遂に龍騎も最終回!
この戦いの果てにあるものは一体何なのか?残されたライダー達の運命は?優衣と士郎は?死んでしまった主人公・真司は?
今ここに終結!
前回のおさらい。優衣ちゃん消滅真司君死亡。朝から重い。
北岡は冒頭から終わっていた。吾郎ちゃんの顔も見えなくなるほどに病状は悪化。ああ、ゾルダはもう出ないのか?浅倉はどうなるのだ?
オーディンとの最後の決着に臨む蓮。その蓮にタイトルコールがかぶる。最終話はOPテーマなし。御英断かも。
そのCM明け、いきなり浅倉から入るとは思わなかった・・・東映め、やるようになった(誰?)
突然けたたましく笑う浅倉、「会いたかったぜ、北岡!」と鏡を見つめる。そこにはゾルダの姿が・・・。
決着をつけるべく、戦いに臨む二人。この二人の戦いは今回のアクションの一番の見せ場。
惜しいのは、浅倉最後の変身がいまいちよく見えなかったこと。しかし、無いよりマシというもの。
神崎邸にやってきた蓮、オーディンとの戦いはいい加減うんざりしたのか、
「オーディンってのは大量生産らしいな。」
と皮肉をぽろり。
「お前はオーディンに勝つことは出来ないだろう。」
神崎士郎も負けてない(笑)
蓮ってこういうやり取りさせると活きてくるなあ。
オーディンと対峙したナイトは、サバイブ化で対抗。オーディンもゴルドセイバーを手に必勝態勢。戦いの行方は・・・?
その戦いを余所に、士郎はもうすぐ新しい命を優衣に与えられると喜び反面、どこか沈痛な面持ち。
この命を、優衣ちゃんが受け入れないことは、士郎にも分かっている。さて、どうするのか?
意外なことに花鶏のシーンが描かれる。
どうやら沙奈子ババアは、『20回目の誕生日』のことを、兄妹別離の際の士郎の言から知っていたらしい。
「不思議と信じられたのよね・・・」
最後、優衣の名を呟くその姿が、妙に切なさをつのらせる。
後半の沙奈子ババアの描かれ方は、実に見事としか言い様が無い。
惜しむらくは、最後に例の一言が聞きたかった・・・(笑)
王蛇とゾルダとの戦いはいよいよ最期の時を迎えようとしていた。
ゾルダが『FINAL VENT』をセットしたとき、王蛇は『UNITE VENT』をセット。構えるゾルダの背後にジェノサイダーが現れ、毒液をゾルダに浴びせる。あ、いつぞやのおかえしだ(笑)
そして、倒れたゾルダにけたたましい笑いを上げながら王蛇が『FINAL VENT』ドゥームズディを食らわす。マグナギガが前にいたお陰で直撃は避けられたゾルダだが、総合的なダメージは致命的。吹っ飛ばされて倒れて動かなくなるゾルダ。
それを見下ろす王蛇、「もう終わりか?起きろ北岡!」とばかりに暴れるが、ゾルダは動かない。
諦めて立ち去りかけた王蛇だが、「お前・・・」とゾルダを振り返る。そこには、変身が解けた吾郎の姿が!
その頃北岡は、事務所のソファに横になっていた。一輪の花を添えられているその様は、北岡が永遠の眠りについたことを意味していた。ああ・・・北岡は遂にこの終章、ゾルダとしての勇姿を見せずに終わってしまったか・・・。
北岡といえば令子だが、ちゃんとランチの約束を守っている。しかし北岡は現れない。店内に流れるサッチモの名曲『WHAT A WONDERFUL WORLD』が北岡の死を偲ばせて、妙に物悲しく聞こえる。
現実世界に戻った浅倉。
「何故だ・・・何故だ・・・何故だ・・・・・・何故だ」
自問し続ける浅倉。何故北岡ではなかったのか・・・答えは出ない。
そして、自分を狙う殺気に気づく。すっかり囲まれ、逃げる術はない。
浅倉は、最後に鉄パイプを手に、その真っ只中に駆けていく。存分な戦いを満喫できないことを叫びに現して。
そして浅倉は、地に倒れた。
・・・たった一人の凶悪犯も取り押さえられない日本の警察って一体・・・?
ナイトVSオーディンは、やはりオーディンが圧倒。遂にその『FINAL VENT』が炸裂しようとする。ゴルドフェニックス初登場!ああ、良かったね出番があって。鳴き声が妙に嬉しそうなのは気のせいか(気のせい)
それに対して無策に突っ込むナイト、という図でCM。
CM明けは士郎の自問。
「お前は・・・きっと拒む。拒み続ける。
また駄目なのか優衣!また・・・!」
そして絶叫する士郎。なんというか、叫ぶ連中がみんなギルスに見えるのは気のせいか?たまには「モグラーッ!」とか叫んでくれよ(特例過ぎ)
その絶叫でオーディンが苦しみ始め、蓮を最後のライダーと認めて消滅する。この時、ナイトがサバイブ解除していることから、どうやらオーディンの『FINAL VENT』エターナルカオスとやらは不完全ながらも炸裂したようだ。
そして、『新しい命』が出現するのを目の当たりにする蓮。それにゆっくりと手を伸ばし・・・
というところで大久保の台詞。
「以上が、原因不明の失踪事件の真相であり、
仮面ライダーと名乗る人間達の、戦いの真実である。
この戦いに正義はない。そこにあるのは、純粋な願いだけである。」
あ、ホントに大久保だ・・・。
そして蓮は恵里の元へ。ダメージは大きく、階段を上るのも一苦労。
やがて恵里が目覚める。その指にはペアリングが。そして、部屋の片隅には、まるで寝ているように壁に寄りかかっている蓮の姿が・・・。
「蓮、そんなとこで寝てると、風邪引いちゃうよ?」
まるで子供をあやすような口調の恵里。だが蓮は身じろぎもしない。まるで、死んでいるかのように・・・。というか、大半が『蓮の死』を想像したと思うが。
「その是非を問えるものは・・・」
分かった、分かったからもう引っ込んでて大久保(笑)
結局、優衣に新しい命を与えることが「また」できなかった士郎。がっくりとうなだれる士郎の前の鏡に、優衣の姿が。
「また繰り返すの?もう終わりにしようよ・・・」
『また』だ・・・すると、アレやコレはやはり・・・?
ここで士郎は、漸く優衣の死を受け入れる。
そこでイメージシーンに突入。絵を描いている幼い優衣と士郎。しかしそれは、モンスターの姿ではなかった。そこに、優衣と士郎が姿を現し、同じように絵を描き始める。
そして、彼等の創り出す『新しい命』・・・
OREジャーナルの朝が始まる。
遅刻してきた真司にハッパをかけて取材に出す大久保。取材内容は「金色のカニ」。おお、あのジイサン、ボルボル育成に成功したようだな(笑)。ちょっと見てみたいぞ。
サカウラ商事に赴く弁護士・北岡。車中、新聞記事の写真映りに御満悦の表情。
待ち受けている報道陣に「裁判に勝てる自信は?」と問われて、「スーパー弁護士ですから」としれっと抜かす北岡。その視線は質問者の令子をしっかり捉えている。
取材にいく途中、バイクがガス欠となった真司君。のそのそ手押ししてるところに、脇道から自転車が特攻!
「ああ、ごめんね。・・・大丈夫だよね?」
そう愛想なく言う青年・東條は、そのまま何事もなかったかのように去っていく。真司君は、倒れた拍子にバイクが更に壊れた事に「ああーっ!」と叫ぶ。
そこに現われる赤ジャケットの男。
「あんた、今日の運勢は最悪だな。」
言い寄ってきたのは、占い師・手塚。つい興味を引かれて話を聞き始める真司君。
しかし、折角起こしたバイクを何者かが蹴っ飛ばす。
「邪魔だ。」
サラッとごく自然に、まるでそれがそこにあるのが悪いとでも言うような態度のその男・浅倉は、
「イライラさせるな。」
と真司君に一言残して去っていく。
「俺の占いは当たる。」
手塚、駄目押しの一言(笑)
その場を後にした真司君は、やがて花鶏の前に。コーヒーでも飲んでいこうと店に向かうが、そこで店から出てきた黒コートの男・秋山蓮と鉢合わせ。
お互いを避けようとするが、何故か計ったように同じ方に避ける二人。苛立つ蓮が、
「どけ」
と真司君を脅すが、
「どけって・・・あんたこそ」
真司君も負けてない。しかしそこは蓮が真司君をどかせて落着。
それで二人の関係は終わり・・・なのだが、何故か二人はお互いを強く意識する。ただの睨み合いともいうが(笑)
無事に店内に入ってコーヒーを頼む真司君。しかし・・・
「コーヒーはない。紅茶だけ。」
と素っ気無い店主・神崎沙奈子。真司君は言い直して紅茶を頼むが、沙奈子はなかなか紅茶を出そうとしない。バツが悪そうに取り繕う真司君。
その声を余所に、カメラはその店内に立ててあるフォトスタンド・・・仲の良い幼い兄妹の写真をアップに。
そして日常は過ぎていく・・・
最終章となる最後の数話は、やはり立て続けに見るのが正解だろう。特に、真司君が死んでから以降となるこの最終話は、49話とひとまとめで見ないとイマイチ盛り上がりに欠ける。ちょっと残念。
最後は『全ての仮面ライダーの死』という結末を迎えた。蓮は微妙だが、多くの人はそう捉えていると思うが・・・。
しかしそれは、神崎士郎が『優衣の死』を受け入れ、優衣が最後に望んだ『みんなが笑顔でいられる世界』を結実させ、全体をフォローしている。それが最後のビジョン。士郎と優衣は、仲の良い兄妹として、花鶏のフォトスタンドに姿を残している。
ああ、なんというか、重い雰囲気で始まってどうなるかと思ったが、最後にホッと一息つけたよ。プロってすごいな(まだ言うか)
最後のビジョンは、全国津々浦々の腐女子諸君が最も得意とするところ。こういうのを想像させたら腐女子に敵うものはあるまい。純粋に尊敬に値する。悪い意味も含めているが気にするな(なら書くな)
こと東條・手塚・浅倉の辺りは色々とな。
しかし、蓮と真司君のシーンこそ彼女達の独壇場。ああいう絶妙の間合いを作り出す能力は、腐っていても女性の観点というものが実に活きている。別に小林女史が腐っているとかいうわけじゃなく、というか女は腐りかけが(以下、謎の田島陽子の乱入により途絶)(謎?)
ところで、スペシャルと劇場版は、もしかしたら士郎と優衣の言っていた「また」なのかもしれない。そう思うとなんだか卑怯くさい話も妙に納得できる。ともすれば、『FINAL VENT』や細かい箇所が違ってるPSゲームも「また」かもしれない。特にタイガは別人に違いない(笑)
そういう「パラレル」であるというのも、個人的には問題ない。というか「なるほどなあ」と感心こそすれ否定する気はない。揶揄ならいくらでもしてやるが(よせ)
さて。
一年前、風当たりの強い中で始まったこの龍騎。終わってみれば過去の作品に負けず劣らずの人気を博した。
勿論それは、俳優達が魅了した奥様方のお陰というのもあるかもしれないけど(笑)、これまでに登場し得なかった『仮面ライダー』が続々登場するのも一つの魅力だった。
中でも王蛇こと浅倉威の衝撃的な登場と活躍の全ては、その他のライダーは言うに及ばず、主人公である真司君をも遥かに凌駕する人気を誇っている(個人調べ←何をどう調べたか貴様)
いや、まあ・・・浅倉はともかくとして(ともかくかコラ)
ちょっと問題なのが、ちょっと見程度のおとーさんおかーさんが、子供に「なぜなぜどーして?」と聞かれて答えに窮するだろうほどに、人間関係や物語が複雑になったことだろうか。正直なところ、子供はストーリーにあまりついていけてなかった。子供自身に考えさせるには、龍騎は難解すぎたかもしれない。
だが、私個人が鑑賞する分にはさして問題はないので不問としておこう(ええんかそれで)
さらばだ城戸真司、秋山蓮。
お前達の事は忘れても、浅倉威の栄光の記録は永久に不滅です!(最後までそれか貴様←何を今更)