添付画像は『仮面ライダー』の第３クール制作時期にエキス・プロで撮影さ
れたメイキング・スチールの１枚である。

当然ながら、そこにあるふたつのマスクは旧２号のそれとして仕上げられる
筈のものである（撮影用かアトラク用かは判別できない）。

それは一見して明らかなように、この時点でも旧１号のマスクを抜いたのと
同じ石膏型を使用して成形されている。

つまり、鼻筋中央から頭頂へ走るパーティング・ラインが３分割の石膏型か
ら抜かれた事実の証左である訳である。

翻って考えてみると、仮面ライダーの最初のマスク、所謂旧１号のＦＲＰ製
のＡタイプのマスクと呼ばれるものも、この画像にあるものと同様にして造ら
れた筈である。

１９７１年２月初旬、当時のエキス・プロの造形チーフだった藤崎幸雄氏によ
って、記念すべき最初の仮面ライダーの最初のマスクが造られたのだった。

仮面ライダーのマスクの原点はそこにある。

改めて、検証を試みたい。