応急処置 |
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暑熱対策
真夏の炎天下で激しいスポーツ活動を行うと、熱中症という病気になる事があります。重症になると死に至る事もあり、指導者は選手を十分に観察しながら指導しなければなりません。
熱中症を起こさないようにするためには
@暑い時に無理に運動しても効果は上がらないので、環境条件に応じた運動、休息、水分補給を行う。
A熱中症は急に暑くなった時によく起こります。体温調節能力には暑さへの慣れが必要なので、暑さに慣れるまで軽い短時間の運動から徐々に増やしていく。
B常に水分を補給する事が大切です。体重の3%の水分が失われると運動能力や体温調節能力が落ちます。夏合宿を行う時は毎朝体重測定をして合宿前と比べて体重が落ちていないか注意する事が必要です。
C吸湿性や通気性の良いウェアを着用する。ヤッケ等の着用はしない。
<水分補給>
水分補給の方法として、一度に大量に補給すると血液の濃度が落ちてしまい、運動能力が低下してしまうので、運動開始前に250〜500mlの水分を取り、運動中は15〜20分毎に180mlの水分を補給するのが良いでしょう。また水分だけでなく発汗とともに失われたミネラルやエネルギーを補給するためのスポーツドリンクやオレンジジュースを取る事も良いでしょう。市販されているものはやや糖分が多く体内への吸収が遅くなるので半分程薄めた物が良いでしょう。また4〜5℃の冷えた物が体内吸収も良く、体温の上昇を防ぐ事が出来ます。
<熱中症が起きた時>
@運動をすぐに中止し、涼しい場所で休ませる。
名前を呼ぶなど意識をしっかり持たせる。
A冷水で体を冷やし、周囲よりあおぐ。(かなり大事です)
(リンパのあたりを特に冷やす)
(両のわきの下、両足の付け根など)
(たえず呼びかけて意識を持たせておく)
B水分を補給する。
C頭部を低くし、手足を末梢から中枢へ向けてマッサージする。
D体温上昇が著名なり、意識障害が出現したら迷わず救急車を要請する。
鼻血が出たら
サッカーの練習中だけでなく、子供はよく鼻血を出します。以下のように処置してください。
・鼻を親指と人差し指でしっかりつまむ。
・あれば冷たいタオルを鼻の上にのせる。
・出血が止まるまで静かに座っている。
×首の後ろを叩く
×鼻に詰めものをする
×顔を上にそらす
以上の事をしても鼻血が止まらない場合は、医師に相談したほうがいいでしょう。転んじゃいました。
・傷口に砂や土が付いているときはよく水で洗い流す
・出血している時は清潔なタオルやハンカチで圧迫し、止血する
・清潔にした患部を、清潔なガーゼなどで保護する。
ちょっとくらいの血なら慌てないで落ちついて対処してくださいね。
・傷口を流水で洗い流し清潔にする。
・傷口に清潔なガーゼ等を当てて、患部を押さえて出血を止める。
※傷口はなるべく濡らさないようにする。おふろに入ったあとは消毒する。
キズがひどく痛んだり、化膿がひどい時は病院へ行った方がいいでしょう。足をひねってしまいました。
練習中足をひねってしまいました。キズはありませんが、腫れもあってかなり痛そうです。
痛みが強く、腫れも見られるようなら、捻挫、もしくは骨折・脱臼が考えられます。
応急処置としては、まず第一に、患部を固定し、安静を保ちます。
コールドスプレーより氷で冷やしたほうがいいでしょう。
あとは病院へ連れて行ったほうがいいでしょう。