てんとう虫が走った日−スバル360開発物語− てんとう虫が走った日−スバル360開発物語−
激白新車開発の9000時間 激白新車開発の9000時間
勝てる組織はいかにしてつくられたか 勝てる組織はいかにしてつくられたか
今日は、クルマに乗りたい気分 今日は、クルマに乗りたい気分
帰らざる季節(シーズン)中嶋悟F1五年目の真実 帰らざる季節(シーズン)中嶋悟F1五年目の真実
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てんとう虫が走った日
スバル360開発物語
著  者 桂木 洋二
カツラギ ヨウジ
種  類 DOCUMENTARY
初  出 1987年
巻  数
出  版 グランプリ出版
定  価 1,500円
1958年(昭和33年)一台の車が日本に登場した。スバル360。この小さな車こそ日本のマイカーブーム到来のキッカケとなった名車である。斬新で可愛らしいデザインから『てんとう虫』と呼ばれたが、その車の中には愛らしい外観からは想像もつかない数々の技術的チャレンジが詰め込まれていた。当時の技術水準では全長2,990_・全幅1,300_・全高1,380_の中に大人4人を座らせ排気量356ccのエンジンで走らせるというのは困難な事、絶対に無理と思われていた。その困難に挑戦したのが、百瀬晋六(ももせしんろく)を筆頭とする富士重工開発陣と、プロダクトデザイナー佐々木達三だった ─── スバル360という車は、合理的な論理と技術的チャレンジ、そして重箱のスミを突つくような努力の積み重ねと、関わった人の情熱で造られた車だと思います。最近の車は理詰めではなく理屈≠ナ造っているようなものが多くて、このような熱さ≠感じさせる車が少ないような気がします。スバル360造りの確かさは、12年もの長きに渡りモデルチェンジすることなく生産された続けた事が証明しているでしょう。
2005.2.25 Fry 改










 
激白新車開発の9000時間
元開発プランナーが明かすクルマ作りの舞台裏
著  者 前澤 義雄
マエザワ ヨシオ
種  類 DOCUMENTARY
初  出 1994年
巻  数
出  版 三栄書房
定  価 980円
元日産自動車の開発プランナーだった著者が語る、新車が人々の目の前に現れるまでの開発作業の流れと、それにまつわるウラ話。
「プランナーの仕事は陰の仕掛人=v「「みんな仲良し」でいい車が作れるか!」「企業の命運を賭けるモデル決定」「限られたコストの枠の中で最良のモノを作る」「期待と不安が交錯する記者発表&発売日」「開発プランナーの仕事に休日はない」など11章にわたり、商品企画の決定、デザイン、モデル決定、試作車製作、各種実験、工場試作、運輸省への届出、新車発表までの開発期間の数年間を、各部署同士の綱引きや著者が関わったモデルの開発経緯等、当事者でないと知り得ない話を含めて現場の雰囲気を生々しく伝えています。また、プランナーやデザイナーは大衆商品たる車を開発するにあたり、どのような姿勢で取り組むのが望ましいのか著者の経験から提言しています。10年以上前の本ですが、現在でも現場の状況は大して変わっていないんでしょうねぇ・・・この本を読むと、車とはつくづく大いなる妥協の産物である≠ニいうことが解ります。
2005.2.25 Fry 記/2007.2.1 Thu 改










 
勝てる組織
はいかにしてつくられたか
マツダ「ル・マン」制覇の軌跡
著  者 高橋 健二
タカハシ ケンジ
種  類 DOCUMENTARY
初  出 1991年10月31日
巻  数
出  版 ダイヤモンド社
定  価 1,500円
1991年、マツダは日本車として初めて『ル・マン24時間耐久レース』を制覇する。それは1974年にワークスチームとして参加してから18年後の快挙だった ─── 世界のメーカーで唯一、ロータリーエンジンの量産化に成功したマツダが、ル・マン24時間耐久レースに挑戦したのは、その革新的エンジンの高性能をアピールするためでした。
1982年にようやく初完走。1983年に新設されたジュニア・クラス初優勝しクラス優勝の常連となるも、1980年代中盤から参加を始めた日産、トヨタの強烈な活躍により、マツダの存在感が薄くなりつつあった中、1988年のレギュレーション改定で翌89年を最後にロータリーエンジンの使用が禁止される事になる。その89年は全車完走/クラス優勝/総合7位の成績を残すも、総合優勝には程遠く物足りないものでした。しかし、レギュレーション適用が一年延期され、マツダは初めて総合での優勝を目指す事になります。
90年。オールニューの車で臨みますが、マイナートラブルでリタイヤとなり悔し涙を流すも、レギュレーション変更が更に一年延びた事により、91年が本当に最後の挑戦となりました。
そして91年。ロータリー最後の年での劇的なル・マン制覇。それは、それまでマツダがル・マンに挑戦し続けてきた事への神様のご褒美だったのかもしれません。
本書は、マツダの経営基盤の弱さから初期の体制は欧米のプライベートチームにも劣り、その後も徐々に充実したとはいえ、大資本を誇るメーカーに比べて脆弱な体制だったチームが、その限られた「人・モノ・カネ」の中でいかに効率的な組織を作り上げて戦い、総合優勝したかまでを追ったドキュメント。この本を読めば『挑戦し続ける事』の力がいかに大きくて大事かが解ります。

それにしても、この後バブル崩壊の影響で会社が危うくなるとは思いもよらなかったでしょうね(>_<)
2007.3.16 Fri 記










 
今日は、クルマに
      乗りたい気分
著  者 下野 康史
カバタ ヤスシ
種  類 ESSAY
初  出 1993年9月22日
巻  数
出  版 マガジンハウス
定  価 1,100円
自動車ジャーナリスト下野康史氏によるエッセイ集。『いいクルマ』の定義は人によって違いますが、この本を読むと物を運ぶ事を主な機能として発展してきた日本の車は、総じて走りを楽しむ≠ニいう要素が少ないんだなあと思います。それは何もスピードを出して走ると言う事ではなく、動き出した瞬間に感じる楽しさです。また、色んなギミックをてんこ盛りに付けるのも日本車の特徴ですが、外車の話を読むとそんなモノ無くても平気なんじゃない?と考えさせられます。その他、クルマ周辺の話が色々出てきますが、どのエッセイにも下野氏のクルマにたいする愛情≠ェ滲み出ていて、「クルマって楽しいもんだな、面白いもんだな」と思わせてくれます。現在は環境問題もや原油高もあり車を走らせる事自体大変ですが、この本を読み終わるとクルマに乗って走り出したくなります(笑)
2008.3.15 Sat 記










 
Caming Soon
著  者 名 前
種  類
初  出
巻  数  
出  版
定  価











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