27  模擬テストC


(一)

次の青文字部分の読みをひらがなで記せ。1〜15は音読み、16〜30は訓読みである。 (30)




1 卦兆は、うらないに現れるかたち。

2 国際社会で紐帯の役割を果たす。

3 弘誓の網で衆生を救う。

4 揃苅した庭木をながめる。

5 正月には甥姪が集まる。

6 荏苒として日を過ごす。

7 村人は椿事に驚いた。

8 赫怒した親爺は恐かった。

9 灘声とは、急流の響きのこと。

10 井蛙は、世間知らずだ。

11 破れた袋を補綴する。

12 卿相は、三位以上の朝官のこと。

13 鉤餌は、釣り針につけたえさのこと。

14 九皐は、曲がりくねった奥深い沢のこと。

15 繭紬は中国山東省産出の織物だ。

16 彼女は、女性議員のだった。

17 相手の迫力に、一瞬んだ。

18 世間のを離れて隠棲する。

19 をあげる。

20 いつもら見事な出来だ。

21 彼は問題を解決した

22 穀物を箕でって屑を除く。

23 を使って馬に乗った。

24 と塩とを積む。

25 が水辺に自生している。

26 は、北東の方角だ。

27 は、長さの単位。

28 落語家は、家とも言う。

29 彼はいつも出目を言う

30 彼はめて怠らなかった。

(三)

次の熟語の読みと、その語義にふさわしい訓読みをひらがなで記せ。 (10)




 【例】灌漑 …  灌ぐ

ア 1 氾濫 …2 氾れる 



イ 3 墨煤 …4 煤ける



ウ 5 椎破 …6 椎つ 



エ  7 瑞雲 …8 瑞い 



オ  9 蕪辞 …10 蕪れる 


(七)

次の青文字のカタカナ部分を漢字で 記せ。(30・2×15)
1 コソクな手段は使わない。

2 動物園で、はじめてワニを見た。

3 料理とホウジュンなワインを楽しむ。

4 メシベは花の中心にある。

5 好い加減なやり方にヘキエキした。

6 彼はトボけた表情をした。

 彼女はラセン階段を優雅に下りた。

8 コウガイ音とは、息が狭めた所を通る子音。

9 編集者に小説のコウガイを話した。

10 れたメロンは甘くて美味しい。

11 まずたゆまず努力する。

12 カショクの才で財産を増やした。

13 カショクの典で輝く花嫁。

14 テイカンに反する業務はできない。

15 人生をテイカンする。
(四)

次の青文字の漢字を書き換えが認められている常用漢字 (一字)に改めよ。 (10・2×5)


    
【例】解→了

 1 広
 
 2 短


 3
 穎

 4
 聯

 5
 按 
 

(八)

後の【 】の中の語を選んで漢字に直し、1〜10の対義 語・類義語を記せ。(20・2×10)


       対義語             類義語

     1 瞬間              6 抗論

     2 進展              7 強固

     3 鮮明              8 元凶

     4 出立              9 総説

     5 爽快              10 競争

【もこ・かくちく・けんろう・とうりゅう・はんろん・しゅかい・はんばく・ていとん・えいごう・うっくつ】   
(五)

次の各文に間違って使われ ている同じ音訓の漢字が一字 ある。上に誤字を、下に正し い漢字を記せ。(10・2×5)


1 周到な準備で策を労したが、失敗した。


2 ワールドカップ優勝の夢が費えないよう応援する。


3 東北地方は、冬は雪掛きが必須だ。


4 電車が揺れたので、釣り革につかまった。


5 立垂の余地がない程に人が集まった。
(九)

次の故事・成語・諺の青文字のカタカナ部分を漢字で記せ。 (20・2×10)

1 カデンに靴を納(い)れず。

 ロギョ章草の誤り。

 リュウインを下げる。

4 キリンも老いては駑馬(ドバ)に劣る。

 座敷のチリトリ団扇ですます。

6 ヌカに釘。

 地獄のサタも金次第。

8 わが物食えばカマド将軍

9 ケシ粒の中に家を建てる。

10 長口上は、アクビの種。
(二)

次の青文字は常用漢字である。その表外の読みをひらがなで記せ。(10)


1 希望がって幸せだ



2 豆がぜた音がした。



3 彼の行動には首をげることが多い。



4 を纏った女性。



5 で暮らせと母の言。



6 りのある茸類を料理する。



7 向きに制作に打ち込む。



8 風にぐ緑の葉。



9 彼はと負けた。



10 「人をまつむし秋にけど」
   (室町時代の小歌集『閑吟集』より)
 

(六)

次の四字熟語について、問1と問2 に答えよ。 (30)

問1
次の四字熟語の(1〜10)に入る適切な語を左の【 】から選び漢字二字で記せ。 (20・ 2×10)


ア  (1)玉杯

イ  (2)走牛

ウ  (3)玉樹

エ  (4)昇天

オ  (5)満門

カ   粗酒(6)

キ   周知 (7)

ク   白兎(8)

ケ   通暁(9)

コ   念仏(10)


【せきう・てってい・ちょうたつ・ぶんぼう・ぞうちょ・ざんまい・そさん・しらん・とうり】



問2
次の11〜15の解説・意味にあてはまるものを問1のア〜コの四字熟語から一つ選び、記号(ア〜コ)で記せ。 (10・ 2×5)


11 勢いが盛んなこと。

12 贅沢な生活のたとえ。

13 優れた人材が集まること。

14 時間のたとえ。

15 ある事柄に詳しくのびのびしていること。

(十) 文章中の@〜I青文字のカタカナを漢字に直し (ア)〜(コ)漢字の読みをひらがなで記せ。(30・ 2×10、1×10)

古より今に至るまで、成敗の跡、(ア 禍福)の運、人をして思を潜めしめ歎を発せしむるに足るもの固(もと)より多し。されども人の奇を好むや、猶(イ 以)て足れりとせず。是に於いて才子は才を(@ ハ)せ、妄人は妄を恣(ほしいいまま)にして、空中に楼閣を築き、夢裏に悲喜を画き、意設(ウ 筆綴 )して、A ウユウの談を為(つく)る。或は微(すこ)しく本づくところあり、或は全く拠るところ無し。小説といい、(B ハイシ)といい、戯曲といい、(Cグウゲン)というもの即ち是なり。作者の心おもえらく、奇を極め妙を極むと。豈(あに)図らんや造物の脚色は、綺語の奇より奇にして、狂言の妙より妙に、才子の才も敵する(エ 能)わざるの巧緻あり、妄人の妄も及ぶ可からざるの警抜あらんとは。吾が言をば信ぜざる者は、試に看よ建文永楽の事を。(中略)建文皇帝は、太祖高皇帝の嫡孫なり。御父懿文(いぶん)太子、太祖に紹(つ)ぎたもうべかりしが、不幸にして世を早うしたまいぬ。太祖時に御齢六十五にわたらせ給いければ、(オ 流石)に淮西(わいせい)の一布衣より起って、腰間の剣、馬上の(カ 鞭)、四百余州を十五年に斬り靡(なび)けて、遂に帝業を成せる大豪傑も、薄暮に燭を失って荒野の旅に疲れたる心地やしけん、堪えかねて泣き(D シオ)れたもう。(キ 翰林)学士の劉三吾(りゅうさんご)、御歎はさることながら、既に皇孫のましませば何事か候うべき、(ク 儲君)と仰せ出されんには、四海心を(ケ 繋)け奉らんに、然(さ)のみは御過憂あるべからず、と白(もう)したりければ、実(げ)にもと点頭(うなず)かせられて、其の歳の九月、立てて皇太孫と定められたるが、即ち後に建文の帝と申す。谷氏(こくし)の史に、建文帝、生れて十年にして懿文卒すとあるは、(E ケダ)し脱字にして、父君に別れ、儲位に立ちたまえる時は、正しく十六歳におわしける。資性(F エイケイ)温和、孝心深くましまして、父君の病みたまえる間、三歳に(G ワタ)りて昼夜(H シッカ)を離れたまわず、薨(かく)れさせたもうに及びては、思慕の情、悲哀の涙、絶ゆる間もなくて、身も細々と瘠せ細りたまいぬ。太祖これを見たまいて、(コ 爾)まことに純孝なり、ただ子を亡(うしな)いて孫を頼む老いたる我をも念わぬことあらじ、と宣(のたま)いて、過哀に身を毀(やぶ)らぬよう愛撫)せられたりという。其の性質の美、推して知るべし。はじめ太祖、太子に命じたまいて、章奏を決せしめられけるに、太子仁慈厚くおわしければ、刑獄に於いて(I ナダ)め軽めらるること多かりき。
(幸田露伴 『運命』より。一部改変)

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