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真相を求めた、少女の結末。 それを記したノート。 誰かが狂人の日記だと言った。 だけど、別の誰かは幸せの日記だと言った。 「目明し」編はハッピーエンドであるという 話を聞いた事があります。 「目明し」編以降を読み進める前は、 「いや、ハッピーエンドじゃないだろ」 と思っていました。 しかし、全編読み終えると 「確かに、ある意味ではハッピーエンドかもしれない…」 と否定できなくなりました。 |
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"悟史くんが帰って来ないと 私は駄目なんだよ……、 悟史くんのいない生活なんて…… 灰色で…寒々しくて… つまんないだけなんだよ……、 本当なの…、本当だよ…。" 目明し編 本文より この詩音のモノローグを イラストにしてみたつもりです。 本編ではこれが丸々本心という訳ではなく、 悟史のため、圭一を否定するために 強がりを言っている気がします。 そうだとしても、 ある約束を思い出せなかった詩音にとって、 昭和58年が灰色の世界である事には 間違いないでしょうね。 |
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「冗談はごめんですわーーー!!! 私が興宮の学校に転校しましてよー!!!」 「だぁめです。 悟史くんから頼まれている以上、 健康管理は私の担当です。 不摂生も許しませんからそのつもりで!」 「ふわああん、詩音さん嫌いーー!! カボチャ嫌ーー!!!」 目明し編 本文より この場面を最初に読んだ時は "本当にこんな未来があったら良いのに" と半泣きの状態で思ったものです。 しかし、これはこれで 別の問題が発生する可能性がある事を 別の世界で思い知らされます。 それでも、「目明し」編の世界より 救いがある事は間違いないのですけどね。 |