講談社・大島カメラマンによる制作第3話のスチールとしては、百村の造
成地でジャーマンガスの攻撃を受ける本郷猛やライダーと戦闘員の戦い、 サラセニアンとの最終決戦となる夜間撮影が挙げられる(逆に言えば、お台 場や向ヶ丘遊園でのスチールは残されていない)。
どちらの撮影現場でもメイキング・スチールが少なからず残されているのが
興味深い(画像1〜3)。
また、生田スタジオのセット(緑川ルリ子の部屋)においてサラセニアンの単
体スチールが少なくとも4カットあるが、蝙蝠男との場合同様にサラセニアン も後日、制作第6話撮影時に生田スタジオ近辺の空地において特写が行 なわれている。
更に付け加えて言うならば、これら講談社のスチール以外に制作第3話の
スチールを私は知らない。
その意味でも講談社のスチールは貴重だが、欲を言うならばスタジオのセ
ットでのNo.3を粛正するサラセニアンやルリ子を襲ったサラセニアンの本編 スチールが欲しかった。
(画像1、2)は百村での撮影現場の様子を記録した講談社スチール。(画
像1)で16mmのカメラを覗いているのがカメラマンの篠原征夫氏。おそらく カメラ・ワークの確認をしているところだと思われる。その向こうに折田至監 督がいらっしゃる。藤岡弘、氏が手にしているのはラテックス製のAタイプ・ マスクと作業帽から下げられているクラッシャー。マフラーは第1話でも着用 された長いタイプのもの。ベルトはBタイプである。
(画像3)では大野剣友会の頭・高橋一俊氏が藤岡ライダーと中村サラセニ
アンに殺陣をつけている。
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