国の重要有形民族文化財に指定されている屋台は、普段は屋台蔵
に保管されています。しかし祭期間中だけは特別に、屋台12台を観
客にお披露目。神楽台・三番叟・石橋台・龍神台は14・15日ともお旅
所前広場に。その他の屋台は14日は明神町通りに、15日は本町通
りとさんまち通りに曳き揃えられ、間近で見ることが出来ます。
日枝神社の祭事として
4月14・15日におこなわれます
山王祭最大の見所は、三番叟・石橋台・龍神台が披露するか
らくり奉納。14・15日と2回ずつ、お旅所前で見事な妙技を繰り
広げ、観客をわかせます。何本もの糸を巧みに操り、からくり人
形を遠隔操作する綱方は、一人前になるのに20年はかかると
いわれるほど。鮮やかな演技の陰には表舞台からは見えない
何人もの綱方の息のあった動きが隠されています。
14日の午後に日枝神社を出発し、民俗芸能を披露しながら町を
巡る総勢800名の大行列。一文字笠に裃姿の警固や獅子舞、
闘鶏楽(とうけいがく)楽人などが夕方まで町を練り歩きます。こ
の日は、神輿はお旅所でお泊りとなり、15日は午後、お旅所か
ら出発。両日の行列に屋台の台銘旗を建てた台車が加わり、町
を巡り日枝神社へ戻ります。
14日の夜にしか見られない夜祭は、昼の絢爛豪華な雰囲気とは
異なる、もうひとつの山王祭の魅力を伝えてくれます。12台の屋
台は、それぞれ100個もの提灯を灯した姿へ。そして「道行き」と
いう囃子歌を歌いながら、ゆっくり町を一巡し、祭の終わりには一
斉に「道行き」から曳き別れ歌「高い山」に変わり、曳き別れ歌「高
い山」を歌いながら各屋台蔵へ帰っていきます。漆黒の闇や川面
に揺れる屋台の灯りが、幻想の世界へ観客を誘います。