151-7.80年度のGメン 南雲警視  .


吹雪刑事とともに、凶悪犯罪に立ち向かったGメンたちも、1人ずつアップしていきたい。
ここでは、メンバーそのものの詳しい紹介は行ないませんので、先輩諸氏のHPをご参照下さい。

 南雲警視

   フルネーム : 南雲義明
   キ ャ ス ト  : 川津祐介

   川津祐介さんのプロフィール
    生年月日  :1935年5月12日
    年  齢   : Gメン当時は44〜45歳。
    身  長   : 175cm
    血液型   : O型
    格闘技歴  : 大学時代はボクシング部
    当時の愛車 : スカイライン


川津祐介さんといえば、Gメン75以前のドラマでは、「ザ・ガードマン」が有名だが、同時期の
1965年のドラマ 「スパイ・キャッチャー」 で主役をされている。
              (丹波哲郎さんも共演だが出番は少ない)

この時の役名が 「壇俊介(だん しゅんすけ」 なのだが、これは3年後に始まったキイハンターの
2年目に、宮内洋さんがレギュラー出演したときの役名と、同姓同名である。


1.概 略

4年半レギュラーを務めた小田切警視の後任として、レギュラー入りする。

警視庁捜査1課。 警視庁には個室があり、秘書もいる。
つまり南雲警視はGメンではなく、警視庁サイドの人間である。

南雲警視は渋味と落ち着きを感じさせ、冷静・沈着なイメージが強い。
捜査に対する心情は熱いものがあるが、外面はあくまでクールに捜査に当たる。
前任の小田切警視は感情豊かで、親しみやすい兄貴分のようであり、南雲警視と対比される。

ともに頼りがいのある、優秀な警視ではあるが、タイプはかなり異なり、その為    283話 オホーツク海の幽霊船
この2人をともにファンだという人は、あまり多くはいないかも知れない。

趣味は釣りで、247話「午前0時の漂流死体」で、その趣味が披露されている。       


2.登 場

1979年10月6日 227-228話「Gメン対香港の人喰い虎 2部作」で、島谷刑事と同時に初登場。 (右の画像)

島谷刑事の弟の島谷達也を、香港に潜入捜査官として送り込んだ上司として
登場した。
この初登場の作品だが主役は島谷刑事であり、南雲警視の初主役は2話後の、230話「零下50度からの逃亡者」



3.作品数

1979年10月から1年半にわたって活躍した。

出演作品 : 227話〜305話の79話のうち 16話に出演。
                    −−79年度 7話、80年度 9話
           (注:レギュラーだが、Gメンではない為に出演作品は少ない)
主役作品 : 11話(2人主役等を含む) 出演作品に対する主役比率は高い。              

最終編は、305話「ノーパン喫茶殺人事件」だが、降板編にはなっていない。
できれば降板編としての活躍を見たかった。
                                                     286話 スカート切り裂き魔

4.印象に残る作品

レギュラーだがGメンではない為に出演作品は少ない。しかし主役は80年度だけでも7話と多く、80年度のメンバー
での主役数は、吹雪刑事・立花警部についで3番目に多い。

下記「6.」でも触れるが、南雲警視は、吹雪刑事と捜査で拘わることが多かった。

267-268話 「Gメン対世界最強の香港カラテ 2部作」  (左の画像)
   Gメンのメンバーを率いて、香港コネクション撃滅のため指揮をとった。
   但し、カラテ使いとの闘いは、吹雪刑事や中屋警部補らが行なった。

262話 「真夜中の偽装殺人」
   部下の自殺と見られる事件に捜査するが、その最中に矛盾を感じながらも、
   Gメンの危機に、人知れず立ち向かう。

275話 「警官の妻たちの連続殺人」
   警視総監賞の警官を襲う悲劇と、その謎に立ち向かう南雲警視。
   悪役がこれでもかというほど、数多く豪華に出演した作品。
   南雲警視は吹雪刑事の協力を得て、三角八郎さん演じる刑事を尋問。


283話 「オホーツク海の幽霊船」  (左の画像)
   北方領土問題を取り上げた傑作。沖縄シリーズ3部作と対比される作品。
   荒牧親子や、犬丸公安官などの印象的なゲストが登場。

286話 「スカート切り裂き魔」
   南雲警視の秘書が犠牲になった事件。
   吹雪刑事が、犯人に挑戦するが傷を負わされてしまう。
   まさかの窮地に立たされた南雲警視は、懸命に事件をほぐしていく。

230話 「零下50度からの逃亡者」
   当時のソ連からの亡命者を助ける南雲警視。
   風船で騙す作戦は、南雲警視の発案か?

247話 「午前0時の漂流死体」  (左の画像)
   機動隊時代の先輩が、射殺される事件。
   南雲警視は、捜査するうちに意外な展開を見ることになる。

305話 「ノーパン喫茶殺人事件」
   南雲警視は、かつて助けた女性との再会する。
   事件の臭いを感じた南雲警視は、吹雪刑事・田口刑事らに協力を要請する。
   南雲警視の最終編。ただし降板編にはなっていない。

236話 「国会議員宿舎の連続強盗事件」
   議員の息子の横暴に、苦悩する警官。
   南雲警視らの苦労がしのばれる。


5.出演回数について

小田切警視と同じく、いわゆるGメンではないため、毎回は出演していない。
南雲警視は、小田切警視に比べ出演比率が少なかったのではないかという
印象がある。

データで見ると、
 出演期間−−−−−−南雲警視 1年半、 小田切警視 4年半
 期間中の出演率−−−南雲警視 20%、 小田切警視 27%
 だから出演回数は、南雲警視は16話、 小田切警視は63話と約4倍

但し、主役の比率は
 出演作の中での主役率は、 南雲警視 69%、 小田切警視 40%
 出演期間中での主役率は、 南雲警視 14%、 小田切警視 11%           262話 真夜中の偽装殺人

出演期間中の出演比率は、 小田切警視の方が多い。
しかし、 出演期間中の主役比率ならば、 南雲警視の方が、小田切警視よりも高いことが判った、


6.吹雪刑事とのからみ

吹雪刑事の初登場の場面に、南雲警視はいなかったが、黒木警視正に吹雪刑事による尾行の情報などを伝えている。
以後、南雲警視は、吹雪刑事とともに凶悪犯と対決することが幾度もあった。
そのため吹雪刑事は、自らが主役ではない作品でも、印象的な役柄で出演している。

作品としては、例えば次のようなものがある。

1.262話 真夜中の偽装殺人 : 吹雪刑事と被害者の家族に事情聴取に行く。

2.268話 Gメン対世界最強の香港カラテ : 吹雪刑事と拉致された日本総
        領事を捜すためコネクションの隠れ家を捜索する。            275話 警官の妻たちの連続殺人

3.286話 スカート切り裂き魔 :南雲警視の秘書が殺された。 
        吹雪刑事は、その犯人に挑戦したいと、南雲警視に申し出る。

4.275話 警官の妻たちの連続殺人 :南雲警視は吹雪刑事とともに、物証確認や事情聴取を行なう。


7.レギュラー以前のゲスト出演

川津祐介さんは、南雲警視としてレギュラーになる前、Gメン75の数本でゲスト出演をされている。

16話 「Gメン皆殺しの予告」 (右の画像)
86〜 88話 「パリ警視庁5百円紙幣」からヨーロッパ3部作
175〜176話 「香港カラテ対Gメン」2部作

16話は印象的だった。知能に優れているが、変質者の悪役を演じてGメンに
挑戦している。 この悪役の印象は強かった。  (右の画像)



   230話 北の国からの亡命者と    268話 香港コネクションの隠れ家へ    305話 ノーパン喫茶殺人事件


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