24 模擬テスト@
(一) 次の青文字部分の読みをひらがなで記せ。1〜15は音読み、16〜30は訓読みである。 (30) 1 彼女は彼を一瞥した。 2 新書を上梓する。 3 宥和政策を取る。 4 脆弱な地盤だ。 5 野生の鹿が馴致した。 6 裁判所で訊問を受けた。 7 脱いだ服を衣桁に掛けた。 8 粘土質の土を埴土と言う。 9 甚だしい謬見だ。 10 彼は孜孜として働いた。 11 樟脳は防臭剤などに使う。 12 他と比べても遜色がない。 13 彼は籠城して戦った。 14 申し出を允可した。 15 乃公は尊大な自称だ。 16 恰も知っていたようだ。 17 声が掠れて話せない。 18 おやつは姑くおあずけだ。 19 蔦のからまるチャペル。 20 泣く子を宥めるのは大変だ。 21 蛇口の栓を捻る。 22 勇壮な流鏑馬を見物する。 23 杏の林を訪れた。 24 改革の魁となって活躍する。 25 屡公園で遊んだ。 26 先祖を涜すことは許さない。 27 上着を套ねて着た。 28 気に入った旅館に逗まる。 29 叢から虎が出てきた。 30 彼は姿を晦ました。 |
(三) 次の熟語の読みと、その語義にふさわしい訓読みをひらがなで記せ。 (10) 【例】灌漑…灌ぐ ア1 掩蓋…2 掩う イ3 哀咽…4 咽ぶ ウ5 按罪…6 按べる エ7 鳩首…8 鳩める オ9 輯睦…10 輯らぐ |
(七) 次の青文字のカタカナ部分を漢字で 記せ。(30・2×15) 1 仕事をアッセンしてもらう。 2 敵の攻撃をケンセイする。 3 大学の坂はコウバイが急だ。 4 彼の人柄がシノばれる。 5 日本人はショウユ味を好む。 6 海苔巻きセンベイが好物だ。 7 アマドイが壊れ水が流れない。 8 お金に全くトンチャクしない。 9 君のお陰で仕事がハカどった。 10 安売りで品物がよくハケた。 11 ヒッソクして店を手放した。 12 サンタクロースにフンソウする。 13 マンエンするインフルエンザ。 14 ラセン階段を駆け上がる。 15 成功のヒケツを学んだ。 |
(四) 次の青文字の漢字を書き換えが認められている常用漢字 (一字)に改めよ。 (10・2×5) 【例】諒解→了 1 肝腎 2 交叉 3 吃水 4書翰 5杜絶 |
(八) 後の【 】の中の語を選んで漢字に直し、1〜10の対義 語・類義語を記せ。(20・2×10) 対義語 類義語 1称賛 6愚昧 2着工 7花形 3暴露 8矛盾 4卑近 9教導 5明解 10高慢 【ぼくたく・いんぺい・ちょうじ・かいじゅう・ろどん・ふそん・うえん・あくば・しゅんこう・どうちゃく】 |
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(五) 次の各文に間違って使われ ている同じ音訓の漢字が一字 ある。上に誤字を、下に正し い漢字を記せ。(10・2×5) 1泥棒に身ぐるみ矧がれた。 2事故で怪我した傷口が倦ん で痛い。 3彼は奇策を労して成功した ことを自慢した。 4掃除の後、落ち葉を集めて 炊いた。 5百貨店で些小の御礼を買っ て彼に送ったた。 |
(九) 次の故事・成語・諺の青文字のカタカナ部分を漢字で記せ。 (20・2×10) 1 事が延びればオヒレが付く。 2 テップの急を告げる。 3 ウドの大木。 4 昔とったキネヅカ。 5 セイコクを射る。 6 秋の日はツルベ落とし。 7 ヒサシを貸して母屋を取られる。 8 命ながければホウライを見る。 9 骨折り損のクタビれもうけ。 10 はりもルリも磨けば光る。 |
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(二) 次の青文字は常用漢字である。その表外の読みをひらがなで記せ。(10) 1 新婚時代は約やかに暮らした。 2 冤罪が晴れて汚名を雪いだ。 3 恩恵が周く行きわたった。 4 決まりに則って行動する。 5 果物を散で売る 6 露天商で擬物を買わされた。 7 動もすれば親に頼りがちだ。 8 場所柄を弁えた服装で来る。 9 軍隊が屯している場所だ。 10 妹を親友に妻わせた。 |
(六) 次の四字熟語について、問1と問2 に答えよ。 (30) 問1 次の四字熟語の(1〜10)に入る適切な語を左の【 】から選び漢字二字で記せ。 (20・ 2×10) ア (1)猛進 イ (2)巷説 ウ (3)同時 エ (4)一触 オ (5)浮木 カ 瓜田(6) キ 文質(7) ク 生呑(8) ケ 未来(9) コ 捲土(10) 【りか・がいしゅう・もうき・えいごう・ちょうらい・ちょとつ・そったく・がいだん・ひんぴん・かっぱく】 問2 次の11〜15の解説・意味にあてはまるものを問1のア〜コの四字熟語から一つ選び、記号(ア〜コ)で記せ。 (10・ 2×5) 11 世間の評判・ちまたの噂。 12 滅多に出会えないこと。 13 負けても勢力を盛り返しやって来ること。 14 外見の美と実質が調和して いること。 15 好機を逃がさず指導するこ。 |
(十) 文章中の@〜Iの青文字のカタカナを漢字に直し (ア)〜(コ)の漢字の読みをひらがなで記せ。(30・ 2×10、1×10) 初め、赭顔・鬚面の悟空の(ア 容貌)を醜いと感じた俺も、次の瞬間には、彼の内から(イ 溢)れ出るものに圧倒されて、容貌のことなど、すっかり忘れてしまった。その面魂にもその言葉つきにも、悟空が自己に対して抱いている信頼が、生き生きと溢れている。この男は(@ ウソ)のつけない男だ。彼のかたわらにいるだけで、こちらまでが何か豊かな自信に(ウ 充)ちてくる。彼は火種。世界は彼のために用意された薪。世界は彼によって燃されるために在る。我々にはなんの奇異もなく見える事柄も、悟空の眼から見ると、ことごとくすばらしい冒険の端緒だったり、彼の壮烈な活動を促す機縁だったりする。もともと意味を有った外の世界が彼の注意を(エ 惹)くというよりは、むしろ、彼のほうで外の世界に一つ一つ意味を与えていくように思われる。だから、(オ 渠)・悟空の眼にとって平凡陳腐なものは何一つない。毎日早朝に起きると決まって彼は日の出を拝み、そして、はじめてそれを見る者のような驚嘆をもってその美に感じ入っている。心の底から、(A タメイキ)をついて、讃嘆するのである。これがほとんど毎朝のことだ。この無邪気な悟空の姿と比べて、一方、強敵と闘っているときの彼を見よ!なんと、みごとな、完全な姿であろう! 全身(カ 些)かの(B スキ)もない逞しい緊張。いかなる困難をも(キ 欣)んで迎える(C キョウジン)な精神力の(ク 横溢)。それは、輝く太陽よりも、咲誇る向日葵よりも、鳴盛る(D セミ)よりも、もっと打込んだ・裸身の・壮んな・没我的な・(E シャクネツ)した美しさだ。あのみっともない猿の闘っている姿は。(中略)災厄は、悟空の火にとって、油である。困難に出会うとき、彼の全身は(F エンエン)と燃上がる。逆に、平穏無事のとき、彼はおかしいほど、しょげている。独楽のように、彼は、いつも全速力で(ケ 廻)っていなければ、倒れてしまうのだ。現実の事態の認識と同時に、その中にあって自己の目的に到達すべき道が、実に(G メイリョウ)に、彼には見えるのだ。あるいは、その(コ 途)以外の一切が見えない、といったほうがほんとうかもしれぬ。(H ヤミヨ)の発光文字のごとくに、必要な途だけがハッキリ浮かび上がり、他は一切見えないのだ。我々鈍根のものがいまだ茫然として考えも(I マト)まらないうちに、悟空はもう行動を始める。 (中島敦『悟浄歎異』より。一部改変・中略) |
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