さそり男との最終決戦において、仮面ライダーはライダー・シザースという
決め技を使って、さそり男を倒している。
そのシーンでバックが空ヌキのカットについては言うまでもなく生田での撮
影であり、講談社によって詳細なメイキング・スチール多数が残されている (画像1〜2)。
ライダー・シザースという技の名称から、両脚を鋏のようにして相手の体を
挟みつけ岩に叩きつけるという荒技なのだが(新1号編でのライダー・ヘッド クラッシャーの原型とも言えるだろう)、実際には本編で使用されなかったカ ットも含めて多数のカットが、ほぼ半日を費やして撮影されたようである。
さらにJACの三隅氏が演じる仮面ライダーの、トランポリンを使ってのジャン
プ・シーンの一連も空ヌキで多数のバリエーションが撮影されている(画像 3。フレームからは外れているが、画面の左にトランポリンが置いてある。
マスクを外したさそり男がマットの傍らに立つが佐野房信氏ではない。トラン
ポリンを使ったアクションであるために、さそり男もJACが演じたと思われる
)。
(画像4)も館山での戦闘シーンに編集された空ヌキの撮影風景。この仮面
ライダーを演じているのは藤岡弘、氏である。
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