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仮面ライダーの最初のマスク、即ち、旧1号のFRP製のAタイプ・マスクを実
際に造ったのは誰か?改めて確認をしておきたい。
1993年に講談社から発行された『仮面ライダー映画大全集』のP.120に
旧1号のマスクのレプリカが紹介されている。
記述を読むと「(仮面ライダー旧1号のマスクは)石ノ森章太郎氏のデザイン
をもとに、エキスプロダクションの三上陸男氏が粘土原型を、製作・仕上げ を現社長の八木功氏が行なっている」「写真(添付画像)は、1992年夏に 開催された第1回仮面ライダーワールドに展示するため、八木功氏が当時 型から抜いていた唯一のマスクを仕上げたもの。
ベースカラーも、当時使用したものが作業所に残っていたため、奇跡的に
再現できた。
これは、第1話の初日撮影のものに合わせてある。」と記されている。
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本当か?
八木功氏がエキス・プロダクションのスタッフとして『仮面ライダー』に参加し
た経緯については、高橋章氏に呼ばれたからだと御自身が述べられてい る。『仮面ライダー大全』(双葉社刊)収録のインタヴューでもその経緯を述 べていらっしゃるのだが、私はいくつかその内容に疑問を抱いた。
八木氏によれば、御自身が高橋氏の誘いを受けてエキスプロに入社したの
は1970年12月頃で『仮面ライダー』の制作が決まる以前だったと語られ ている。
しかし高橋章氏によれば、高橋氏が三上陸男氏の依頼を受けて『仮面ライ
ダー』に正式に参加したのは、制作第3話「人喰いサラセニアン」からだと仰 っている。
つまり、その高橋氏から誘われて『仮面ライダー』に参加した筈の八木氏が
旧1号のFRP製Aタイプのマスクを仕上げたという説明は矛盾する。
この件はやはり三上陸男氏への取材記事(講談社オフィシャル・ファイル・
マガジン仮面ライダー6)にあるように「仮面ライダーのマスク、スーツ、ベル トの造形は同僚の藤崎幸雄に依頼した」という方が信憑性が高いように思 われる。。
残念ながら、この件について藤崎氏に取材をした記事を私はこれまで目に
した事がない。
機会があるなら、是非ともお話を伺ってみたいものである
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