメ、ウミネコ、ウミウ、コシアカツバメ、イワツバメ、ツバメ、カルガモ、イソヒヨドリ、ヒヨドリ、ハクセキレイ、ミサゴ、オオタカ。コシアカツバメは6年ぶりの確認である。神戸の実家のまわりにたくさんいたが、関東では房総でなければ見ることができないらしい。
2010年 6月27日(銚子) 特に当てもなく銚子に出かけた。夏に銚子を訪れるのは初めてだ。低気圧の影響で小雨と霧であったが、居残り組のカモメ類やコアジサシを観て帰宅した。セグロカモメ、カモメ、ウミネコ、ウミウ、コアジサシ、コチドリ、シロチドリ、アオサギ、セグロセキレイ、ハクセキレイ、セッカ、カワラヒワ。
2010年 5月15日(大洗〜苫小牧航路) 航路の海鳥第二弾。五月の連休に続き、大洗〜苫小牧航路に挑戦した。今回は5月15日午前1:45大洗発のFERRYに乗り、19:45に苫小牧到着。苫小牧フェリーターミナルからタクシーで新千歳空港へ行き、最終の21:30の羽田行きのFLIGHTに乗って15日中に帰宅した。天候は晴れ。午前4時に起床し、4時15分から18時までおよそ14時間の鳥観を行った。仙台沖手前から鳥観の開始であった。東北の太平洋側に沿って北上するが、さすがに三陸沖など有名な漁場があり、海鳥は絶え間なく飛び続ける。ハイイロヒレアシシギの数十羽の群れやハシボソミズナギドリ、ハイイロミズナギドリが常に視界の中を飛び続け、それにオオミズナギドリ、コアホウドリ、クロアシアホウドリが混じる。三陸沖からはウトウ、ウミスズメ、ウミガラスも加わった。青森沖辺りから鳥の数はめっきり減り、コアホウドリやクロアシアホウドリが偶に出現する程度であった。陸地から数十キロの中に鳥の道があるのかもしれない。青森沖から苫小牧を目指し、船は陸地から離れて行く。北海道の陸地近くは日没後の航行である。津軽海峡東で日没を迎え、鳥観を終了とした。船に沿って飛ぶ鳥もあるが、多くの鳥が船に驚いて逃げようとするため、写真の一部が後ろ姿になっていることをご容赦願い度い。異常低温で一か月前の気候だと聞き、寒さに備え真冬の防寒具を装備した。陸は快晴・無風状況であっても、デッキは風が強く体感温度はかなり低い。冬山用防寒具で丁度良かった。コアホウドリクロアシアホウドリ、オオミズナギドリ、ハイイロミズナギドリハシボソミズナギドリウトウウミスズメウミガラスハイイロヒレアシシギ、キョウジョシギ、オオハム、ウミネコ、シロカモメ、セグロカモメ、番外でカマイルカ。
2010年 5月2日(八丈島〜東京航路) 以前から海鳥を観たいと思いながらなかなか実現しなかった。連休の合間ならと考え、八丈島〜東京航路の船に乗る計画を立てた。5月2日朝7:45のFLIGHTで八丈島へ飛び、その足でFERRY乗り場へ駈けつけ、9:50発の東京行きFERRYに乗った。八丈島から出港して小一時間ほど鳥の気配はなかったが、潮の色が深い青色に変わった瞬間(黒潮か?)からオオミズナギドリが飛び始めた。FERRYは御蔵島、三宅島に寄港するが、三浦半島辺りで日没を迎えるまで鳥の姿が途絶えることはなかった。ほとんどがオオミズナギドリであるが、三宅島出向後しばらくの間、その中にアカアシミズナギドリオーストンウミツバメが混じった。お目当てのアホウドリ類は今回は観ることができなかった。船からの撮影は、鳥の動きが速くピント合わせが困難である。道中、鳥が出なかったら退屈であろうと、本やその他の時間つぶしの用意をしていたが、あっと言う間に日没までの約9時間が過ぎた。鳥の他にトビウオやゴンドウクジラ?とも出会えた。八丈島へ行く飛行機の中で、メキシコ湾の深海油田の爆発事故のニュースを読んだ。海底1,500メーターで原油の漏出を止めることができないらしい。過去最大の環境被害のでたアラスカ原油流出事故以上になりそうだとのこと。環境被害を最小限に留めて欲しい。オオミズナギドリ、アカアシミズナギドリ、オーストンウミツバメ、識別できないウミスズメ類、ウミネコ、ウミウ。
2010年 4月29日(三番瀬) シギチの渡りが最盛期に入ってきた。春の三番瀬にいつものメンバーが集まってきた。既にアカアシシギやサルハマシギは4月上旬に抜けたらしい。大潮の早朝、潮干狩りで混雑する前に三番瀬へ行った。ハマシギ、オオソリハシシギ、チュウシャクシギ、オバシギ、コオバシギ、キョウジョシギ、ミユビシギ、トウネン、ミヤコドリ、メダイチドリ、ダイセン、アジサシ、コアジサシ、スズガモ、カワウ、チョウゲンポウ、ダイサギ、ハクセキレイ、ムクドリ、ツバメ。
2010年 4月18日(葛西臨海公園) 久しぶりに葛西臨海公園へ行った。冬鳥と夏鳥が交差する季節になり、水辺の鳥と山野の鳥を同時に見ることができるのが葛西臨海公園だ。ミヤマホオジロが出ていた。出てくるの待っている時、早朝にソリハシセイタカシギが渚にいたとの情報が入った。渚へ移動したが既に東渚へ移動しており、写真を撮ったが逆光と遠距離の為、掲載できるような写真ではない。香港以来の6年ぶりである。多くのユリカモメの頭は黒く変わっていた。そろそろ繁殖のため北へ帰るころである。下の渚で久しぶりにクイナが出ていた。警戒心が強く、なかなか写真撮影が難しいが、今回やっと全身を撮影することができた。オオタカ、ツバメ、ミヤマホオジロ、アオジ、ムクドリ、ヒヨドリ、オナガ、ユリカモメ、セグロカモメ、カワウ、スズガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、カルガモ、カイツブリ、バン、オオバン、クイナ、ミヤコドリ、セイタカシギ、ソリハシセイタカシギ、アオアシシギ、オオハシシギ、チュウシャクシギ、コチドリ、ツグミ、ハクセキレイ、ダイサギ、コサギ。
2010年 4月11日(鎌倉市材木座海岸) 日本初確認と言われているキヅタアメリカムシクイが出ている鎌倉の材木座海岸へ行った。4月9日は出現したが、昨日は出なかったとのこと。約50人ほどのカメラマンと一緒に、7時過ぎより12時前まで待ったが出なかった。9日を最後に抜けた可能性が高い。本来、越冬のため北米大陸を南下するはずの鳥であるが、温暖化の影響か、繁殖地がさらに北へ移動したため、シベリア沿いを南下した可能性が高い。恐らく、来年以降は頻繁に日本での確認例が増えるのではないかと予測する。セグロセキレイ、イソヒヨドリ、ムクドリ、トビ、ウミウ、カワセミ、アオサギ。
2010年 3月22日(富津市ふれあい公園) 2月末頃にヤツガシラが来ているとの情報があったが、過去の事例から2-3日で抜けるだろうと思い撮影には行かなかった。ところが19日の東京新聞に未だいることが掲載され、連休最後に行ってみることにした。ヤツガシラは、関東では毎春どこかで出たとの情報があるが滞在期間は短い。この様に1か月以上滞在するのは初めてだ。7時半に現地に到着し、8時過ぎに現れ、小一時間一緒に遊んでくれた。毎朝、八時過ぎに公園の野球場の一塁側で採餌するらしい。時々、冠羽を立てながら、芝生にいる虫の幼虫やさなぎを食べていた。ヤツガシラ、ツグミ、カワラヒワ、ハクセキレイ。
 2010年 2月21日(片貝海岸〜九十九里〜銚子) 先月末からWEBを賑わせたユキホオジロが、未だ片貝海岸に残っていた。ダメ元で行ってみたが、対岸の防波堤にカメラマンが数名おり、行ってみるとユキホオジロが砂浜の草地で採餌していた。カメラマンも10名ほどで、防波堤のコンクリートの上から一定の距離を保ち、鳥を追い回す人もなく、皆でゆっくりと観察・撮影をすることができた。通常、冬季に北海道へ渡ってくるが、千葉県への飛来は珍しい。寒気に追われ南まで来たのか分からぬが、砂を嘴で払い、砂の中の草の種を払い出して食べていた。恐らく、北海道では嘴で雪をかき分け、雪の下の餌を食べるのであろう。その後、シノリガモのポイントに寄り、銚子へ行った。銚子マリーナ近辺は鳥が少なく、コオリガモもいなかった。銚子港では、引き潮で港の一部が干潟になっており、多くのカモメが集まっていた。丁度、バードウォッチングのグループが来られており、その中に鳥くんがいた。鳥くんとは香港駐在時からの知り合いで、帰国後一緒に食事して以来、7年ぶりにお会いした。いつもカモメの識別等メールで写真を送り鑑定をお願いしている。鳥くん直々にカモメを教えて頂いた。しばらくしてカナダカモメの成鳥が飛来し、写真に収めて帰ることができた。一人であれば多くのカモメの中で識別できなかったかもしれない。ユキホオジロ、イソヒヨドリ、タヒバリ、シノリガモ、クロガモ、カルガモ、スズガモ、コガモ、ヨシガモ、ヒドリガモ、アカエリカイツブリ、カンムリカイツブリ、ウミネコ、カモメ、ユリカモメ、ミツユビカモメ、シロカモメ、ワシカモメカナダカモメ、コサギ、アオサギ、ヒメウ、ウミウ、ハマシギ、オオバン、ハクセキレイ、せグロセキレイ、モズ、ツグミ、ジョウビタキ、ヒヨドリ、チョウゲンポウ、ノスリ。
 2010年 2月14日(群馬県板倉町〜渡良瀬遊水地) 群馬県に入ると濃い霧に包まれ、昨日降った雪がまだ残っていた。10時頃より霧が晴れ始め、気温が上昇すると共に雪も消え快晴となった。 オオジュリン、カシラダカ、ホオジロ、アオジ、カワラヒワ、モズ、スズメ、ツグミ、ケリ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ミヤマガラス、コクマルガラス、トビ、チョウゲンポウ、ケアシノスリノスリ、チュウヒ、ハイイロチュウヒ、カワウ、カルガモ、ハシビロガモ、ミコアイサ♀。
 2010年 1月31日(八ヶ岳東麓) 冬の間に八ヶ岳近辺へ行ってみたかった。先週は寒波も遠のき、雪も消えているだろうと思い、思い切って車で行くことにした。野辺山近辺は海抜1600mを超えており、高原野菜の畑や牧草地には10cm以上の積雪が残っていた。ポイントで地元のバーダ―の方々とお会いしたが、今年は冬鳥が少ないとのことであった。コガモ、ジョウビタキ、ルリビタキ、ミソサザイ、シジュウカラ、コガラ、ヒガラ、ヤマガラ、エナガ、ゴジュウカラ、カシラダカ、ホオジロ、アトリ、カワラヒワ、シメ、シロハラ、アカゲラ、トビ、チョウゲンポウ、ハクセキレイ。
 2010年 1月24日(小金井公園) 昨年、イカルやコイカルで賑わった小金井公園へ出かけた。入社した頃、独身寮がこの公園の近くにあったり、神戸から転勤してきた際、三鷹に住んでいたこともあり、幼い子供を連れて遊びに来た思い出深い公園である。日曜日の朝であったこともあり、ジョギングする人々や犬の散歩連れが多く、鳥は比較的少なかった。シメ、カワラヒワ、シジュウカラ、ヤマガラ、エナガ、ツグミ、シロハラ、キジバト、ヒヨドリ、ムクドリ、ハクセキレイ、ウグイス。
先日、ある方から「何故鳥の写真を撮っているのか」と聞かれた。考えてみると、そもそもカメラや写真にはあまり興味がなかった。バードウォッチングについては、香港駐在時に子供が手がかからなくなり、動物や鳥や自然が好きで、香港にいる間に何かしようと思い立ち、渡り鳥で世界的に有名なMAIPOへ行ったことがきっかけだったと思う。香港で野鳥を観ている時に、対岸の中国の目覚ましい開発もあり、来年、またこの子たちと会えないかもしれない、この美しい姿を目でみたように残したいと思い写真を撮るようになった。この趣味を通してたくさんの知り合いもできた。どんどん輪が広がりつつある。WEBを経由して美しい彼らの姿を伝えていきたい。
 2010年 1月23日(東京港野鳥公園) 自宅から30分の近場ではあるが、ほとんど鳥観に行っていないのが東京港野鳥公園である。今年もサンカノゴイが来ているかを確かめるために行ってみた。9時過ぎより東淡水池で待ち、やっと12時前にサンカノゴイの飛翔があり、確認することができた。葦原を半分刈っていて、カモ類は葦原側に集まっている。猛禽類がいるためか、例年と比べ数も少ないように感じた。カワセミの番が追いかけあっていた。サンカノゴイの出現を待つ間、時間つぶしの相手をしてくれた。この写真、サンカノゴイがどこにいるかわかるだろうか。飛翔がなく、葦の中にいるサンカノゴイを見つけ出すのは非常に困難であろう。サンカノゴイ、ダイサギ、ホシハジロ、キンクロハジロ、マガモ、コガモ、カルガモ、ミコアイサ♀、カワウ、カイツブリ、オオバン、ノスリ、オオタカ、ハヤブサ、イソシギ、キジバト、ツグミ、モズ、メジロ、シジュウカラ、ヒヨドリ、カワセミ。
 2010年 1月17日(葛西臨海公園) 午前中に用事を済ませて、午後からの鳥観で葛西臨海公園に出かけた。カモ類の数が増えてきたと聞いていたが、ノスリが出ており通常とは少ないとのことであった。アオジ、メジロ、アカハラ、シロハラ、キンクロハジロ、ホシハジロ、ハシビロガモ、オカヨシガモ、スズガモ、カルガモ、カイツブリ、ミコアイサ♀、カワウ、ユリカモメ、セグロカモメ、ジョウビタキ、ウグイス、タシギ、コサギ、ハクセキレイ、オナガ、ヒヨドリ、ツグミ、ムクドリ、カワセミ、ノスリ、ミサゴ。
2010年 1月11日(九十九里〜銚子〜波崎) 三連休の最後に、シノリガモの♂の写真を撮ろうと思い、再度、九十九里から波崎までまわった。天気は生憎どんよりとした曇り空であったが、雨に降られることなくゆっくりと鳥観ができた。シノリガモ、スズガモ、クロガモ、キンクロハジロ、ホシハジロ、マガモ、カルガモ、コクガン、ウミウ、ヒメウ、オオセグロカモメ、セグロカモメ、ウミネコ、カモメ、ユリカモメ、ハマシギ、シロチドリ、ダイセン、イソシギ、タヒバリ、イソヒヨドリ、アオサギ、コサギ、カンムリカイツブリ、ハジロカイツブリ、アカエリカイツブリ、ハクセキレイ、せグロセキレイ、トビ、ノスリ、ツグミ、ヒヨドリ、ムクドリ、オオバン。
2010年 1月2日 (波崎〜銚子)) 新春の鳥観は、最近ご無沙汰している波崎、銚子へ行こうと決めていた。北風が強く、海が荒れていたが、人手も少なくゆっくりとした鳥観ができた。昨年末にカモ類が油汚染で多数落鳥したと聞いたが、強い北風の中、必死で風に向かうように方向を取り、海に浮かんでいた。キンクロハジロ、カルガモ、マガモ、ヒドリガモ、ホシハジロ、スズガモ、クロガモ、コオリガモ、コクガン、カンムリカイツブリ、ハジロカイツブリ、ウミウ、ヒメウ、ミヤコドリ、オオバン、クロサギ、ユリカモメ、ウミネコ、セグロカモメ、ミツユビカモメ、トビ、ノスリ、ツグミ、イソヒヨドリ、ヒヨドリ、ハクセキレイ。