138. 吹雪刑事の謎?の邸宅


1.ほとんどの刑事は「警察職員寮」住まいだが、

吹雪杏子は、”田園調布1丁目の邸宅”に、妹と2人だけで住んでいる。
                        (右の画像:深夜の吹雪邸)

Gメン75の他の女刑事も、男性刑事もこれほどの一等地に住んでいる刑事はなかった。
例外は黒木警視正で、豪華な一戸建てだが、他は下記の通りほとんどのGメンたちは警察の職員寮に入っている。

他の刑事ドラマでの家は、あまり知らないがどうなのだろうか。


2.確認できたGメンたちの住居

黒木警視正 一戸建て
山田刑事 アパート、渋谷区神宮前の団地
津坂刑事 アパート(or警視庁職員寮)
響刑事 警視庁職員寮
中屋警部補 最初はアパート、後に警視庁第6職員寮
速水刑事 警視庁職員寮
津川警部補 警視庁第二女子職員寮
島谷刑事 警視庁第二職員寮
津村警部補 母と2人暮らし
田口刑事 警視庁職員寮
草鹿刑事 ラーメン屋2階に下宿
賀川刑事 代官山のマンション

(KAJITA巡査HP参照+情報提供:速水涼子刑事さん・荒馬宗介さん)

3.「謎」とは?

タイトルに 「謎」 とつけたのは、吹雪刑事の家そのものに 「謎」 があるという訳ではない。
少し突っ込んでみたかっただけである。

どうしてこのような家に住めるのか? という謎である
2006年春に田園調布に行ったときに、吹雪邸のロケに実際に使われた家の土地だけの時価を、不動産屋に確認したことがあるが、2億円以上との事であった。

また維持費用だけでも、この家屋は杏子の父親が遺したものであるが、相続税や固定資産税だけでも相当な金額になるはずで、女刑事と婦人警官の給与では税金だけでも負担は大きい。

4.吹雪刑事の出身と邸宅

杏子は北海道生まれで、ある程度の年齢まで北海道に育ったとなっている、その後に親子で上京してから父親が購入したとしても、吹雪刑事の父親も刑事でその給料からはとうてい購入できるものではない、

また父親は殉職しているがその死後、犯罪組織との癒着がなかったことが判明しており、裏金の収入もない。
一体どうやって購入したのか?

考えられるのは、あの家は先祖代々からの吹雪家の資産だった事であるが、相続税は非常に高額で杏子まで2代を経過してなお、田園調布の家に住めるとは相当な資産の余力が必要。

それから黒木警視正以外には、吹雪刑事だけがなぜ職員寮ではなく田園調布1丁目の家という設定なのか、ということもあるが、吹雪ファンとしては、そのような扱いをしてくれたことを感謝している。
この点についてはDVDの解説の中でも、響刑事の藤田美保子さんが、吹雪刑事は良い家に住んでいると羨ましがられている。

5.その後の吹雪邸

吹雪邸のロケに使われた家については、先輩HP管理人の山田八兵衛さんが現地を見つけられており、2005年12月まで健在であった。

私は2005年12月のある日、急に吹雪邸を見に行きたくなり、翌週の12月19日に現地を訪ねた。
驚いたことに、その家は取り壊しの真っ最中であった。
25年間も健在だった吹雪邸の、取り壊し現場に偶然出くわしてしまった。
    (右の画像の通りその時は工事中で、すでに家は無くなっている)

もう少し早く行っておれば、Gメン撮影当時の家がそのまま残っていたと思うと、誠に残念で悔やまれてならない。

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