新・仮面ライダー考証学 7

小河内ダムのロケの三日目(快晴)、まず最初に第1話のAパートで仮面ラ
イダーが山の上に初めて登場するシーンでのマスクを上げておかなければ
ならない。
画像1
スチールは無いが本編の映像(画像1)から、この時はまだ左の耳当てが
健在だと確認する事ができる。
このシーンの撮影に関しては、私は以前に旧考証学の何処かでメイキン
グ・スチール(画像2)の存在を指摘した記憶があるが、ここで訂正をさせて
頂きたい。
   画像2
このシーンでの本編映像のカメラ・ワークを確認すると、マスクのアップから
ライダーがジャンプする足元までをカメラを振ってダウンさせながら1カットで
撮ってある。
仮に毎日放送の番宣スチール(画像2)がこの時のものならば、カメラを下
げたときに空から続いて背後の山などが映り込むはずである。
しかし、本編のカットをコマ送りしてみても山は映らず、青い空からいきなり
足元の草が現れる。
つまり、周囲の開けた処か、もしくは実際にライダーが立っていた山の上の
ような高所での撮影でなければならない。
残念ながら(画像2)が(画像1)を撮影している時のスチールだという解説
には無理があったようだ。

ところで(画像2)と一緒に撮影されたものかどうかは不明だが、同じ場所で
晴れた日の朝に撮影された蜘蛛男の単体スチールの一連がある(画像
)。
   画像3
おそらく同じ日の同じ頃のものだろう。
蜘蛛男といっても岡田勝氏が普段着のままマスクとマント、手袋だけを着用
した状態のものなのだが、少なくとも3カットが写されている。
もしかしたら(画像2)も、仮面ライダーの衣裳を着けたの藤岡氏の単なるス
ナップであったかもしれない。

どちらも撮影者は不明だが、路上に長く伸びた蜘蛛男の影の隣にカメラマ
ン自身の影が映り込んでいる。



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