近代日本を導いた天皇

  明治天皇 (めいじてんのう)
● 活やくした時代   1852年〜1912年
                江戸〜明治時代

● 活やくしたこと

  1852年 孝明天皇(こうめいてんのう)の皇子として、京都に生まれる。
         
  1860年 皇太子(こうたいし 次に天皇になる皇子のこと)になり、睦仁親王(むつひと
         しんのう)と名前を変える。


  1866年 父の孝明天皇がなくなる。

  1867年 明治天皇が即位(そくい)する。
         大政奉還(たいせいほうかん)が行われる。
            江戸幕府が政権を朝廷にかえす。
         王政復古の大号令(おうせいふっこのだいごうれい)がおこる。

  1868年 「五箇条のご誓文」が発表される。
           五箇条のご誓文(ごかじょうのごせいもん)
              天皇が神に誓うという形で出された明治政府の政治の基本方針

         江戸を東京と名前を変える。

         江戸城を皇居(こうきょ)とする。

  1869年 京都から東京へ遷都(せんと 都を移動させること)する。

  1877年 西郷隆盛(さいごう たかもり)が西南戦争(せいなんせいそう)をおこす。

  1889年 
大日本帝国憲法(だいにっぽんていこくけんぽう)が出される。
          
主権は天皇にある。

  1890年 帝国議会が開かれる。(貴族院と衆議院)

  1894年 
日清戦争(にっしんせんそう)がはじまる。
          朝鮮支配をめぐる日本と中国(清 しん)との戦い
                ↓
             日本が勝つ。

  1904年 日露戦争(にちろせんそう)がはじまる。
           朝鮮の支配をめぐる日本とロシアとの戦い

                

             日本がなんとか勝つ。

  1912年 病死(61才)


● 人 物 評

  明治天皇(めいじてんのう)は江戸時代から明治時代の激動(げきどう)の時代を治めた天皇である。本当にこの時代には問題が山積みであった。江戸幕府をどうするか、武士をどうするか、明治政府をどうするか、外国との関係をどうするか、政治制度をどうするかなど解決しなければならない問題が多かった。また、この時代、大きな外国との戦争(日清戦争、日露戦争)もあった。頼りにしていた西郷隆盛(さいごうたかもり)は反乱(西南戦争)をおこして自殺し、大久保利通(おおくぼとしみち)は暗殺され、木戸孝允は病死するという不幸も重なった。明治天皇の精神的な苦労はいかばかりであったであろう。この激動の時代を乗り切った明治天皇の精神力はすばらしいと思う。



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