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 こんにちは!ルンルンガルテンオーナーのDonauです。
 ここは北に岩手山を望む、本州で一番寒い県庁所在地です。 
 一戸建ての家に越してきたのは約12年前。100uちょっとの庭に、当初自分で(友達に手伝ってもらい)芝生を張りました。
 それから二年たったある初夏の日、地元のデパートで行われていたガーデニングフェアで一本のバラの苗を購入してきました。それが私とバラとの運命的出会いだったと言えるかもしれません。それまでバラというのはあの、花屋さんに並ぶつんととりすました、いかにも気位の高そうなイメージしかなかったのです。いわゆる剣弁咲きという容姿です。
 その日私が手にしたバラはまだ出はじめのイングリッシュローズ、アブラハムダービーでした。それから程なくその苗は花を咲かせました。その時の感動は今でも忘れることが出来ません。深いカップ咲きの、なんとも形容しがたい繊細で可憐なバラ。この世のものとは思えない美しさでした。
 説明するまでもなく、その後うちの庭には毎年少しずつバラの木が増え、芝生は所在無さげに雑草の住処と化しています。
 私のバラ栽培には一応基本的なポリシーがあり、ハイブリッドティとフロリバンダは除外することに決めています。中には心惹かれる品種もありますが、クラシックな雰囲気で統一したいので、そこにハイブリッドティやフロリバンダが入ってしまうと、その強烈な色や樹勢に、たおやかなオールドローズが負けてしまうからです。バラ園のような広い場所があれば、場所を仕切っていろいろな品種を植えられるのでしょうけど、狭い庭の中ではそれも難しいことです。
 ですからルンルンガルテンのバラは、イングリッシュローズとオールドローズが中心です。雰囲気を壊さないものなら現代バラのシュラブローズなども植えています。

 この土地でのバラ栽培の難しさは、何と言っても冬の寒さです。氷点下10度以下にもなる真冬はもとより、四月にも雪が降り、五月の中旬過ぎまでは遅霜の心配もあります。
 バラは寒い方が美しく咲くとも言われていますが、年間の3分の1以上が冬で、関東に比べて春が一ヶ月以上も遅いと、どうしてもバラの季節は短くなります。始めのうちは、秋に大苗を植えて枯らしてしまったり、失敗もありました。寒さに弱いと言われている品種がどうしても欲しくて、試行錯誤もしました。庭造りに終点はありませんから、急がずゆっくり時間をかけて庭の設計図をひいてきました。
 

厳しい冬のルンルンガルテン

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バラと3本の針葉樹、ルンルンガルテンにはそれしかありません。

2007年の春を迎えました!
とは言ってもこの土地の四月というのは暗く、寒く、陰鬱です。バラたちはゆっくりと芽吹きを始めますが、やっとの思いで顔を出した新芽を、容赦なく明け方の低温が痛めつけます。それでもへこたれず、うずくまるように春の日差しを待つバラたち。

2006年の秋、日照を考えて物置を移設。