「花」SSのおまけ








花。最後まで読んでくださってありがとうございます。


いかがでしたでしょう。
というのもですね、私としては初めて『うまく書けた』と思えた作品です。
その『うまく』というのは、文章がいいとか、
自慢できるようなものが書けた・・・という意味ではありません。


初めて、ちゃんと頭の中にあったものを素直に、そのまま文字にすることが出来た。
そういう点で『うまく書けた』と思います。


書き始めると場面が頭に浮かんできます。
頭の中で勝手に登場人物が動いてしゃべります。


私はそれを見ながら、私の見たものを文字にしていく。
それが私のスタイルです。


ですが、どんな時も。映像をうまく文字に出来ない。
映像はそう言っているが、うーん・・・やっぱりこっちへ行こうか。
などとフラフラしてしまうのが常でして。
それでも出来上がると何とか形になっているのですが、妙に消化不良なのが日常です。


今回の花は。私の頭に浮かんだ彼らが。ちゃんと文字になりました。
場面転換が多く、皆さまには読みずらかったかとも思います。
今回もオリキャラが多いし。


けれど、片岡にしても。景吾の父母、祖父にしても。ヒロインの祖母も。
みんなが皆、それぞれの想いを抱えて生きている人間として書きました。
それぞれに生きてきた歴史があります。
それを感じていただけたら嬉しいです。


何故、花をかこうと思ったか。
気まぐれです。大人の景吾を書きたかった。


後ですね、始まりはいつも雨。じゃないけど、雨に出会う恋人達を書きたかったんです。
ラストもそうだけど、彼らはいつも雨の日に出会うんです。


なんとなくロマンチックでしょう?


好きなところは、小雪の降る中。
広尾で二人が抱き合うシーン。
そして、明け方にふざけ合いながら・・・おにぎりを握るシーン。


ジローと景吾の電話シーン。
私には受話器の向こうの屈託ないジローの笑顔まで見えてました。


なんで広尾?
ただ、自分が若い頃住んでいて。
広尾駅から少し歩くと医療センターに昇る坂道があるんだけど、
その手前の道路に簡易の花屋さんがあったんです。
ヒロインが出してたみたいに、店はなくてバケツを並べてるだけなんですけど。
私はとても好きでして、いつも通りがかりに覗いては花を買っていました。


スイトピー1本下さい。みたいにね。


ああいう仕事している女の人を書きたいなぁ。と思ったのも、この作品を書いたひとつです。


こういう恋愛。あってもいいかな。


しっとりと、雨が降る中に。
優しく、色鮮やかに咲く花。


そんな人を愛した景吾をお送りしました。


感想などいただけると嬉しいです。





最後までお付き合いくださった皆さまに。


心より感謝をこめて。





かや   

2005.01.29




















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