■家庭で出来る手当
擦り傷の場合
- 水道水でよく洗い流す。
- 洗ったら、消毒し、清潔なガーゼ等で覆う。
切り傷の場合
- 傷の中まで、汚れを流水で洗う。
- 傷の上に滅菌ガーゼを当て圧迫する。
- 心臓より傷口を高くすると止血しやすい。
- 滅菌ガーゼをあて、包帯やテープ等で押さえる。
ポイントは消毒をしないことです。消毒をしないと化膿しそうですが、もともと人間の体には化膿の増殖を防ぐ「常在菌」が多数生息しています。消毒をすると、この常在菌まで殺菌してしまうことになります。自然治癒力を活かすのが新しい治療方法です。
刺し傷の場合
- 消毒した針やピンセットで刺さった物を抜く。
- 傷の周囲を圧迫し少量血を絞り出す。
- 消毒して絆創膏を貼る。
擦り傷・切り傷・刺し傷いずれにおいても、傷口を乾燥させてはいけません。絆創膏を使用する際には、ガーゼのついた通常の救急絆創膏ではいけません。今では、「傷口を乾燥させない」ための絆創膏が市販されていますので、そちらを選択しましょう。
また、傷口が大きくて、絆創膏が貼れないときにはラップを利用して乾燥を防ぐ手段もあります。
■こんな時は病院へ
出血がひどい場合
- 傷の位置を確かめ、滅菌ガーゼなどで傷の上から圧迫する。
- 止まらないときは傷より心臓に近い動脈を圧迫する。(止血法)
- 傷口を心臓より高くする。
- 止血の手当をしたらすぐ病院へ連れていく。
ガラスや古クギが深く刺さっている場合
- ガラスの破片は抜かずにそのまま病院へ連れていく。
- 細かいガラスの破片は、衣服・髪の毛はそっと払い落とし、皮膚はそのままにして病院へ連れていく。
- 古クギは(無理はしないで)抜き、血を絞り出す。消毒はせずに、滅菌ガーゼをあてて病院へ連れていく。
傷口がジクジクしている場合
- 傷口がジクジクして治らないときは化膿しているかもしれないので、病院へ連れていく。
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