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●効率打ち込みDTM!?MIDI数値入力の使い方―SingerSongWriter10 Professional

SSW10PROステップエディタの画像

右の図を見ても、何がなんだかさっぱりわからん人。

上の図を見ても、何がなんだかさっぱりわからん人。

これでも音楽の演奏データです。

こんなのがどう効率いいのか? なんですが。

簡単にいえば~

マウスでポチポチ音符を置いてる人。

ワープロで文字打つみたいに、パソコンキーボードで次々と音符を書き込めたらいいな~とか思いません?

デメリットもないわけではないですが、そこはそれ、他のエディタとメリットを組み合わせることで効率化ができるでしょう。

右図は、SingerSongWriterのステップエディタです。

上図は、SingerSongWriterのステップエディタです。

Cubase等の海外DAWとは一風変わった面構えですね。

古くからDTMをやってる人なら知っている人も多いと思います。これは日本独自の数値入力方式なんです。

これこそが効率化に欠かせない『ST/GT方式』の数値エディタなのですよ。


★その数値入力メインで打ち込んだ曲例です―パターンとかは、つかってないですよ~?

↓再生押すと音がなります


曲名:銀の時空は深く深く

全部は【Muzie】か、oggが聞けるひとは当サイトの【作曲の部屋】にて・・・・


★解説項目


■それでまぁ、数値入力のデータってどうなってんの?

ステップエディタNOTE部分ハイライト

▲NOTE▼

まず、【NOTE】の下のアルファベッド。ようするに音階です。ドレミファソラシド的なアレです。

アルファベット表記でABCDEFGはラシドレミファソということなんですね。ドレミファソラシドならCDEFGABCということなのです。

あ、その音階の横に#とかbとかついてますでしょ? これは楽譜で言うところのシャープとフラットです。半音上げ下げです。

さらに右には4と書かれてますが、これは4オクターブを表します。キーボードでC4と打ち込んでEnterで4オクターブのドが打ち込まれるのです。C3なら3オクターブのド。

ちょっと離れて右に2桁の数字が書かれてます。C4が60、C#4が61、Dが62と音階が半音上がるごとに増えてますよね? はい、ここの数字かえてもこのように音階が変化します。ノートナンバーと言って、音階を数字に置き換えたものです。

最初の図では、NOTEにBrightnessだのModulationだの入ってますが、ここにはコントロールチェンジといったデータの名称も記述されます。

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ステップエディタST部分ハイライト

▲ST▼

学校で、4分音符、8音符、全音符って習いますよね。簡単にいえばソレです。

それがなんで480や240になるんだ!? まぁ、その解説は後にしてですね。

ST1920960480240120601440720360180160
全音2分4分8分16分32分付点2分付点4分付点8分付点16分1拍3連符

見てのとおり、全音符1920から2分4分8分と数字が2分の1になってますね。

よーするに全音符である1920を基準として、○○分で割るんです。数値派の人はこれ全部頭にはいってます!

だから図の480は4分なんで、4分の4拍子なら、480が4個で1920、つまり1小節になるんです。

★ならば付点○○音符とか、連符の場合はどうか?

例えば付点4分音符は、8分音符の長さが足されますよね? たんにST値を足し算するだけ。そのまんまです。

480+240=720ということ。付点8分なら、240+120=360です。難しくないですね?

つぎに連符です。

連符の性質をちょっと考えれば気がつきそうですが、例えば3連符を打ちたい場合。

連符にしたい○○分音符を3で割ればよいのですよ。例えば480÷3=160とか。

もちろん音符という概念に拘らず、632とか414とか、自由に長さを決めることもできます。

C#/10→D/470(10+470=480)みたいな感じで、装飾音をつけたり、発音を早めたり遅らせたり、ということができるのですよ。だから、こんな数字という形になってるのです。

★和音(コード)もここで作れます

STを0に設定するのですよ。コード【Cmaj7】にしたいならこんな感じ。

ステップエディタでCmaj7を作った場合の画像

もっとも、SingerSongWriterには和音入力の便利な機能がありますけどね。

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▲GT▼

ステップエディタGT部分ハイライト

ピアノに例えるなら、鍵盤押して離すまでの時間です。音の発音している長さですな。

↓例、再生押すと音がなります

30、120、240、480の順にGT値を増やしています。発音時間が長くなってるのがわかりますね?

数字はSTの時と同じです。だから480にたいしてちょっと少な目の432になってます。

数字を小さくすればスタッカートみたいにできるわけです。

★じゃあ逆に、例えばST値が480に対してGT値を1920にしたらどうなるか?

答え:全音符の長さ鳴りっぱなしです。次の音符と音が混ざります。

★じゃあじゃあ、次の音符と手前の音符が同じ音階だったらどうなるの?

答え:タイになります。音がつながった状態で発音されます。でも、タイにしたければ1920は大きすぎなので、ST値480に対してなら、481とやるのがいいでしょ~。

GT値をST値と同じ長さくらいか、それより若干上にするとスラーが表現できますよ。ストリングスみたいに減衰が遅い音はST値より若干小さく、ピアノみたいにはっきりしている音は若干(10~20)大きく。音色の性格によって調整しましょう。

★音階ではなくデータになってる場合

コントロールチェンジの場合は、コントロールチェンジナンバー。

プログラムチェンジならプログラムナンバーです。

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▲Vel▼

ステップエディタVel部分ハイライト

音量~とは扱いがちょっと違いまして、音の強さです。

MIDI用語でヴェロシティといいます。

ピアノなら、鍵盤を叩く強さってところですね。この数値で音色が切り替わるシンセもありますよ。

コントロールチェンジ等の場合は、値になります。

例えば、Panpotなら0でスピーカーの左、64で真ん中、127で右から発音されます。

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▲Dev▼

ステップエディタDev部分ハイライト
これはSingerSongWriter特有の機能です。

-128~127の範囲で、発音タイミングをずらすことができます。

ST値で発音タイミングを変えてしまうと、変えた位置より後の、音符の発音位置がズレてしまいます。

ST値が480→480→480→480と並んでるところを一つだけ、480→500→480→480にすると、500より後ろの発音位置がズレてしまい、1小節でおさまりませんよね?

通常は480→500→460→480といった具合に、増減させた分を補正するのです。

ですが、Dev値で調整すれば、発音位置をずらすことなく、発音タイミングを調整できるのです。便利!

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▲Location▼

ステップエディタLocation部分ハイライト

CubaseやSonarといった、海外のDAWの数値入力はコレなんです。

左から順番に小節、拍、tickを表しています。MBT方式と呼ばれる数値入力方法です。

例えば21.2.120だったら21小節目の2拍目の120tickという時間がきたら音を鳴らすという意味になります。

ST/GT方式が、次の音が鳴るのは○○秒後ですよーみたいな感じに対して、MBT方式は何時何分何秒地球が○回まわった時に音がなりますよーということです。

★MBT方式はメインエディタとしてはあまり向いてない?

MBT方式で示す音符位置表記ST/GT方式で示す音符位置表記

はっきりいって、メインで打ち込むには向いていない方式なので、あまり使いません。

MBT方式は見てのとおり、位置データが3つ必要なので、データ量が増えて面倒です。DAWによっては、GT位置までこれになっていて、さらに面倒臭いです。その上、見た目がゴミゴミして見難くなります。

上左図を見て、それが何分音符なのかわかりますか? それを分かるようにするには、手前の音との差を計算しなければなりません。

前が60tick後ろが90tickなら、差は30tick、つまり64分音符です。

1拍目最後の2.1.360はどうかな? 次は2.2.0です。あと120で1拍目終了なので、16分ですね。もし2.2.0が2.2.120だったら、さらに120を足して考えなければならなかったりします。マンドクセー!(´公`

それに比べてST/GT方式は、楽譜により考え方が近いのです。

下左図は上左図をST値にしたものです。はい、データが1つでスッキリしてますね? 数値入力派の人は、数字をみた瞬間に何分音符か分かります。

つまり、楽譜と同じく音価を意識して打ち込めるST/GT方式は、単なる表にすぎないMBT方式よりも、音楽的な表記方法なんですね。

これこそが、効率的な数値入力の正体。ST/GT方式が不可欠な理由なのです。

MBT方式はまるでバスの時刻表ですが、音楽は連続的に聞くものであって、断片的にしか待たないバスとは違いますから。

★ではMBT方式の数値入力はなんのためにあるのか?

絶対時間で指定するので、ST値を変えた時みたいに音の位置がズレたりしないという利点はあります。ので、他のエディタで打ち込んだ後の細かい編集用として使われることが殆どです。というか、通常はそれ用です。

SingerSongWriterの場合は両立されているので、小節と拍の位置を把握しやすくなります。あと何tickで1拍終了するか? 等、Locationで確認して、ST調節という方法が使えますね。

例を上げるなら、ST値が1327みたいな中途半端な数値だったとして1小節終わりの残り593を算出するのは面倒です。それならLocationで次の小節に適当な音を移動してしまえば、自動的にRest 593を算出してくれるということですよ。

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▲Information▼

一番右のこれは、SingerSongWriterでは音符の種類などが表記されます。が、プロパティから音符を設定するか、ファンクションキー等で打ち込まないと、ここは無表記になります。

バンドスコアを作ったりしないのであれば、気にする必要はありません。その場合は数値ではなく、スコアエディタを使いましょう。

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▲小節線▼

1小節ごとに線で区切られていますよね? あれ? 最初の図は480が3つだったりで、1440で区切られてます!

答えは、拍子が違うんです。Locationみると拍が6になってますね? 6/8拍子です。

設定はDAWによって異なりますが、SingerSongWriterの場合は、スコアの設定プロパティで設定します。

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●実際に曲を書いていくよ~、あ~きのゆ~う~ひ~に~

C4を~もみじ~の音価だけ取った状態

■童謡【もみじ】を例に、実際に打ち込んでみます

あ~きのゆ~う~ひ~に~♪

でお馴染みの、もみじたんです。8小節目まで打ち込みます。

まだC4しかならんでませんね?

SingerSongWriterではファンクションキーF1~F10まで、それぞれ音符が割り当てられています。

F1F2F3F4F5F6F7F8F9F10
1920 960 480 240 120 60 1440 720 360 180
F1F2F3F4F5
1920 960 480 240 120
F6F7F8F9F10
60 1440 720 360 180
Ctrl+F3Ctrl+F4Ctrl+F5
320 160 80

例えば、1小節目をどう打ち込んだのかというとですね。

F3→F4→F4→F3→F3の順番に押しただけです。

こうやってまずは、音階を無視してST値を置きます。

MIDIシーケンサーによっては、音階置いたあとにF○キーで、ST値が書き込まれるパターンの場合もあります。


もみじの楽譜を4小節数値入力で打ち込みました

★そして音階入力へ~

ド、だけ鳴ってもしょうがないので、次は音階をつけます。

1.1.0へ戻って、A→Enter、G→Enter、F→Enterという具合に音階を変えていくのです。

3.4.0は1オクターブあがってC5なので、そこだけC5と打ってからEnterします。

これはこれでいいですが、曲によっては最初から違うオクターブで書きたいときがありますよね?

その場合は、先頭の音をC3と打ちこんでおくことで、次の音にオクターブを指定しなかった場合、自動的にオクターブ3の音になります。手前のオクターブを参照してくれるんです。

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もし、MIDIキーボードをつないでいるのでしたら、音階と音価を同時に打ち込むことも可能です。

ステップ入力アイコン

←エディタ上部のアイコンの中にあるコレを押します。

MIDIキーボードの鍵盤を押しながら→ファンクションキーを押す。

尚SSWの場合、ステップエディタに限らず、どのエディタでもこの操作はできます。


もみじの楽譜を8小節数値入力で打ち込みました

★効率厨全快! コピペっ!!

もみじの1~3小節と5~7小節って、同じですよね?

SingerSongWriterでは、マウスで選択したい範囲をドラッグするか、【Shiftキー】押しながら【↑】【↓】キーを押すことで、選択できます。

ほら、ワープロソフトとかでもコピーしたい部分の文章を、マウスでドラッグして選択しますが、アレみたいなもんですよ。

1~3小節を選択したら【Ctrl】+【C】キーでコピー。Windowsソフトの共通操作どおりですよ。

5小節目にカーソルを移動します。カーソルというのは赤い線ですが、編集している位置を示しています。【↑】【↓】で移動するかマウスクリックで位置を指定できます。

【Ctrl】+【V】で貼り付けます。

すると1~3小節と全く同じデータが、5~7小節目まで書き込まれます。

最後に、8小節目だけ違うので、F3→F3→F2と打ち込み、AGFという音階をつけて完成です。

★選択方法のバリエーション

【Shift】+マウスクリックで、二箇所クリックした場合。例えば3.1.0と8.1.0をクリックすると、3.1.0~8.1.0が選択されます。

他にもSingerSongWriterには、特定の命令や指定範囲の数値、音階のみを選択する機能もあります。


★では音鳴らしてみましょう。再生ボタンで再生されますよ。


ちなみにです。打ち込んだデータをエディタ上で再生するときは【Spaceキー】で通常再生【Mキー】で1小節のみ再生【Sキー】でソロ再生できますよ。

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●他のエディタを組み合わせる

もみじの楽譜を4小節数値入力で打ち込みました

こんな感じで、ピアノロールを併用したりしますね。

メニューのウィンドウから、レイアウトの保存ができますので便利。

数値は性質上、連続した変化をつけたい場合に不利な面もあります。その点、ピアノロールのStrip Chart機能は、マウスで連続的な変化を書き込めるので、これを利用しない手はないでしょう。

例えば音をフェードインさせたい場合は、Expressionを使います。でも、数値で一つ一つ打ち込むよりも、グラフを使ってマウスで絵を描くみたいに、びーっと線で書きたいですよね?

またピアノロールは、見た目で音階がわかりやすかったり、別々のトラックにある複数の音を、さらに別のトラックへ移動したりコピペしたり、そんな作業に向いてます。

このように、エディタの良いところを組み合わせて、自分に合った方法を見つけると、いいんじゃないかなぁ? っと、おもいます。

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この解説は、INTERNET社SingerSongWriter10 Professionalを元に解説しています。
DAW、MIDIシーケンサーによっては、表現や表記法が異なる可能性があります。
尚、SingerSongWriter Lite等にはこの機能はありません。