アバレンジャー第50話『アバレた数だけ』

(2004/2/8)

凌駕達の助勢を借りてデズモゲヴァルスから脱出できたアスカ達。その前に、暗黒の鎧が立ちはだかる。だがそれらには、凌駕達の必殺技が通用しなかった。
窮地に追い込まれた凌駕達。しかしその時、凌駕達の中に「未来を繋ぐ無敵のダイノガッツ」が満ち溢れ、その力によって暗黒の鎧が、デズモゲヴァルスは打ち倒された。
だがデズモゲヴァルスは最期の悪あがきを見せ、凌駕と幸人を乗せたままのアバレンオーとマックスオージャもろとも爆発!
残された者達の叫びが、瓦礫の山に虚しくこだまする

半年後。
恐竜やでの同窓会には、ダイノアースに返ったアスカ達を除き、全員が姿を見せた。勿論その中には、機転を利かせて無事だった凌駕と幸人の姿もあった。
同窓会は、偶然その場に居合わせたカップルと親子連れを巻き込んで、和やかな雰囲気で始まった。


■感想

デズモゾーリャ消滅。平和になってよかったよかった。そしてみんなそれぞれの人生に戻る。
以上。
とまあ、最終回はかいつまんでいえばこれだけなんですけどね(笑)。

というかこの最終回、なんか『キューバの青空でサムズアップ男』の時とそっくりなシチュエーションですが・・・結局、ダンナの引き出しは1個しかないということですか?
いや、いいんだけどね別に。
全体的なお話は、いつかできたらいいなあ。ということで、今回は最終回のみを書いてみました。いつもそうですけどね(笑)。

■決着!

デズモゲヴァルスと暗黒の鎧デズモ版を倒したのは、優れた必殺技ではなく、みんなの『熱血ダイノガッツ』。いいですねえ、この「それなら最初からダイノガッツで敵を倒せよ」的オチ。
まあ、そうならないのは戦士達が一年間を通じて成長を遂げる必要があったからなんですけどね。尤も、彼等の演技力についてはこの一年間が果たして彼等の中のプロ意識を刺激したのかどうだか甚だ疑問が残りまくるんですが。特に西。

そこまで追い込んだデズモゾーリャの残りカス(笑)は、十分に最終戦を飾るに相応しい力を持っていたのですが・・・所詮残りカスは残りカス(笑)。倒しても倒しても立ち上がるその姿は、御都合主義の申し子としか言い様がありません。台詞もないし。

最後の悪あがきに、アバレンオーとマックスオージャを吸い寄せて無理心中を画策したのは、いかにもチンケな悪党らしくて、まさに「嫌悪し倒すべき悪」に相応しい。
でも、幸人の機転で地中にドリルで逃げられて無駄なあがきに終わり。これも「姑息な悪」らしい最期で見事な締め。
この機転、いつぞや凌駕が見せた『リーダーの貫目』。そう、既にこの戦隊は幸人あってこそになったのです(笑)。
・・・というか、このシーンで他の爆竜達が全く平気だったのはどういうことなんでしょう?(笑)

それにしても・・・ダイノガッツを溢れさせる時の各人の口上がまた説教くさいのよ。こういうの好きだね、あのオッサンは。これも、ベタネタという意味では全然オッケーなんですけどね。

■ヤツデンワニの生存及び共存を確認

ワニを死なせずにいてくれたことと、ワニらしいシーンも忘れずに描いていた点では、荒川氏は面目を保ったと言ってもいいでしょう。他は別として。
よかったな、最後にらんるに食べさせてもらって。幸せそう。

それにしても、すっかりお客さんたちもなじんじゃってますねえ。恐竜やのマスコットとして人気は出てそうです。
最後にヨダレダラダラをもう一度見たかったなあ(笑)。是非『VS』で。

■同窓会に偶然居合わせた人達

いえ、横ちゃんは横ちゃんでいますけども。

これから鍋パーティ、というところにやってきたのは二組。
一組目はカップル風。「なかなかいい店じゃないの。トキメクぜ♪」「カイカンってカンジ♪」なんてシラフでは到底言えない台詞を臆面もなくぬかす彼等は、勿論壬琴リジュエル・・・のそっくりさん(笑)。
もう一組は家族連れ。「家族で外食・・・」と感涙にむせぶ父と、それを温かい目の中にどこか冷ややかさをたたえて観察する娘と母。勿論アスカマホロリジェ・・・のそっくりさん(笑)。
なんだなんだ、何がしたいんだこれは(笑)。

勿論、作品を盛り上げたキャスト達が最後に顔見せ興行する事には、大団円的ラストを求めてのことでしょう。
そのラストで、みんなペアになって食べさせっこ(笑)をするのですが、これが意外とキャラクターを出していて愉快です。特にリジェとアスカは秀逸でしたね。
勿論、ハミになったらんるが結局ワニに食べさせてあげるというシーンには及びませんけどね。なんだかんだでワニが幸せいっぱいのラストを迎えてよかったなあ。ちょっとだけ愛も報われた感じだし。後は知らないけど(笑)。


■アスカ達の帰還

アスカとマホロは赤ちゃんと爆竜達と共にダイノアースへ帰っちゃいました。復興に尽力する為に・・・って、滅んだんじゃなかったのね。エヴォリアンがアナザアースにかかりっきりだったから、てっきりそうかと・・・。

いずれにせよ、次元の扉を開くことのできる巫女がいない状況なので、まず再会は不可能。元リジェの娘が成長したらどうかはわかりませんけどね。

その赤ちゃんの名前は「ミコト」に決定したそうです。ベタさ加減がすがすがしい。最初に教える言葉は「フッ、トキメクぜ」に決めてるんでしょうね?(決めてるか阿呆)
・・・女の子、だったっけ(笑)。それはそれでそそる台詞だなあ(腐)。

帰還の際のお別れの言葉の応酬。中でも、やはり一連の応酬のラストを飾った幸人とトリケラが印象的です。最も描かれてきた二人だけに、『別れ=涙』というベタなラストを飾るのには相応しかったのでしょう。

・・・そういえば、スティラコやライドラプター達はどうなったんでしょう?特に後者(笑)。


■それぞれの道

さて、戦いを終えた凌駕達はそれぞれの人生を歩むことにしました。恐竜やに永久就職ってことはなかったみたい。

■樹らんる

何故かレーサー。おそらくカテゴリーはF4。というのは、サポート役にいつぞや幸人と絡みがあった元F4レーサー・本多さやかが登場してた為。
髪型もちょっと変わりました。うわヘン(笑)。

・・・なんてことはどうでもいい。
どうせ本多さやかを出すのなら、「F4復帰した本多さやかが所属するチームのチーフメカニック」として出てきた方が、今までレース技術の欠片も披露しなかったらんるがたった半年でレーサーになる(しかも本多さやかさえその技量に感心するほどの腕前)より数倍マシでは、と素人は考えたりしました。
これがプロの仕事なんでしょうね。私はズブの素人なので理解できませんけど。

因みに。
さやかは「幸人に会えないのが残念」とか言ってましたが、これは「らんるが」ではなく「自分が」という解釈で良いのでしょうか?だって幸人が死んでないのはらんるも知ってるし。

■今中笑里/三条幸人

続いてはミニスカからすらりと伸びる美脚(笑)の今中笑里ことエミポン。秘書とか言ってましたが、実はこれが幸人の秘書なんですね。整体士の秘書って、一体何をやるんだろう・・・?というか必要なの?

ところで。
エミポンにTEL入れてきたのは、以前幸人が治療した大リーガー、バッキー・バンズ。それにしても日本語うまいなあ、この人(笑)。因みにこのシーンでバンズは、舞ちゃんの姿を見かけたとか言ってます。なんでバンズが舞ちゃんのこと知ってるんだ・・・。
まあ、そんな点も、エミポンのミニスカ脚出しで全てクリア。

三条幸人が一番よくわからないんですよね。秘書をつけるわインドに行ってたわ・・・整体士って、どういう職業なんでしょう?
或いは、父親の事業を引き継いでたりしてね。お、そういえば父親とはあれっきりか。いいのかなあ、あれ。

■伯亜凌駕/伯亜舞

世界中を旅してまわっているそうです。すっかり英語も堪能になって・・・。
それにしても凌駕・・・いや西クンよ・・・この一年間の集大成が、あの演技か・・・。『研修期間』は終わりってことかしら?髪形はあのほうがいいけど。
まあ、一年間ダラダラ過ごしたっぽい演技も、舞ちゃん可愛いからこの際許す。


■割と簡単な締め

こうして、凌駕達の活躍で地球はエヴォリアンの魔の手から救われました。
しかし、平和を手にしたのも束の間、なんと一週間後には新しい組織が東京の特定地区にのみ出没して平和を乱します。これは確定事項です。
勿論凌駕達のいない世界での、全く別のお話ですとも。

【 爆竜戦隊アバレンジャー・完 】