6月24日、この日はあいにくの天気となりましたが、寺族の方をはじめたくさんの方々にお越しいただきました。この講演会への参加が仏教や自らと向き合う大切さについて、知るきっかけになられた方もいたのではないでしょうか。
今年は福岡教区仏教青年連盟が設立して25年の節目の年です。『根をもつこと、翼をもつこと 〜いま私たちにできること〜』のテーマをもとに、田口ランディさんを迎え講演をしていただきました。
開会式では教務所長、福岡仏教青年連盟委員長、両氏からの挨拶、筑紫女学園中学コーラス隊による音楽礼拝が行われました。
式が終わった後は、いよいよランディさんが会場へ入ってこられました。ランディさんは想像していたよりもずっと小柄で、お召しになった和服がとても似合っていました。お話の一連の内容は、長編小説『コンセント』で作家デビューされるまでのいきさつ、これまでの経験、そしてご家族のことについてでした。
私は、たくさんのお話の中で特に印象に残ったことが3つあります。1つ目は「人のために良いことばかりをしようと思っていないか」という点です。他人のために何かをしてあげたいと思う気持ちは傲慢である、というものでした。私たちは他人に良いことをしてあげていると思うと良い気分になれます。この傲慢という言葉を聞いて、人のためであっても結局は自分のためにしていることも多々あるのではないか、と感じました。2つめは「あるがまま」についてです。あるがままとは、『何ら手を加えることなく事実通り』を意味します。「悩んで考えているところから一歩出てしまうと、それはあるがままではなくなってしまう」といったお話でした。私たちはあるがままに自然な自分でいたい、と願う気持ちがありますが、悩んだり苦しんだりすることに本物のあるがままの姿があるように思えました。3つ目はご家族のことについてです。ご家族内での出来事や感じていた葛藤を、時折ユーモアも加えながらお話をしていただきました。昔は押し付けられた家族、といった認識を持っておられたそうですが、今では与えられた家族と考えるようになられたそうです。
この講演を聴いて得たこと感じたことを、今後の仏青の活動へつなげていけたらと思っています。最後になりましたが参加者、スタッフのみなさん本当にありがとうございました。
(伊藤葉子)