[N.A.] Reviews


Carlos wrote...

Get back years later when the east Progressive Rock scene was very active with bands as Mugen, Outer Limits, Ain Soph, Pageant, Bellaphon, Black Page, Asturias, Vermilion Sands and others, where all them explored not a specific style but all instrumental musical inspirations. Now, we have new bands that come from the same place and, bringing new ideas with inovative musical performance, filled with powerful and modern instrumental sound, we are talking from FREEWILL.
Their music oscillate between Progressive Rock, Progressive Metal with some touchs of the Avant-garde, however in some parts, they use an instrumental and magnificient sound style as a Symphonic Progressive Rock band, where all instruments sound very impressive, adding their own style into every song. The main highlights are on the guitars sounds reminding me a bit of influences from Frank Zappa with touches of King Crinson,followed of symphonic sounds that flow from the keyboards and present an impressive melody, bass and drums work perfect, without vocals, disclosing that every instrument have a attractive and special sound with dynamic compositions.

go to the website Carlos writes "Progressive Rock & Progressive Metal - Internet Zine" (BRAZIL) ->HERE






MJBrady wrote...

It was apparent that this Japanese band was poised to create some new and exciting music that would captivate the ear modern progressive fans. I was fortunate to hear the bands debut demo called Frac!. That cd showed a ton of promise, indicating a band that was willing to take innovative risks, all while maintaining an accessable sound that cleverly crossed many boundaries of the progressive spectrum.

Now in the year 2003, Freewill has compiled enough material for their first full length cd called - Never Act. The band has shown great strides in the development of their already original sound, a fact that I was anticipating, as the demo really was full of high quality songs, ideas, and musicianship. The very things I enjoyed about that cd are magnified here on Never Act. I have not really heard many, if any bands taking the combinations of symphonic prog, fusion, progmetal, and even some hard-edged space rock, and synthesizing them into a very cumulitive sound without sounding like they are trying too hard. It is as if they are playing the very musics that come natural to them.

This cd is a treat for the progressive music fan, it covers so many moods and is done with the utmost in taste. It is a virtual all instrumental cinematic soundtrack, every song seems as if it is a different scene from a movie unwritten. Music that will stimulate one's imagination, and take you on a sonic journey into headspace. There are no moments of soloing excess, or shredding. In fact Masahiro Lee's guitars are very complimentary to the full showcase of keyboards in the music itself. The keys play the largest role in the music's developement, with the other instruments building around these themes and atmospheres.

In some ways this reminds me of another Japanese artist, Shingetsu, during his most progressive era, except that Freewill borrows more from the harder sides of prog, yet the density of keyboards, and the majestic atmosphere the bands creates has a similar feel, especially the way the music compels you to daydream while listening. Whatever potential I felt the band had on Frac! has come to fruition here on their debut, full length cd, and my guess is that the best is still yet to come, Masahiro Lee has captured a very cool progressive vibe here, and has assembled a creative band to work with. Definetly go to the Freewill site, and hear some samples. Or better yet get the cd!

go to the website MJBrady writes "proGGnosis" (USA) ->HERE






Gabor wrote...

FREEWILL comes out of Japan and they deliver an instrumental Progressive Rockalbum titled ‘Never act’. The album features a lot of keyboards and synthesizers (very symphonic, and a bit like SPOCK’S BEARD), but also has a strong Progressive Metal feel. The album counts 51 minutes of high quality instrumental Progressive Rock/Metal that has many interesting Synthesizer solos. If you like instrumental prog, then this is a must for you.

go to the website gabor writes "STRUTTER'ZINE" (Netherlands) ->HERE






KEN氏 wrote...(全文)

FREEWILL『NEVER ACT』
――終わらない幕


 「終わらない幕」が、今開かれる――FREEWILLによる、「デモ」と銘打っていた前作『frac』に続く、「本領発揮」の『NEVER ACT』が登場した。
 前作では全体として「これが自分達だ」という表現行為を求め、テクニカルな面を押し出している趣があったが、本作ではそれの調和が、 アンサンブルを重視した楽曲作りが行われている。これには、若干のメンバー・チェンジにより、鍵盤奏者がふたりになったことも見逃せない要因だろう。 それによってメロディは強調されたが、かといってシンセ・オリエンティッドなサウンドに移行したわけではない。的確な楽器配分とアンサンブル重視の楽曲作りにより、 無理なく統一感のある音世界が紡がれている。そのため聴き終えた後には、優秀なサウンドトラックを聴いたのにも似た感が湧く。
 インストゥルメンタルというものは、イメージを刺激する。それにより、言葉では綴れないものをリスナーに喚起させる。 前作では輪廻転生を描くかのような音像が話題となったが、本作にあるそれは、何であるのか?――筆者は、「魂の放浪と解放の物語」であると推察する。
 以下、楽曲の解説に移ろう。

 まず魂――リスナー自身――は、壮大な物語の幕開けを思わせながらインダストリアルに終わる「エントランス」という門をくぐり、『終わらない幕(NEVER ACT)』の世界に誘(いざな)われる。 そこで迎える「イザナイ」は、本作が香らせる音世界の特徴をコンパクトに型よくまとめており、今後彼らの代表曲になり得る傑作曲。 FREEWILLの、現在の作風が集約された1曲と言えるかも知れない。
 リズミカルかつヘヴィ・メタリックなリフの連続が小気味良い「フォートレス」と、渇いたギターの音色が郷愁を誘う「オールマイティ・ゴッド」は、ともに小曲ながらツイン・シンセの妙を味わえる佳曲。 特に後者は神への祈りにも似た、求道的な響きを放っている。
 シンセ・サウンドを軸とした「メイルストローム」の、名の如く渦巻くような曲調に身を任せていると、たおやかな「ロウ」が訪れる。本作中、最もタイトなリズムと、ゆるやかなメロディが耳を魅惑してやまない。
 しかし本作の中核は、何と言っても15分超の大作「カフ」であろう。アラビア語で「手」を意味する、星座名でもあるこの曲は、虚空に差し出した手をゆらめかせるように変化する。 時にヘヴィに、時に幽玄的に、とドラマティックな展開を見せる曲調は、現世をさまよう魂が背負った業(カルマ)の重さと、それを解放する苦難を表しているかのように重く響くことだろう。 そうして漂白された魂は、「ケイヴ」というアンビエントな洞窟の中に揺らめいてたゆたい、やがてインダストリアルに自己覚醒し、ようやく自らを前世の業から解放する。
 その魂にもう一度、ゲートをくぐらせるか否かは、無論リスナーの自由意志(FREEWILL)にかかっている。「終わらない幕」を終わらせるか否か、は。
 本作は、全体を通して「現世」を描いている。絶えざる魂の苦難と浄化との繰り返しを、完全インストゥルメンタルで描ききっている。プログレッシヴ・ロックを主体としながら、ヘヴィ・ロックの恩恵も授かり、 そこかしこにジャズ・ロックやアンビエントなど様々な要素を含むインストゥルメンタルで。

 筆者は本作の音像を、このように受信した。
 あなたには、どう響くだろうか?

KEN氏のサイト"KENの生悟り"へは→こちらから






Masa氏 wrote...(抜粋)


 このアルバムで表現されている音楽は、実に緻密かつ繊細に構築されていながらも、現実と異次元の世界をふわふわと浮遊しているような感覚を聴き手に与えるもので、 「プログレッシヴロック」や「プログレメタル」といった言葉からイメージできる音世界とはやや趣を異にする実にアヴァンギャルドなもの。
 このバンドの演奏力の高さはすでに前作 『 f r a c 』 でも実証済みだが、前作で見事な音色を聞かせていたキーボーディストの Kozo Tsuji がなんと脱退、 本作から新たに Shunsuke Yagi と Toshio Ueda なる二人の鍵盤奏者が迎えられている。 『 f r a c 』 アルバムは、ギターとキーボードのインタープレイを前面に押し出した フュージョン系 3D プログレの色合いが強く、妙な言い方だが楽曲としてのフォームがまだ理解できる形で提示されていた作品だった。 それが想像力を掻き立てる実に刺激的な要素でありながらも、同時に現実世界を飛び越えた感覚を得るには若干物足りない音世界だったことも確かだ。 しかし今回送られてきた 『 Never Act 』 では、前作で意図的に引かれていたのであろう楽曲の境界線がすっかり取り払われ、水流のように自由自在なメロディの動きと変幻自在な音色によって、 聴き手のイマジネーションの限界をいとも簡単に飛び越えていく楽曲が展開されている。実に「自由奔放」な音世界ながらも、決して「作りっぱなし」になっておらず、 聴き手がこの音に身を任せながら開放的な気分でイマジネーションの旅に出ていると、ふと足を掴まれ現実へと引き戻される、そんな内容の作品。
 まだセルフプロデュース/セルフファイナンスで作品を作っているアンダーグラウンドなバンドではあるが、演奏力が高いとかセンスが良いなどという次元を優に超越したその見事な音楽的感覚と才覚は、 もっと広く認められても良いのでは?

全文が掲載されている、Masa氏のサイト"21st Century Metal Net"へは→こちらから






KAZUKI氏 wrote...(抜粋)

オススメ度:91

 1stで片鱗を伺わせた高い構成力はさらに強化され、そこに雄大さをプラスして高みを目指した好盤となった。 海外でも高い評価を受けた1stに安住せず、幅を広げた楽曲の精緻さと前作で時折見られた甘い部分を極力排したタイトな演奏、 結果として浮かび上がる個々の”音”の存在感。アグレッシヴなパートでも相変わらずスマートで、1stでも発揮したスリリングな音の絡み合い。 他方、マイナーでメロウなパートにおいても底流にある緊迫感が地下茎のように聴き手に侵入して、覚醒と対面を強いるのは相変わらず。 スマートさ、洗練が軽さ、柔弱さに結びつかないのはフレーズの”流れ”と音の”在る場所”にきちんと説得力が与えられているからで、 しかし本来それこそが音楽に生きる者がやらねばならない仕事のはずなのだ。
 特に本作では前作よりも聴き手への効果を配慮したミックスだけでなく作曲面においても格段の進歩が伺える。 前作では奔放な構成にいたく想像力を刺激されて感心したものだが、(聴きながら勢いよくドカドカとキーボードを叩いてレビューを書いた事を思い出す) まさにそれ故に、個々の楽曲としてはむしろ端正さを欠く場合もあった。比較して本作で各パートの押し引きが修正され、より聴き手を意識した いい意味での”商品としての作品”に近づいている点からは、このバンドが持つ、グループとしての高い自己統制力を垣間見ることも出来よう。
 アルバム全体の感想としては、やはり前作で感じた予感を裏付けてくれる聴き手の想像力をヴィジュアル的に刺激しうるほどの巧みな描写力が光り、 次回作にさらに期待を掛けずにいられない楽しみな作品である。

全文が掲載されている、KAZUKI氏のサイト"Winter-Garden 異端者の庭"へは→こちらから






ピルグリムてつ氏 wrote...(抜粋)


 全体的にNever Actを聞いていて思ったのは、前作のハイテンションなProg Metalインスト作風とは趣きが大変異なっており、 構成が緻密でありながらも、知的な空間美とスケールの壮大さがまずリスナーの心を鷲掴みにしてしまうことが、 大きな印象として残りました。割とダークなのだが、不思議な透明感と繊細且つ大胆な彩りが作品全体に渡って描かれており、 一言でいうなら現代的な印象派Prog Metalサウンドと捉えることができるのではなかろうか。 Prog Metalを根幹に持った、独特のインストゥルメンタルの境地にFreewillは到達していると僕は思う。
 これからも彼らは魅力的な作品を作りつづけて行くであろう。新世代の感覚を鋭く持ったProg Metal/Rock集団だ。

全文が掲載されている、ピルグリムてつ氏のサイト"ピルグリムワールド"へは→こちらから






緑川とうせい氏 wrote...(全文)

メロディアス度・・8 プログレ度・・8 メタル度・・7 叙情と空間美度・・9

 京都出身のインスト・プログレバンド、フリーウィルの2ndデモ。2003作1stデモの時点では、DREAM THEATERを思わせるプログレメタル性と、 ゆったりとしたメロディが心地よいサウンドで、全体的に「悪くはないね」という程度の印象であったが、 この2ndデモ「NEVER ACT」ではその後の彼らの著しい成長が伺える内容となっている。
 いかにもプログレ的な広がりのあるシンセが美しい、短いイントロ曲からすでになにか期待をさせてくれる。 続く2曲目は、5拍子のリズムの上をキーボードとギターが螺旋のようにからまり合い、 PAIN OF SALVATIONあたりを思わせる「メタリックなプログレ感覚」が心地よい。 全曲を通して印象的なのは、ありがちなプログレメタルのようにただ音を詰め込むのではなく、 感覚的に心地良い「音の隙間」を生かしたアレンジが光っている点だろう。 ほとんどの曲を手がけているというGのセンスも大きいのだろうが、静寂パートでのキーボードの響き、 さりげないギター挿入の仕方などで現代的な空間美を構築するサウンドには非常に新鮮なものを感じる。 8分以上が3曲(うち15分が1曲)あるが、大曲においても静と動のメリハリをしっかりとつけた曲作りがなされ、 もちろんRUSHやDREAM THEATERからの影響もあるものの、それらの単なる模倣に頼らず 独自の昇華により、複雑なリズムを用いながらも無用な難解さを感じさせないのが素晴らしい。 また、メロディの聴かせどころも大切にしており、ときおり感じさせる日本的な「わびさび」の叙情が 耳にしっとりと響くのである。1stデモにあった曲の長尺感は、ここでは演奏のテンションと、 静かなパートでもぴんと張りつめた「音の存在感」によって完全に一掃されている。
 あえて難を上げるなら、オールインストということでリスナーにアルバム1枚を通す集中が強いられるという点。 ゲストVoでもいいので、歌入りの曲が1〜2曲あればさらに作品として聞きやすくなるはず。 あとはリズム面の録音の質がさらに向上すれば、このまま1stアルバムとしてデビューすべきクオリティ。 やかましくなく耳に心地よい、PROG METAL好きにも勧められる流麗なインストプログレ作品である。 ちなみにメンバーの大半は京都大学生。その若さと知性とに今後も大いに期待。

緑川とうせい氏のサイト"緑川とうせいのHP"へは→こちらから



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