一年を振り返って

長年の研究生活の中で用いた親しかった実験植物のことを、私自身のために整理をしておこうと、昨年10月に始めたのが、ホームページ「マイ・ボタニカル・ノート」でした。これに該当するノートは、「研究の中の植物」という項目に入れてあります。しかし、研究生活を終えて7年あまり経ち、忘れてしまったことも多く、文献の再読もなかなか進まず、途中でストップしている状況です。今後改訂しながら、充実したものにしたいと思っています。他に、「思いつくまま」として、エッセイまがいのものを書いてみました。多々思いつくのですが、何か書き出すまで、時間がかかってしまいます。昔のように、誰かに催促されれば、なんとか筆をとるのでしょうけれど、時間も決めず、自主的に何か書くというのは、無精者にとってはなかなか大変であることを実感しました。

楽しかったのは、散歩中、道端で出会った植物のことをホームページに載せることでした。極々ありふれた植物がほとんどですが、自然淘汰と進化の末に生き残ったものばかりですから、その土地に生きる力を秘めた、魅力のあるものたちです。庭の植物に関しては、園芸種とともに、庭に侵入した植物のことも載せました。自己流の絵や写真ですが、それらに添えた文とともにご覧いただければ幸いです。

この一年間、野草や自然観察、ガーデニングを趣味とされている多く方々のホームページを訪問させていただきました。雨の日に散歩できなくても、野や山や海岸の植物の花の写真に出会えることはとても楽しいことでした。いくつかのホームページでは、デザインのすばらしさに感動しました。デザインの美しいホームページには、何度も飽きずに訪問しました。それに比較して、自分のホームページの体裁にはしばしば気になりますが、しかし今のところは、内容を増やすことを重点に考えています。

最初考えていたものとはだいぶ違ったホームページになっていますけれど、そういう流れもまた面白いことと思っています。
2007年9月



ナンテンハギ
ナンテンハギ Vicia unijuga A.Br.


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