
自作パソコンってどうなのよ?
自作パソコンのメリット・デメリットを比較します。
はたしてあなたは自作派? それともメーカー製派?
| パソコンなんぞにお金をかけたくない! | 自作 | ◎ |
| メーカー | △ | |
| 動作が不安定になったりしないの? | 自作 | △ |
| メーカー | △ | |
| 難しそう・・・ | 自作 | △ |
| メーカー | ◎ | |
| デザインがねぇ・・・ | 自作 | ◎ |
| メーカー | ○ | |
| メーカー製より何がいいの? | 自作 | ◎ |
| メーカー | ? | |
| メーカー製より劣る点は? | 自作 | ? |
| メーカー | ◎ | |
| ノートパソコンがいいんだけど・・・ | 自作 | △ |
| メーカー | ◎ |
自作:◎
メーカー:△
実は、これは自作パソコンの最大のメリットです。
昨今、激安メーカー製パソコン(D○LLとか)がもてはやされていますが、ぶっちゃけそれはウソです。
同程度のスペックならば、ショップ製パソコンの方が安いです。
むしろ、買い替え、パワーアップを考えると、自作パソコンの方が断然お得です。
しかしながら、メーカー製パソコンが全くの無意味かというと、そうでもありません。
メーカー製パソコンの良い所は、何もしなくても、電源だけ入れれば動いてくれるというところです。
全くパソコンの事なんてわからないという方は、勉強という意味を含めても、メーカー製にした方が無難ではあります。
既にメーカー製パソコンを持っている方でも、自作パソコンに乗り換える際に結構な恩恵を受ける事が出来ます。
今のパソコンは、各主要パーツが厳格(?)に規格化されており、結構な数のパーツの取り回しが利きます。
それはメーカー製パソコンのパーツにも言えることです。
CD−ROMドライブやフロッピーディスクドライブなど、色々と取りまわす事が出来ます。
場合によっては、メモリ、CPUですら使いまわしが利きます。
さらに自作パソコンならば、つぎ足し、取り替えが自由自在で、その都度、各パーツ分のコストしかかかりません。
メーカー製だと、新規でもう1台分のコストがかかってしまいます。
また、年季が入ってくると、余ったパーツでもう一台なんてことも可能です。
ビジネスの分野でも、自作パソコンは断然お得です。
先にも述べましたが、長期運用になればなるほど、コストが下がるのが自作パソコンの良いところです。
また、余剰パーツを取りまとめて、さらに台数を増やす事も可能であるので、新入社員の為に新しいパソコンを新調するのではなく、
余ったパーツで1台増やせば、ぐんとコストが下がります。
コストを最小限に抑えるには、断然自作パソコンはお勧めです。
自作:△
メーカー:△
自作パソコンであれ、メーカー製パソコンであれ、動作が不安定になる頻度は同じくらいです。
ほとんどの場合、原因はソフト的なもので、大体はドライバーが原因です。
メーカー製パソコンの場合は、一昔前に流行ったソ○ーのV○IOなどが特に顕著だったのですが、各パソコンメーカーが独自のハードウェア(ジョグダイアルとかね)を組み込むために作った各パソコンメーカー製のドライバーがとてもとても悪さをするのです。また、バンドルされているソフトなどが、メモリなどを一杯一杯まで使用してしまっていて、後からソフトをインストールする事すら難しいという状況もまま見られました。言ってしまえば、買った直後の状態ならば動くけど、その後なんかすると動かなくなるという、「詐欺」のような状況だったのです。
さすがに、今はかなり状況が改善されているようですが、やはり、特殊なハードウェアを搭載する機種(指紋認証とか怪しいですよね)ではまだまだ有るでしょう。特殊ハードウェアの厄介なところは、不具合の判別が非常に難しく、また、ドライバーも更新されにくいため、不具合が解消されるのに時間がかかるという事です。
また、メーカー製パソコンの特徴として、各パソコンメーカーが作成した独自のプログラム(家計簿ソフトとか、なんとかマネージャとか)が悪さをする事もあります。買った直後に既に入っていて、しかも一度も使ったことの無いようなソフトが不具合の原因となるケースの場合、その原因が解るまで、やはりかなりの時間がかかります。
自作パソコンでも、やはりドライバーの不具合によって、動作が不安定になる例がよく聞かれます。
特に多いのはグラフィックボードのドライバーの不具合です。特定の画面解像度、特定の色数などで画像が乱れるや、とあるゲームをするとフリーズするなど、見た目の部分で多くトラブります。ですが、自作パソコンでのドライバーの不具合は、比較的早めに修正ドライバーが提供されるのも特徴です。
また、自作パソコンでは、トラブルの原因となっているハードウェアを別の物と交換する事でトラブルを解消するという、特効薬的な解決方法も存在します。メーカー製パソコンではこれは出来ない技です(やろうと思えば出来ますが、保証がなくなります)。
この他にも、動作を不安定にする原因はあります。
それが、俗に言うパーツ同士の相性というものです。相性はかなり重要で、相性の悪い物はどう頑張っても動きません。
一見動くように見えますが、しばらくすると動かなくなるという事も良くあります。不良品でもないので、返品も利かないというかなり泣きたくなるような状況に陥ります。
パーツ同士の相性は、自作パソコンの最大のデメリットでありますが、これは自作パソコンだけの物とも言い切れません。
メーカー製パソコンを使っている方なら誰でも経験があることでは有りますが、メモリを増やしたい・ハードディスクを増設したい・グラフィックボードを交換したい
など、グレードアップの際に組み込むパーツにも相性は存在します。
よく聞かれるのは、「メモリを増やしたら動かなくなった」「ハードディスクを増設したら、認識できなかった」などです。
きわどい所ですと、ハードディスクのケーブル(IDEケーブル)を交換しただけで動かなくなるという事も聞きました。
パソコンが不安定になる確率は、ぶっちゃけて言うと、メーカー製でも自作パソコンでもそんなに変わりません。
ただし、メーカー製パソコンであれば、買った直後に動かないという、相性の問題からは開放されるのも事実です。
自作:△
メーカー:◎
「自作パソコンって難しそう」という意見をたまに聞きますが、決してそんな事はありません。
ぶっちゃけ、プラモデルと同じです。
どこに何を付けるかは既に決まっています。
ただし、ただ組むだけでは動いてくれない事もあります。
そういう意味では、メーカー製パソコンの方が圧倒的に簡単ではあります。
メーカー製パソコンの簡単さはいまさら説明する必要は無いと思いますので、自作パソコンを作る際に難しいと思われる個所を説明します。
まず、一番初めに挙げられるのは、組み立てる際の説明書が存在しないという事です。
ばらばらにパーツを購入しますので、各パーツの説明書はあっても、まとめてどうしろというような説明書は存在しないのです。
しかし、最近はマザーボードやケースなどに、組み立ての説明書が同梱してあったり、ショップなどでも、購入者にサービスで付けてくれたりもします。
また、組み立て済みの物を販売しているショップや、組み立てに必要なパーツを同じショップで全てそろえてくれる所も多く、決して難しい事ではなくなっています。
次に挙げられるのは、専門用語と英語(中国語)の壁です。
パソコンパーツの説明書などは、当然、専門用語の宝庫です。また、説明書自体が英語(中国語)で書かれている物も多く、言語の壁が立ちはだかります。
慣れている人ならば、勘で何とかしますが(私がそうです)、初心者、ビギナーにはかなり厚い壁である事は確かです。
こればっかりは、頑張って勉強してくださいとしか言いようがありません。
ただ、先にも述べましたが、組み立て済みのものを購入したり、組み立てに必要なパーツを全てそろえてくれる店などでは、きちんとした日本語のマニュアルを用意しているところが多いので、そういった物を利用するのも手です。
それに、最近では日本語マニュアル付きのパーツも多くなってきましたので、それほど困る事は無いかもしれません。
ちなみに、昔はマニュアル自体が存在しないなんて事もままありました。
そして、最後に挙げられるのは、BIOSの設定とOSのインストールです。
OSのインストールは最近ではそんなに悩むほどの物ではないですが、やはり初心者、ビギナーには難しい物のようです。
この部分をやらずに済むのが、メーカー製パソコンの最大のウリとも言えるかもしれません。
しかし、そう難しい難しいといっても、そこまで難しい物でもありません。
BIOSに関して言えば、最近の物はAUTOの設定がほとんどで、悩む事はほとんどありません。
無闇に色々パーツをつけたりすると、悩む事になるかもしれませんが、最近の物では、拡張スロットが全て埋まるほど色々付ける人はいません。
後は、相性などが発生した場合に、いじる程度です。
OSのインストールもWindowsXPになって以降、設定自体がほとんどありませんので、悩むような事はほとんどありません。
いくつか設定項目が出てきますが、OSインストール時には全てYesかスキップでかまわず、細かい設定は後からすればいいのです。
OSのインストールで一番悩むところは、おそらくドライバーのインストールでしょう。
ドライバーのインストールという概念は、初心者、ビギナーにとってかなり難しいようです。
ですが、これも、購入したパーツに付属しているCDを入れるだけで大体済んでしまいます。
慣れてしまえば、「なんだこんなことか」位の物です。
自作:◎
メーカー:○
これに関しては、かなり賛否両論ありますが、私的には自作パソコンの方がスタイリッシュな物が多いように見受けられます。
ケースなども、かなりの種類があり、なんといっても、メーカー製に無い独自性を出す事も出来ます。
また、相当頑張れば、ケース自体を自作する事も可能です。
大きさも、最近では、ベアボーンなどの普及によりかなり小容量の物も出回っており、かなり小型の物も手に入ります。
さらに、小間物と言いましょうか、装飾品のような類の物(主に5インチベイに取り付ける物、中にはケース内に入れるイルミネーションなど)
も出回っているようで、色々と好みに合わせて改造も可能です。
ここら辺は、物によっては取り付けられなかったり、使用できない物もあるようで、購入には確認が必要です。
自作:◎
メーカー:?
自作パソコンのメーカー製パソコンより有利な点は沢山ありますが、ここでは今まで説明しなかった部分を取り上げます。
まず、第一に挙げられるのは、メーカー製パソコンではあり得ないハイパワーな物を作る事が出来ます。
当然ではありますが、自分でパーツを選ぶので、その時にハイパワーな物を選べばいいだけのことなのです。
メーカー製パソコンではまかなえない細かな部分にまで、こだわる事が出来ます。
メーカー製ではメモリは512MBで大容量ですが、自作パソコンでは1GBなんて当たり前で、場合によっては2GBなんてのも有ります。
ハードディスクも1TBを積むことも可能です。
次に挙げられるのが、ソフト資産の効率的運用です。
メーカー製パソコンは、買ったらすぐに使えるのがウリですが、それは同時にソフトも購入していると言う事です。
よく聞くのがOSだけで3つも4つも持っているという物です。
OSは使用する台数分だけあれば良く、使っても居ないパソコンの分まで購入する必要は無いのです。
その点では、自作パソコンはOSも別売りですから、同じOSを使う限りは、新規で購入する必要は無いのです。
ちなみに、自作パソコンでも、新規に台数を増やす場合はOSも台数分だけ購入しましょう(出来るだけね)。
また、Microsoft Officeなどのバンドルソフトも、メーカー製の場合は有無を言わせず購入させられる羽目になりますが、
自作パソコンならば、そういったこともありません。
実際私も、ノートパソコンにバンドルされていたMicrosoft Officeを自作パソコンで使っています。というか、持っている事を
最近まで知らなかったくらいです(笑)
次に挙げられるのは、拡張性の高さです。
メーカー製パソコンの場合、そのほとんどが購入した時の構成を変えた場合、保証は行ってくれません。
しかし、自作パソコンは保証自体が有るのか無いのか解らないようなものなので、気兼ね無く出来ます。
また、メーカー製の場合は、大抵が特殊仕様のマザーボードを使用しているため、拡張スロット自体が無い場合や、
あっても容量的に接続できない物が多々あります。
その点、自作パソコンの場合は、はじめにケース選びとマザーボード選びさえしっかりしておけば、大きな拡張性を得る事が出来ます。
最後に挙げるのが、特殊な仕様のパソコンを作る事が出来る点です。
特殊と言うのは、色々有りますが、最近特に注目されているのが、静音と省電力です。
高速化に伴って起こる、パソコンの騒音や消費電力の増大は、中々の問題です。
この点も、パーツ選びの際に、そういった物を選んでいけば、メーカー製には無い仕様の物を作る事が出来ます。
そのほかにも沢山有りますが、魅力が大きい点をいくつか上げました。
自作:?
メーカー:◎
自作パソコンよりも、メーカー製パソコンが勝る点はどこなのでしょう?
これも何点かあります。
まず、第一は保証でしょう。
自作パソコンの場合、自分でパーツを個別に購入した場合は、各パーツごとの保証しかなく、ショップ製パソコンもそのショップが
行っている保証(大体1年くらい)のみです。ショップ製の場合は、メーカー製と大して換わらないようにも見えますが、最大の違い
は、その取り扱い店舗の数です。メーカー製の場合は、ショールームや受付窓口などが、格段に多いのです。
これは大きな安心につながります。
もっとも、そういった場所を利用する時の大抵の場合は、修理代よりも新規購入した方が安上がりな場合や、
再インストールを余儀なくされる場合がほとんどで、行っても意味無いと言う事を良く聞きます。
次に挙げるのは、その取り扱い店舗の多さです。
これは、自作パソコンの様に専門店まで行かないと売ってい無いと言う事が無く、ご近所の電気屋さんで買えると言うことです。
これもまた大きく、遠方にお住まいの方や、近くに専門店がない方にとっては、もはや決まったも同然のメリットです。
さらに挙げるのは、同じ物を使っている人が多いと言う事です。
これは、インターネットなどで不具合の解決法を見つける時に大いに役立ちます。
また、会社や学校などで使っているものと同じ物であれば、周りの人にも聞けます。
かなりアドバンテージの高いメリットです。
自作パソコンではそうはいきませんからね。
最後に挙げるのは、ビジネス的な要素を多分に含みますが、一括大量購入が出来る点です。
自作パソコンは、一括に大量に購入すると、組み立てるだけで膨大な手間がかかりますし、OSのインストールもすごい時間が
かかります。ご家庭の場合でも、複数台所有する場合は、同じ物である方が扱いが楽な場合が多々あります。
そういう意味でも、一括に大量購入できるのはメリットであります。
自作:△
メーカー:◎
最近流行りのノートパソコン。
これに関して言えば、自作パソコンはあまりお勧めできません。
むしろ、ノートパソコンに自作が有る事に驚かれる方も多いでしょう。
あるんです。
ベアボーンのノートパソコンキットがあるんです。
しかし、これはかなりお勧めできません。
その最大の理由は、種類が少ないんです。
膨大な数のパーツの中から組み合わせて作るのと違い、数に限りがある物から作るとなると、メリットよりも保証が無いと言うデメリットの方が
大きく出てしまいます。
むしろ、メーカー製のノートパソコンの方が、種類も豊富で、お勧めできます。
用語解説
ショップ製パソコン パソコンパーツのお店などで、各店舗ごとに独自で自作用パーツを組み合わせて作った半自作パソコンの事
組み立て済みの形で販売する物と、組み立ては購入者に任せる物とある。
当然、パーツの組み合わせはある程度変えられるし、動作保証もしてくれる。5大装置 コンピュータを構成する上での欠かす事の出来ない5つの部品の事。
入力・出力・中央演算・制御・主記憶の各装置の事。国家試験とかで出てきます。一般的には要らない知識。ドライバー パソコンの世界ではドライバーとは一般的に、機械を直接制御するためのソフトウェアの事を言います。
ほとんどの場合は、各機械(ハードウェア)の製造メーカーが作成します。グラフィックボード パソコンの表示装置(モニター)に画像の信号を出力するためのハードウェア。
最近は、グラフィックボード無しでも表示できるようなマザーボードも多い。マザーボード パソコンの中心となるハードウェア。このボードの上にCPUやメモリ、ハードディスクを接続する。
5大装置で言うところの制御装置のこと。相性 パソコンパーツに限らず、電気で動作する機械全般に言えることですが、接続/回路は正しいにもかかわらず、
正常に動作しない事があります。これを総じて相性といいます。相性が悪いパーツ同士は、ちゃんと動作しない
ので使う事は出来ません。BIOS バイオスと読む。マザーボードのハードウェアに直接書き込まれているプログラムで、パソコンの電源を入れた
一番最初に起動するプログラムの事。メーカー製、自作に関わらず、全てのパソコンに存在する。OS オーエスと読む。オペレーティングシステムの略。パソコンを動かすための基本ソフトの事。
WindowsやMacintosh、Linuxなど。AUTOの設定 BIOS自身が勝手に判断して、最適と思われる設定にしてくれる設定の事。 ベアボーン 自作パソコンキットの一つ。基本的にはケースとそのケースに合うマザーボードの組み合わせで、特殊使用の
マザーボードを使う事により、通常よりも小容量を実現している。
通常はベアボーンに別途CPUとメモリとハードディスクとCDドライブを購入する必要がある。
特に小容量の物だとCDドライブもベアボーンに付属している。5インチベイ パソコンケースにある、CDなどの読取装置を装着する場所の事。
3.5インチと5インチがあり、3.5インチは主にフロッピーディスク、ハードディスクを取り付け、5インチには
CDドライブを取り付ける。