雅灯(がとう)


Myモーガンの誕生

英国モーガン本社
工場の所在地も創設時から変わらず、ウスターソースで有名なウスター州はマルヴァーンの丘、ピッカースレイ通りにあります。
 いまだに全て手造りで、注文を受けて初めて、職人たちが造り始めます。
 この工場で私のモーガン4/4が造られました。
完成までの経過を撮っていただき、このアルバム写真は私にとってはお宝です。
シャーシーフレーム
 いよいよ「生きた化石」といわれる私のスポーツ・カーモーガンが造られようとしている瞬間です!
 メインシャーシーは鉄骨で、ボディの枠組みに木(アッシュや松材)を使用します。
モーガン4/4のラダーフレーム
 モーガン4/4を発注いたしましたので、フォード製4気筒DOHC 1.8リッターエンジンをシャーシーに載せています。
ドアフレーム
木槌と電動かんな、ドリルなどを使用している様子が・・・なんとも手造り感がよいものですね
職人の技により木材で作られたフレームと、丹念に仕上げられた金属パーツの車体には、今もクルマづくりの魂が息づいています。
木組みのドア・フレーム完成
ノコギリ、かんな、ノミ、金槌、ヤスリ、木ネジ、マイナス(!)ドライバーなどを駆使して、まず、「木」でボディの骨格を組み上げます。
「家具職人」が家具でも作っているのかと間違えそうな光景
ボディの枠組みに木(アッシュ材)を使用しています。
木組みリアウイングフレーム
木枠
モーガンのシャシーは木でできているとよく言われますが、メインフレームは鉄のフレームを使い、そして室内の部分は写真のように木枠で作られています。
 リアウイング(リアフェンダー)の丸みの加工は、特殊なジグに材木をはめ込んで、接着剤を流し込んで製作するとのことです。
木枠に薄い鋼板を張っています
材料はアッシュと松が使用されています、後はアルミパネルで構成
塗装前の静寂
エンジンやトランスミションなど動力伝達系を除いてほとんどが家内工業的手造りで、ロボットが作る現代の車には出せない温もりがありますよね。
塗装ブース
サフェーサーを乾かしているところです。
塗装ブース
Connaught Greenにペイント終えたところ
モーガンはやはりワイヤースポークホイルが似合います。
トリム部門
内装の内張り。
トリム部門
内装の内張り。
マイスター
モーガンを作る上で欠かせないのが、熟練されたマイスターたちです。親子3代にわたって伝承されていく技は現在の車造りとは正反対の製法ですが、一台一台愛情を込めて作られていきます。
幌やシートを縫い上げ完全な手仕事です。
座席シートの製作
熟練のマイスターの仕事
トリム部門
車に取り付けられたオーダーフォームによりウォルナットパネルやメーターの取り付け
どこから撮っても絵になる車です
リアタイヤを取付けてファイナル・アッセンブリー部門へ
いよいよ完成に近づきました。ご覧のようにモーガンにはトランクがないのです
Myモーガン4/4の完成!
いよいよ英国から日本のモーガンオート・タカノ(現イワセ)に輸送され私の手元へ!
写真には「モーガン」の三代目当主であるチャールズ・モーガン氏のサインがあります。
上記 My モーガンの出生証明書 BUILD TICKET
1936年から70数年に渡り、ただ一度のフルモデルチェンジをすることもなく、世紀をまたいで生き続ける車です。


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