『仮面ライダー』の旧1号編において、仮面ライダーを演じたのは確認が出
来ている限り以下の6名の方々である。
藤岡弘、氏(画像1)、岡田勝氏(画像2)、中村文弥氏、室町健三氏(画像
3)、大橋春雄氏(画像4)、三隅修氏(画像5)。
画像1画像2
画像3画像4
画像5
(画像1)と(画像2)を比較する限り、藤岡ライダーと岡田ライダーとでは、そ
のプロポーションの違いから間違えようがないように思われる。
失礼ながら「脚の短いライダーが俺」と岡田氏が御自身で仰られるように、
お二人によって演じられた仮面ライダーを見極める事は通常は難しくはな い。
ただ、カメラのレンズやアングルによっては混同する場合もない訳ではなく、
書籍によっては藤岡ライダーを岡田ライダーと誤って記述している場合があ るので注意を要する(さすがに逆の誤りはないが)。
ところで、旧1号のFRP製のマスクについては、しばしば藤岡弘、氏専用マ
スクであったと語られている。
これは意外と真実であるが、そもそもスタンドインが必要な場面ではラテック
ス製のマスクの方が用いられたからである。
また、藤岡氏の頭のサイズに合わせてあったので他の演者には小さくて被
れなかったという説も誤りであり、岡田氏によると何の問題もなく被ることが 出来たそうである。
実際、藤岡氏の鶴川での事故の後、第9〜13話において岡田氏が旧1号
のFRP製のマスクA・Bを着用なさっている。
(画像3)は制作第6話撮影時にラテックス製のAマスクを着用しようとする
室町健三氏。
(画像4)は制作第7話撮影時の講談社によるメイキング・スチールだが、手
前のフルカウルのサイクロン号に跨がっているのが大橋氏。
奥でラテックス製のBタイプ・マスクを着けているライダーが誰なのかは、こ
のスチールからでは判別が難しいかもしれないが、同時に撮影された他の スチールを参照する限り藤岡弘、氏である。
撮影場所は現在の稲城駅から程近い百村の造成地であり、このロケには
講談社だけでなく週間テレビガイドからもスチール・カメラマンが同行して貴 重な特写やスナップを残している。
(画像5)は制作第4話撮影時に生田で撮影された講談社スチール。三隅
氏が第1話で藤岡氏が着用した鹿皮革製の衣裳を着て空ヌキのバンク・フ ィルムを撮影中だが、トランポリンを使用したアクションは当初はJACが行 なっていた(後に大野剣友会の甘利健二氏他に引き継がれた)。
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