

かって古代人は神様が祭の当日、高い木や柱を目標に拠るものと信じていた。「標山(しべやま)」
(御神木)といわれるものである。この標山を、氏子内を曳き廻す行事が何時の頃からか始まった。
「移動神座」といわれるものである。
その際に御神木を手に持てば古語にあたる「御手座」となり、二本の棒をつけて二人以上でかつ
げば「神輿(みこし)」の原型となる。また、この御神木を綱をつけて曳けば、「ヤマダシ」(諏訪大社)
となる。略してダシという。
三輪外御所車の屋台は
神楽台(秋)

鳩峯車(秋)
大八台三輪外御所車
屋台外側に台輪を配置し、形状も京都御
所風に豪華に装飾をほどこした台輪とな
っている。車は四輪。

大八台(秋)
神楽台三輪外御所車
四輪外御所車の屋台は
神楽台(春)
豊明台(秋)
春神楽台四輪外御所車



切破風屋根
現在、神楽台(春・秋)は屋根なしで例外ですが、仙人台・青龍台を除くすべての屋台は
切破風屋根となっています。最も最近の台は龍神台で明治13年から3年がかりの改造
時に唐破風屋根から切破風屋根に変えています。
琴高台切破風屋根
龍神台切破風屋根
仙人台唐破風屋根
青龍台入母屋造屋根
以前は多くの屋台が唐破風屋根であったが
殆ど切破風屋根に変わりこの屋台だけが唐
風破の古態を残しており、最も古い形を残し
た屋台といわれとぃる。
この屋台の屋根だけが入母屋造りとなって
いる。形態・構造は他屋台の3段(2層)と異
なり4段(3層)となっている。
これは城主金森氏の城の天守閣の屋根を
表現したといわれている。
春・秋あわせて23台の屋台の内、三輪は秋の神楽台・大八台・鳩峯車の3台となります。
他の20台はすべて四輪となっています。では、三輪と四輪と違いはなんでしょう。
街角を90度に回転するとき、三輪は容易に回転できます。四輪の場合は色々な工夫が
必要となってくるようです。お聞きしますと、四輪が回転する方法は様々なようです。
そのなかで秋祭で見た一つの方法を紹介します。秋祭をご覧になるときはそのへんのと
ころも見ればよりいっそう面白いのではないでしょうか。

鳩峯車三輪外御所車
三輪外御所車:3台
屋台外側に車を配置し、形状も京都御所
風に豪華に装飾をほどこした台輪となっ
ている。車は三輪。
下図は豊明台が回転するときの方法です。左右と前から前輪を持ち上げて第五輪を降ろし
ます。そして、第五輪と後輪二輪で三輪として回転します。回転し終えると第五輪は収納され
ます。一つの方法のようですが、四輪屋台が回転するときどのように回転させるのかそのへ
んにも視点を当ててご覧になってください。
屋台外側に台輪を配置。車は四輪
四輪外板車の屋台は
麒麟台(春)

豊明台四輪外御所車
麒麟台四輪外板車
屋台内側に台輪を配置。車は四輪
その中で宝珠台は、ケヤキ1枚板
の台輪で高山の屋台中最も美
しいものといわれる。

宝珠台(秋)
鳳凰台(秋)
行神台(秋)
仙人台(秋)
神馬台(秋)
金鳳台(秋)
青龍台(春)
大国台(春)
琴高台(春
龍神台(春)
恵比須台(春)
鳳凰台(春)
五台山(春)
石橋台(春)
三番叟(春)

四輪内板車の屋台は

三番叟四輪内板車
金無垢をベースに麒麟・鳳凰・飛龍、あるいは白彫りの獅子等の木鼻があり、どれも豪華な
ものが多く、口には「紐房」「瓔珞」をくわえている。


後世になって車が生まれその御神木に車をつけてこれも「山車(ダシ)」としている。神田祭では御
神木の代わりに人形を乗せる。壇尻・楽車も祇園祭の「山」も「鉾」も山車の一種である。


この山車に屋根をつけると屋台となるのである。しかもこれには祭の囃方や芸能者も乗せた祭車
も兼ねて発達していくのである。高山祭の屋台はこれにあたるのであろう。



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屋台彫刻及び見返幕についてはPhoto高山祭の春・秋曳き揃えをご覧ください。
正面
後面


