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2006年10月下旬、アウトソーシング・カンパニーのCM第2弾は、
ペルーの世界遺産=マチュピチュで撮影しました。






       

マチュピチュへ向かうベースとなる街は、クスコです。
クスコは、アンデスの山中・標高3600mのところにあります。
16世紀まではインカ帝国の首都で、「クスコ」とは古いインカの言葉=ケチュア語で
「へそ」を意味します。つまり、世界の中心と考えられていたわけです。
1532年フランシスコ・ピサロのクスコ征服以来、街はスペイン風に
作り変えられ、いまではペルー観光の拠点となっています。

          






街の中には、インカ帝国時代の名残が数多く残っています。
中でも特筆すべきは、インカ独特の石組みです。
電動の機械などがなかった時代、インカの人々がどうやって
こんなに美しい石組みを実現したのか・・?
目を見張るのは12角の石です。
かみそりの刃一枚も通さないと言われる、精緻な石組みの技術です。



      
  

クスコからマチュピチュまでは、のどかな鉄道の旅です。
  
車窓を過ぎていくアンデスの山々・・
雪解けの水を運ぶウルバンバ川・・
約3時間の鉄道の移動は、あっという間です。







             


マチュピチュを訪れるのは、2001年以来二度目になります。
今回の再訪でいちばん驚いたことは、観光客の数が激増していることです。
神秘的なマチュピチュ遺跡は、できるだけ人影のないときに撮りたく、
今回ペルー政府の協力により、早朝と夕方の観光時間外の撮影が
特別に許可されました。








   

   



早朝、刻々と形を変える雲海に包まれたマチュピチュ遺跡。
標高約2200m・・その姿は、まさに謎の空中都市です。
人影のまったくないマチュピチュを前にして、遺跡の不思議は募っていきます。
その姿は、とても神々しいです。








 マチュピチュについては、様々な説が存在します。
 私が今回思ったことは、これは多分宗教的な意義を持った
 建造物なんだろうな、ということです。

    

たとえば、マチュピチュはインカの聖地で巡礼地ではなかったのだろうか・・ということ。
私たち日本人も、昔何日もかけて旅をし、お伊勢参りをしていました。
同様にインカの人たちも、麓から険しい道をゆっくりゆっくり登りつめここにたどり着き、
祈りを捧げたのではないでしょうか。
  

人が暮らしていたと考えられている小さな住居跡は、
巡礼者のための宿泊施設ではなかったのだろうか・・
私はそんな風に思いました。
 





4日間の撮影を終え、マチュピチュ遺跡の中心=主神殿の前で記念撮影。
ペルーのスタッフはとてもよく働いてくれました。




         

帰路は、フィルムのテスト現像のためペルーの首都=リマで一泊。

       




         



しばしの休息です。







     

L.Aを経由して、マチュピチュを出てから4日目・・ようやく帰国です。