小河内ダムのロケの三日目(快晴)、まず最初に第1話のAパートで仮面ラ
イダーが山の上に初めて登場するシーンでのマスクを上げておかなければ ならない。
スチールは無いが本編の映像(画像1)から、この時はまだ左の耳当てが
健在だと確認する事ができる。
このシーンの撮影に関しては、私は以前に旧考証学の何処かでメイキン
グ・スチール(画像2)の存在を指摘した記憶があるが、ここで訂正をさせて 頂きたい。
このシーンでの本編映像のカメラ・ワークを確認すると、マスクのアップから
ライダーがジャンプする足元までをカメラを振ってダウンさせながら1カットで 撮ってある。
仮に毎日放送の番宣スチール(画像2)がこの時のものならば、カメラを下
げたときに空から続いて背後の山などが映り込むはずである。
しかし、本編のカットをコマ送りしてみても山は映らず、青い空からいきなり
足元の草が現れる。
つまり、周囲の開けた処か、もしくは実際にライダーが立っていた山の上の
ような高所での撮影でなければならない。
残念ながら(画像2)が(画像1)を撮影している時のスチールだという解説
には無理があったようだ。
ところで(画像2)と一緒に撮影されたものかどうかは不明だが、同じ場所で
晴れた日の朝に撮影された蜘蛛男の単体スチールの一連がある(画像 3)。
おそらく同じ日の同じ頃のものだろう。
蜘蛛男といっても岡田勝氏が普段着のままマスクとマント、手袋だけを着用
した状態のものなのだが、少なくとも3カットが写されている。
もしかしたら(画像2)も、仮面ライダーの衣裳を着けたの藤岡氏の単なるス
ナップであったかもしれない。
どちらも撮影者は不明だが、路上に長く伸びた蜘蛛男の影の隣にカメラマ
ン自身の影が映り込んでいる。
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