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水路の泥上げ,2006

水路の泥上げ作業
〜集落の全農家参加、春の大仕事〜

毎年、春の田植えシーズンが近づくと、あたりの農家は協同で、農業排水路と農業用水路の泥上げ作業を行ないます。

農地に張り巡らされた水路は、私たち農家にとっては生命線であり、身体中を走っている血管のようなものです。用水路が動脈ならば、排水路は静脈。

血管のどこかが、つまっていたり、穴が開いていたりすれば、身体全体に悪影響を及ぼすことがあるように、水路の不具合も地域の農業生産全体にひびきます。

農家といえば、自分の家の畑仕事だけに専念しているようなイメージが強いかも知れませんが、実際は、隣近所や地域全体と関わり合い、時には助け合いながら仕事をしています。

そういった協同作業の代表的なものが、この水路の泥上げです。ずーっと昔から絶えず続けられてきた農地管理の様子をご紹介します。

排水路の泥上げ

鋤簾(じょれん)です。深い排水路はこれで泥をあげます。 泥をすくい上げるには、かなりの力が要って、けっこうキツイ作業です。 道端に並んで腰掛けて、ちょっと一休み。ハードな作業なので、何回も小休止します。
写真の排水路は、両側にコンクリートの板がはめてあるので、底だけを鋤簾ですくいます。この他に土だけの水路(土水路)もあります。土水路では、スコップを使って、崩れた土を堀り上げながら進んでいきます。長い水路を一掘り一掘りしながら整えていくので、大勢でやらなければとても無理だなーって思います。

用水路の泥上げ

集合場所は、集落のお宮。100年前も、きっとここに集まっていたんだろうな〜(^^)20名ほどが参加です。 U字型のコンクリート水路なので、排水路よりも、泥は上げやすいのですが、距離がとにかく長い! この日は一日がかり。ようやく午前の作業を終えて、ホッとしているところ。
この日は用水路の泥上げだけではなく、砂利道の補修も行なっていました。広い広い農地を歩きまわって作業をしながら、こういった継続的な管理作業無くして、我が家のぶどう栽培もあり得ないのだなと、改めて感じました。そして、集まった農家のほとんどが、私の倍くらいの年齢の方ばかりで、「10年20年後、この大変な作業をどうやってこなせばいいのだろう・・・」とちょっと、心配になりました。

昔から、地域の農家が大切に守ってきた農地。感謝しながら、精一杯おいしいブドウ作りに励みたいと思います!皆さんも、田んぼや畑を見た時、スーパーで農作物を手にした時、その背後にこういう絶え間ない営みがあるんだよな〜と、ちょっとだけ想像してみてください。多分、ずっと美味しく食べられますよ(^^)


新潟のぶどう専門農家 岡村葡萄園
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