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小河内ダムでのロケについては都合3日間行なわれたらしいのだが、それ
が必ずしも連続した3日間だったとは限らない。
1日目は衣裳の不備により撮影は行なわれなかったらしく、2日目は曇天
のもとで撮影が行なわれ、3日目は快晴となった。
ロケに参加した出演者は藤岡弘、氏、真樹千恵子さん、小林昭二氏、岡田
勝氏、そしてショッカー戦闘員に扮した大野剣友会の面々である(小林氏は 曇天の2日目のみ)。
本編の映像もスチールも天候の差異が明白であるために2日目であるか3
日目であるかの判別は容易だが、それが2月の何日であったかは確定が 出来ていない。 ![]()
2日目の撮影は平山亨先生が撮影なさった蜘蛛男のスナップ写真(画像
1)でもよく知られている松の木の駐車場へ立花藤兵衛が車で乗りつけるシ ーンや、水門上のブリッジで本郷猛が緑川ルリ子を抱きかかえているシー ンから始められたと思われる。 ![]()
その後、衣裳やサイクロン号などを運んで来たトラックの傍らで藤岡氏が仮
面ライダーに着替えをし(画像2)、国道411号からダムの駐車場への進入 路において仮面ライダーがトラックを待ち受けるシーン、さらに路上で緑川 ルリ子を拉致した蜘蛛男や戦闘員と仮面ライダーが対峙するシーン、そして 戦闘員に周囲を囲まれた仮面ライダーがジャンプするシーン等の撮影が行 なわれたと思われる。
ショッカー戦闘員の構成は2日目が赤2名・黒8名、3日目は赤3名・黒8名
となっていた。
続いて快晴となったロケの3日目は、まず、ブリッジの水門を挟んでダム湖
とは反対側に位置するコンクリートの平地でのアクション・シーンの撮影が 行なわれた。 ![]()
新1号の変身ポーズに酷似している戦闘ポーズで中央に立っている仮面ラ
イダーを円陣を組んで取り囲む戦闘員の棒術(画像3)は、故・大野幸太郎 氏が直々に殺陣をつけたものである(高橋一俊氏は小河内ダムのロケに は参加していない。
さらに、ずっと後年になってからの話だが、岡田勝氏が佐々木剛氏主演の
舞台の殺陣を担当なさった際、この小河内ダムでの円陣を組んでの棒術を 彷彿とさせる場面があり、舞台の後で岡田氏に伺ってみたところ、もちろん 『仮面ライダー』第1話のダムでの殺陣を意識していたと、お話しになって下 さった)。 ![]()
そしてダム湖底(この時期、記録的な渇水のために水位が低下していたの
で本来ならば冠水しているその場所に湖水がまったく無かった)へ移動して の仮面ライダー対蜘蛛男の戦い(画像4)があって、ダムでの撮影は終了と なっている。
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