正しい敬語の使い方


「・・・・・・お前、まんじゅうで人を殺すなよ・・・・・・」
「なんだよテッドは死んでないじゃないか」
「もう少しで死ぬとこだ」
「生死を司る紋章を持ってるのに情けないなぁ」
「情けないとかそーゆーレベルじゃねぇ!!」
「だってさ、僕がどれだけ君に期待してたと思ってるんだよ。どれだけおいしいおまんじゅうを食べさせてくれるのかと毎日毎日、通ったのに」
「毎日部屋にきた理由それか・・・・・・」
「それに、テッド」
「今度はなんだよ」
「まんじゅうじゃなくて、お・ま・ん・じゅ・う」
「はぁ?」
「おまんじゅう。おまんじゅうにはちゃんと敬意を払わないと」
「・・・・・・敬意を払って『お』をつけるのか?」
「敬語は清く正しく美しく」
「ちっとも正しくねぇ!!」
「―――――テッド」
「な、なんだよ?」
「おまんじゅうをバカにするということは僕をもバカにしているということだよ?」
「いや、だからな、なんてーか・・・・・・所詮まんじゅうでそこまでな?」
「所詮?まんじゅうで?」
「・・・・・・・・・・・・いや、おまんじゅう」
「うん、テッド。さすが150歳。物分りがいいね」
「褒められたのか今のは。褒められた割にはなんだかすげぇ悲しい気分になってくるんですけど」
「もちろん、褒めたに決まってるじゃないか。そんなテッドはおまんじゅうの次に好きだよ♪」
「・・・・・・頼む、頼むから・・・・・・人間にもたまには敬意を払ってくれ・・・・・・別に敬語なんか使わなくてもいいから、お前のおまんじゅうに対する優しさの十分の一でいいから、それを人にも向けてくれ・・・・・・」
「やだなぁ泣いて喜ばないでよテッド」
「そんで人の話聞いてねぇしな」
「聞いてないことはないけど」
「だけど人よりもおまんじゅうの声のほうがお前の耳に届いてそうだよな」
「まあね♪」
「・・・・・・・・・・・・(冗談だったのに)」
「・・・・・・・・・・・・(冗談だけど)」


あきらかにまんじゅうよりも扱いが低いですテッド。