142. 吹雪刑事と酒・飲食


1.おとり捜査中の吹雪刑事

Gメンには食事シーンは少なく、特に前期は殆どないが、
吹雪刑事には、幾つかの飲食シーンが登場する。

259話「銭湯帰りのOL殺人事件」 おとり捜査中の場面。

吹雪杏子が、中華丼を食べているシーン。
しかし眼光は後ろに注がれ、注意は周囲に向けられている。

Gメン75では他の刑事ドラマと違い、単なる食事だけの場面はほとんどなく、
捜査中のワンシーンや、何かの意味のある重要なシーンとして撮られている。
慎重に撮られているためか、ファンの心に永く残る名シーンもある。



2.吹雪杏子とコーヒー

256話「死体に呼ばれた女刑事」のワンシーン。

大好きなコーヒーを飲む時くらいは、女刑事でもゆったりとしたい!
この作品では2回、喫茶店でコーヒーを飲むシーンがあるのだが?

コーヒーは、中島はるみさんは大好きとのこと。
また作品で飲む銘柄は、彼女自身の好みなのかどうか?
             最初が「モカ」、次に飲むのが「コロンビア」。


3.Gメン史上、最も有名な食事シーン

295話「午前6時の通り魔」
 この作品に、Gメン史上最も有名でかつ"名セリフ"が語られる場面がある。

 吹雪刑事が、中屋警部補・島谷刑事・田口刑事と鍋を囲んだ時の出来事。

このシーン、4人とも実に楽しそうな顔をしている。
Gメン75で、これほどみんな楽しそうなシーンはあまりない。

ネタバレのため内容は書けないが、未見の方はぜひ見て欲しい。

田口刑事が、銚子のまま日本酒を飲んでいたり (注:気がつきにくいかも)
島谷刑事が、一気飲みをするシーンもある。
そして、"名セリフ”がささやかれる。


4.意外! 吹雪刑事は酒豪?

297話 ラッシュアワーに動く指  (痴漢の話ではなく、スリの話)

吹雪刑事は、中屋警部補・島谷刑事・田口刑事と4人で、屋台で一杯やる事になる。 (中屋警部補のおごりではあるのだが)

島谷刑事の話では、「3人が束になってかかっても、吹雪刑事には酒は敵わない」と言っている。
そこまで強くはないだろうが、それを裏付けるように、吹雪刑事がコップ酒を一気飲みするシーンも描かれる。 杏子はいったい何杯飲んだのか? 直後にはワインまで飲んでいる。

吹雪刑事が、酒にも強いことが判明する貴重なシーン。

いつものGメンとは思えない内容や話しっぷりで、"口角泡を飛ばす"場面もあり、295話「午前6時の通り魔」とは、まるで雰囲気が違う描かれ方がされている。

  (他には、酒に強い女刑事は、いないと思う。)


5.80年度 他の飲食シーン


さりげない場面で、飲食しているシーンが幾つかある。

 257話「大暴走!囚人護送車」−− 中屋警部補・田口刑事のサンドイッチ

 266話「殺人暴走オートバイ集団!三途の川」− 吹雪・島谷・田口の中華料理
                                      (右の画像)

 269話「少年とギャングの自転車レース」 −− 中屋警部補のカキ氷

 295話「午前6時の通り魔」−−−−−−−− 島谷刑事のラーメン

 304話「プロ野球開幕 ナイター殺人事件」−−− 中屋警部補のラーメン


6.他の時期の食事シーン(1)

133話「死体の首を折る男」
Gメン75前期には、食事シーンは少ないが、Gメン部屋の食事シーンは印象に残る場面である。

数少ない食事シーンとして、非常に大事に撮られていると感じる。

午前3時。捜査に行き詰まった状態での重苦しい雰囲気の中で弁当を食べ、さらにコーヒーを飲み、捜査を振り返るGメンたち。

食事のあと、黒木ボスがコーヒーを飲むシーンには重みを感じる。



7.他の時期の食事シーン(2)

192話「バラバラ殺人事件」
血や死体に弱い速水涼子刑事は、切断された「足」を見て体調を崩してしまう。
山田刑事が気遣って涼子の部屋で食事を作っていたが、その料理を見た立花警部補は、料理の変更をアドバイスする。

立花警部補(当時)の、鬼のような厳しさと底に秘めた優しさが感じられる作品。
上記の「6.7.」のシーンは、吹雪編以外では特に記憶に残っている。


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