雅灯(がとう)


コレクション0362

アイヌの玉彩(シトキ付き)
このアイヌ玉の連は、その昔、アイヌ民族の女性が祭事などに用いた首飾りでもっとも大切な宝としていたものです。吊り下げた時の全長約64cm、最大玉のサイズは直径約4.0cm(二個)、これらの玉は交易により入手したもので、毛皮との交換がもっとも多かったと考えられます。大阪や江戸の「江戸とんぼ玉」が多く、松前貿易の船により北海道やサハリン(当時の樺太)に運ばれました。中央の飾りはシトキとよばれ、魔よけを意味します。下端に大玉をつけた首飾りを「タマサイ」、金属の飾り板(シトキ)をつけた首飾りを「シトキ」と呼びます。
「シトキ」は宗教儀式に、「タマサイ」は盛装時や通常の儀式に使用されました。


トップへ
戻る