リンパ液は、栄養を細胞へと運ぶだけではなく、老廃物、乳酸、死んだ細胞、細菌、ウイルスなどを回収し、体外へと排出する作用があります。(それらは、尿として体外に排出されます)
リンパの流れが悪いと、細胞に必要な栄養が届けられないばかりか、水分や老廃物がたまり冷えやむくみ、肥満、肌荒れ、肩こり、腰痛、筋肉疲労などになりやすいといわれます。
そのためリンパの流れをよくすると、免疫力、排泄機能、自然治癒力が高まります。また、最近よく言われる「デトックス」(毒出し)もリンパと深い関係にあります。
リンパ節は全身に約800カ所もあると言われています。主なリンパ節は、右の図のようになっています。
特に注目したいのは、顔の周りから首周りにかけてです。(私の師匠はここの施術を重視しております)
ここのリンパの流れが悪いと様々な症状が出てしまいます。
マッサージを行うなら、リンパの起点といわれる首の付け根から行うことがお勧めです。
首・鎖骨→胸→脇下→腕→お腹→鼠径部→脚の順に行うと良いと思います。
リンパ管は皮下4mm弱の浅い部分に流れているので、強く押す必要はありません。逆に小さい子どもなどはリンパ節を痛めてしまう恐れがありますので、やさしくさするだけで充分です。(気持ちのよい程度で)
膝が痛いといっていたうちの奥さんが、マッサージで痛みがとれました。
血液は心臓というポンプがありますが、リンパ液は筋肉などの動きによって流れます。激しい運動ではなく、むくみ解消には簡単な体操や散歩で十分です。首や鎖骨周辺のリンパは首を上下左右に動かすだけでいいですし、胸やお腹は深呼吸やお腹を膨らませたり凹ませるだけでOK。
太ももを上げたり下ろしたりすることも鼠頚部リンパの流れを良くする効果があるといわれています。
立っているとむくみは起こりやすいですが、足を一歩踏み出すだけで足首内の静脈にかかる圧力はグンと下がりむくみ解消になります。
体が冷えると、血行が悪くなるのでリンパ液が流れにくくなります。体を冷やさないようにしましょう。
昔から冷えは万病のもとといわれています、シャワーより湯船につかり十分体をあたためて下さい。また、水圧による全身マッサージの効果も期待できます。
あまり長く入るのはお勧めしませんが、温まった後の軽いマッサージはリンパの流れを促すのでお勧めです。
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医療用の弾性ストッキングなどがあります。脚の外から圧迫するので、皮下組織にあるよけいな水分をリンパ管や静脈に戻すお手伝いをしてくれます。
マッサージ効果も期待できそうです。
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