探訪(4)

 三叉路まで戻り、今度は「梨花ちゃんハウス」を間近で撮影。

梨花ちゃんハウス目の前


 どうやら、この「梨花ちゃんハウス」の道の先に展望台があるらしい。

 この時点で残り時間は30分。
 全速力で行って戻ってくれば間に合うかもしれない。

 悩みに悩んで、結局友人を巻き込んで全力疾走。
 行き交う人が怪訝な顔で見ていた気がするが、この際どうでもいい。

 いい大人が息切らしながら走っている様が無様なだけで、迷惑はかけていない(はず)。

 ヘロヘロになりながら、何とか展望台に到着。
 ゲームプレイ中に何回も見た、あの美しい光景を直に見ている事に感動する。

すげー


 全身汗ダラダラで、ぜーぜーいってましたが。

 でも、これは「ひぐらし」うんぬんが無くても感動するだろう良い眺めでした。

 ひとしきりバッシャバシャと写真を撮った後、再度走りながら坂を下る。

 この坂の横が切り立った崖だったため、突き落としたら死ぬかもね、という話になる。
 今自分を落としたら「現像しろ」と化けて出てやる、と高らかに宣言するワシ。

 では現像さえするなら、突き落としても構わないのかという質問が返ってきた。
 その問いに対する良い返しが思いつかないので、別にと答えた。

 写真の現像しか未練がない悲しい人間のようになってしまった。


 このようなアホな会話をしながら、「梨花ちゃんハウス」の所まで戻ってきた。

 ここでお土産を買う時間を考慮していなかったことに気付き、土産物屋まで再度全力疾走。
 突入した店で良いなと思ったものを直感で買う、という方法を取るしかなかった。

 時間ギリギリだったため、購入後も集合場所に向かって全力疾走。

 こうして、後半はひたすらに全力疾走した白川郷観光が終わった。

 この場所を離れる時に、白川郷が下に小さくなっていくのが見えた。
 まるで自分達が空を飛んでいるようだった。
 単にバスが坂を上っていただけなんスけどね。


 ちなみに、この後に白山スーパー林道という道を通った。
 ぐねぐねした道とどぶろく、全力疾走が効いたのだろう。

 酔った。

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