金閣寺(きんかくじ)をつくった室町幕府最強の将軍

   足利義満 (あしかが よしみつ)
● 活やくした時代   1358年〜1408年
                室町時代

● 活やくしたこと

  1358年 2代将軍足利義詮(あしかが よしあきら)の子として生まれる。
         このころ、北朝(光明天皇系、足利氏)(あしかがし)
               南朝(後醍醐天皇系、新田氏、楠木氏)(にったし、くすのきし) 
               のあらそいがはげしくなる。


  1361年 南朝軍が京都に攻めこみ、父 足利義詮とともに兵庫県ににげる。

  1368年 3代将軍になる。
         管領の細川頼之(ほそかわ よりゆき)が足利義満を助けて政治を行う。

  1378年 京都に「花の御所」をつくり、そこに室町幕府(むろまちばくふ)をうつす。

  1391年 明徳の乱(めいとくのらん)がおこる。
          有力な大名の山名氏(やまなし)の勢力をけずり、足利将軍の勢力をおおはばに
          大きくする。

  
1392年 南北朝を統一する。
          60年にわたる南朝、北朝のあらそいを終わらせる。


  1394年 足利義持(あしかが よしもち)に将軍職をゆずる。
         足利義満が太政大臣(だいじょうだいじん)になる。

  1395年 太政大臣をやめ、出家する。

  1397年 北山に
金閣寺(きんかくじ)をつくる。
         (このころが、室町幕府の最盛期となる。)

  1399年 応永の乱(おうえいのらん)がおこる。
          山口県の大名の大内氏(おおうちし)が反乱をおこす。
          大内氏をうちやぶり、日本で最大の権力を持つ将軍となる。

  1401年 
中国(明)(みん)に使者を送る。
          「日本国王」をなのり、「明国皇帝の家臣」という立場をとる。

  
1404年 日明貿易(にちみんぼうえき)を始める。
          この貿易は、室町幕府にとって最大の収入源になる。

  1408年 死 去(51才)
         

● 人 物 評

   足利義満が、足利尊氏からはじまる室町幕府(むろまちばくふ)の権力を確立させたといってもいいであろう。室町幕府は、南朝・北朝のあらそいで、なかなか安定しなかった。室町幕府が南朝・北朝のあらそいでいそがしいことをいいことに、地方の大名は自分の領地を広げていた。足利義満はこれらの大名をおさえ、日明貿易をすることで、室町幕府の財政を豊かにした。足利義満の功績は、つねに戦争の中にあった室町幕府にあって、文化の光があふれる一時期をつくり出した点であろう。室町幕府はこれ以後、おとろえつづけていくことになる。



歴史人物いちらんへもどる