■ その他の面々

『その他』て・・・なんつーヒドイ扱いか(笑)

■ 財閥トップのチンピラ中年・高見沢逸郎

巨大邸宅と執事、庭師、暑苦しいボディガードども、黒リムジン、そして可愛いメイドさん達を引き連れる財界人として登場したこの男、素がチンピラというナイスすぎるキャラに描かれている。
ただ、チンピラ部分ばかり強調されてて勿体無いな。こういう奴を味わい深く描くには、登場キャラが多い上に限定された時間ではどだい無理か。
というか、メイドさんもっと映せバカ東映。貴様ら、高見沢の「ぎゃ」の字も知らんとよくもまあいけしゃあしゃあと(以下略)

メイドさんはともかく。
その肝心のチンピラ部分、登場からスカした野郎だっただけにインパクト大。ただ、それ以降でうまくスカせなかったので、ちょっと残念な気がする。
勿論、真司君とのやりとりのシーンが一番チンピラ風だが、ライアを屠る時も、芝浦連れて花鶏にやってきた時も、なかなか良いキャラに描かれている。本当にスペシャルだけの出演なのだろうか。惜しい。

ライダー名はベルデ。新緑のベルディ・・・というよりカメレオンカラー(笑)
変身ポーズは『指パッチン』だが、ポール某のそれじゃなく、かなりスカしたポーズ。執事やメイドを呼びなれた男ってカンジ(どんなカンジだ阿呆)
ベントホルダーもカメレオンタイプで、ベロを伸ばしてカードを舌先にくっつけてベロを放すと自動的にベントイン・・・ってベロ伸ばす段階で自動じゃねー(笑)
こいつのアドベントカードは、何気に卑怯な感じがプンプンする。
姿を消す『CLEAR VENT』、他のライダーの姿を自分に投影する『COPY VENT』は、多少なりとも馴れ合っている手塚と蓮には効果絶大だな。
FINAL VENT』の似非キン肉ドライバーはちょっと・・・(笑)。あまり「カッコイイ」とは言えないかな。

騙し討ちでライアを屠った後は龍騎リンチ持ち掛けーのナイトけしかけーの、遂にはナイトに『FINAL VENT』決めーの、一番の撃墜王だったんだけど、その瀕死のナイトに『FINAL VENT』決められてあっけなく爆死。
この時こいつ、逃げようとするし。ちょっと無様な最期が、意外と高見沢にはお似合いだったということか。

演じるのは黒田アーサー。仮面ライダーとは何ら縁の無さそうなこの御仁が、何故?とも思ったが・・・別に縁故関係を連れてきてるわけじゃないから良いっちゃ良いのか。

■ 初代龍騎・榊原耕一

テレビでは行方不明者の名前としてしか出てこなかった、『コーポみすず203号室の住人(注:テレビシリーズの設定)榊原耕一が、なんと龍騎として登場する!すンばらしー!ここまで考えていたのなら尊敬する。考えてないに違いないので尊敬なんか欠片もしないが(笑)

その榊原龍騎、動きがイカス。どこか『木野さん』を思わせて、ついつい目頭が厚く(厚いんかい)
嘘はともかく(嘘かいや)
インパクトがあったのは、勿論『STRIKE VENT』の「はいー!」。真司君の時と違い、見てるこっちまで気合いが入る、実に良い動きだ。勿論、真司君の時だって入らないことはないが、比べちゃうとねぇ。
ま、そこが真司君らしいんだけどね。

この榊原モンスター二体との戦いで体力を著しく消耗し、昇竜突破を放ち一体を倒したところで力尽き倒れる。榊原は、既に危険な状態にある真司君を助ける為に、自らのカードデッキを真司君に手渡し、龍騎に変身させる。
このミラーワールドでは、生身の人間は長時間存在できない。それはライダーとて同じなんだが(笑)、生身のままより遥かにマシ。そして、打ち漏らしたヘロヘロモンスターを真司君が『ペチッ』と倒すのを見届けて消滅。

演じるは、1993年度戦隊『五星戦隊ダイレンジャー』にて、リュウレンジャー/天火星・亮役をやっていた和田圭市。どうやらあの『STRIKE VENT』は、それを意識した演出だった様だ。それを差し引いてもかなりインパクトがある上にいつもの龍騎より数万倍カッコイイ為、こいつで別シリーズが見たいという人も出てきそうだ。
しかし、なんか『水滸伝』思い出すようなアレだな、天火星って。これ、「てんぴぼし」で簡単に変換できるのが面白いな(笑)
というか、もしかして『天火星』が姓なのか?

■ 浅倉威もスペシャルに素敵

このスペシャル、何が良いって浅倉威がちゃんと出てくることだよな。
どうやら、ライダーになって一度は脱獄したが、捕まって拘束服着せられてどうにもならなくなってるらしい。ああ、拘束服姿まで素敵(腐)

そこにのこのこやってきた真司君につっかかる浅倉。その時、密かにご主人様救出の機を狙っていたベノスネーカーが、真司君の手の光沢のあるヘルメットから飛び出してきて、浅倉を拘束服から解放。
ダァーリン助けに来たジャーン♪(CV:TARAKO)
とまあ、かいがいしさ大爆発。
浅倉は浅倉で、更に真司君のペットボトルを奪い、床に投げつけ足で踏みつけ水ぶちまけ、出来た水溜まりを使って「変身!」する。オゥイヤー♪これを見ずしてスペシャルが語れるか!世迷い者め(お前だバカタレ)

後の出番では、真司君と蓮が逃げるシーンで
「ッハッハッハッハァ!
 ぃ弱い奴から食われる!わかってるな?
とのたまうシーン以外は王蛇。その王蛇でも、龍騎リンチ団結成式には欠席、本会場にいきなり乱入してきてシザースをぶっ飛ばし、
何をしている、俺も混ぜろ!
と趣旨を全く理解せずにシザースをぶちのめし出すシーンが秀逸。終いには『FINAL VENT』で、『GUARD VENT』ごとシザースを叩きのめす姿まで、微に入り細に入り描かれている。こうしてみると、ベノクラッシュの時の王蛇って平べったいな(笑)

ただ、それ以外のシーンは、その他大勢なので酷く憤慨。スペシャルということで、他にも描くことが多かったから浅倉の描き方もテキトーになったんだろう。それでもこれだけ浅倉を描いたことは評価に値する。

■ 手塚海之の出番はあれだけか

このスペシャルでは、『小川恵里』で蓮と繋がっている手塚。この関係、どうにも元カレ今カレ状態以外に思い至らず。それとも何か?二人とも友達以上恋人未満?或いは、恵里にとってはがアッシー手塚がメッシー?(なんでやねん)

与太はともかく。
手塚は、恵里の為にも戦うと誓っていた様だが、どうも戦うことに疑問を感じ、にっちもさっちもいかなくなった様子。そんな手塚は、登場したかと思ったらすぐに変身、戦ってる間にベルデに捕まり倒されちゃう。早。

手塚は、テレビシリーズではその能力・未来予知でミステリアスなキャラだったが、スペシャルではそこら辺が全く描かれず、単に『ベルデの標的』としての存在価値しかなかった。こりゃ手塚ファン困惑したろうなあ。

■ 北岡秀一さんたら戦闘員

いや扱いが。

登場は、関東拘置所に拘留されている浅倉威を訪ねた真司君の前に、説明台詞と共に現れるという、ザコキャラお得意の手法。この段階で既に北岡の扱いを察した人も居るかもしれない。
その夜、真司君の説得を笑い飛ばす北岡が描かれている。これも、北岡個人ではなく、「龍騎の『仮面ライダー』っていうのはね・・・」という説明調子。

唯一北岡を描いていた様なのが、お迎えの吾郎ちゃんカーに乗ってる時、突然苦しみ出すシーンくらい。これで、北岡がどんな目的の為に戦っているのか、なんとなーく理解できたんじゃないかと思う。
あと、花鶏に『アンチ龍騎同盟』結成の為に結集するシーンで、口火を切ってるのがこいつだが・・・ここも高見沢が全部持ってっちゃったしなあ(笑)

それ以外は全部ゾルダとして、タイガインペラーとおててつないで龍騎リンチしてるだけ。情けないったらありゃしない。それでもお前はメインに据えられているライダーか?
あ、そういえばこいつが弁護士だってこと、説明あったっけ?

■ 須藤雅史の復活もイマイチ

シザースこと須藤刑事も、手塚同様テレビシリーズでは既に消えているライダー。
その独特のキャラ・・・というか契約モンスターと『FINAL VENT』で妙な人気を持っているライダーなのだが、相変わらず須藤を演じる木村剛は・・・杉山彩乃と同じ事務所というのも頷ける。

スペシャルでは、出会うライダーがことごとく嫌な奴等ばかりでクサクサして自虐的になった真司君に差し伸べられた救いの手、として登場する。あら?刑事って話は出てきたっけ・・・?ま、いっか。
このカフェのシーンで、真司君の鬱積した愚痴の聞き手に徹していた須藤だが、モンスターの気配で二人は勢い飛び出していく。そこで須藤が、一度は飛び出すけどきっちりレシートを取りに戻っている。律義だ。こういう演出をさせるとやはり光るな、こいつは。いや誰って(以下削除)

あとはシザースで、龍騎と一緒にモンスターと戦うんだけど、ここで龍騎がサバイブ化しちゃうからロクに活躍しないんだよね(笑)。おまけに、そこに現れたベルデガイゾルダナイトと一緒になって龍騎リンチに加わるし。
ただ、須藤の場合はちょっと嫌味を感じない。少なくともベルデやガイみたいに「ゲームの邪魔」程度の認識では無いっぽく感じた。そこんところがテレビシリーズとちょっと違うかな。

そんなシザースだが、王蛇に蹴飛ばされる(笑)。
そのまま王蛇の『FINAL VENT』を食らって昇天するんだが、『GUARD VENT』で必死の抵抗はしてるんだよな。残念なのは、契約モンスター・ボルキャンサーが全く姿を現さなかったこと。これじゃシザースが出る意味は半減してしまうのに。人によっては全く無くなるというのもいるだろうにな。何の為のスペシャルなんだか(龍騎だっつの)

■ カリスマゲーマー淳

そんな雰囲気だが、性格は悪いまま。というか頭が悪そうに描かれているのが甚だ納得いかん(笑)
いや、確かに頭がいいわけではないが・・・(笑)

登場した時はゲーム中。ゲームは3D格闘もの。何故か背後にギャラリーがいるが、どうもただのギャラリーではなく、『芝浦淳FC』といったとこか。手前の娘の大腿部の出具合が少しよかった(どこ見とんねんエロジジイ)
それはともかく、このことから、芝浦淳はどうも『カリスマゲーマー』みたいなイメージで描かれているのがわかる。取り巻きは、そいつが戦ってるのを見るだけで楽しいとか、そんな頭の悪そうなボケボケ連中の集団だろう。
っつーか・・・
お前らゲームせんのんじゃったら出てけ。阿呆が(番傘開く)んっ!(カエル見る)

髪の生え際が気になる花札マニアはさておき。
芝浦といやあ、スペシャルでは、わざと100円落として真司君に「拾ってよ」と言っといて、拾う真司君を蹴りつけて「人がいいんだ」と嘲弄して去っていくシーンだろう。取り巻き含めて人間性が極めて悪いという印象をしっかり植え付けた、実に見事なシーンだ。
あとは、ガイとしてナイトをあざける台詞の数々が上げられる。
特に最後の、蓮の死を受け止めた真司君を見ての
うざいなぁ・・・もういいよ
の一言には、真司君と一緒に腹の底から込み上げてくる感情を誰もが抱いたんじゃなかろうか。そう思わせるほど、ガイってばヤな奴。

その最期は、ディスパイダー・マークII(笑)に呆気なく食われるという壮絶なもの。テレビシリーズの最期も壮絶だったが、これこそガイに相応しい最期と言える。あとは無様な悲鳴をあげ暗転、何かを食ってるような動きのディスパイダー背後とゴリボリゴリボリごっくん「げっぷ」とSEが付いたら無敵なんだが(悲鳴はともかく残りは何だ)

■ 素顔を許されなかったライダー達

残りのライダーは、ライダー姿のみの登場。一応、声はあてられてるけど・・・

まずは金色の、「フッフッフッフ」とか無気味に笑いながら龍騎のカードデッキを握り潰した奴。こいつがオーディン。テレビシリーズでは正体不明の上に何がやりたいんだかさっぱりわからない奴。

次は劇場版で先行登場(或いは劇場版限定?)の、女の声で白いファムと、全身黒いリュウガ。あまりにサラッと登場するので、「なんでこいつは赤い奴とそっくりなんだ」という疑問すら抱く暇が無かっただろう(笑)
ファムはファムで「あなたたち、それでもライダーなの?」と斬りつけてくるし。少なくとも奴には何ら因果関係が無いんだろうな。おまけにリュウガがファムを守ろうとでも言うかのようなショットまであったし。

残りは・・・タイガインペラー。タイガは銀の鎧に紺のボディスーツという、色合いがどこかホワイトタイガーを連想させるいかつい奴で、インペラーは顔の両サイドの曲がりくねったが特徴的な奴。
実はこのインペラー、スペシャルがお披露目の場になった。マスター!(?)

あそこまで細いと逆に嫌になるという話はシカトしてと。
しかし、これで『13RIDERS』とは、やはり無理があるな。尤も、たかだか一時間の特番で13人をそれぞれキッチリ描ける筈も無いから予測の範疇ではあったが。


■ 物語と殆ど関係ない人達

OREジャーナルの蓮中はともかく、優衣ちゃんまでとは驚いた。でも考えてみれば、優衣ちゃんのことまで描く時間なんて全く残ってないもんね(笑)

■ Macと一心同体

Macと言えば勿論奈々子ちゃん
パソが壊れたので直しておいてくれと令子に言われたが、直ってない。怒ってMac叩く令子。そのタイミングで室内に響く「イタッ!」。試しにくすぐってみるとけたたましい笑いが。
そこに身を乗り出してきた大久保、Macのケースを開け始めると、奈々子ちゃんが上着を・・・
そこで令子が慌ててケースを閉じると奈々子ちゃんも上着を再び羽織る。ええい、貴様の代わりに奈々子ちゃんがサービスショットくれるといってるんだから邪魔すんな!(というか奈々子ちゃんにそんな気はないが)

そこでの奈々子ちゃんの台詞が、俺の溜飲を下げまくる。
「あなたにはパソコンに対する『愛』がない。
 だから彼氏も出来ない(目元を押さえる)
素晴らしい!そうだろうそうだろうとも。

話は変わるが、『久遠さやか』って令子に似た奴がいるんだが、こいつはそこそこサービスするんからまだいいんだけどなあ。尤も、『ヒーロー番組に出演してるあの娘が!』ってレベルで注目されてるだけですんげー普通なんだけどよ。
なによそれ。ケンカ売ってんの!?
今頃気付くな。

■ 優衣ちゃん

神崎士郎も出ないし、キャラ的には「なんだろう、この娘」という感じで終わった優衣ちゃん。今回はちょっと蓮寄りな優衣ちゃんって感じがしなくも無いのでちょっと新鮮。

■ あの人・・・誰?

初めて見た人は、こう思ったに違いない神崎士郎、一体何様?って感じだもんな。

■ 高見沢グループのメイドさん三人

もっとツボをつくメイド服で撮りなおすことを要求する。そうだな、例えば某コスプレ通販とかでよく見かける(以下削除)

というか、折角のメイドさんなのになあ。『アギト』の哲っちゃん以来だったのに・・・。
そういえば、医者はまだか。平成ライダーでこの作品だけ医者が出ないのは許せん。はよ出せ。さあ出せ。


トップ > 仮面ライダー龍騎 エピソード一覧